復元可能な灰壺

個人的な感想文ブログ

最近読んだおすすめの女性向け恋愛漫画5作品感想

最近読んだ&再読した女性向け男女漫画5作品の感想。

最初はBL+女性向け男女+一般作品でごった煮にしようと思って書き始めたんだけど、いざ数えてみたらBLが11作品もあって長過ぎたので分けました。

そっちは後々上げる……のかなあ、どうだろう?

ちなみに今回取り上げた漫画の5作品中4作品はR18なので、未成年の方は閲覧注意。

 

 

栗みや『蛇神くんは寒いと変身しちゃうから』

ヤマタノオロチの末裔:蛇神くん×クラスメイト:春名ちゃんの学園もの。

くらげバンチに無料掲載されてる読切だけど、終わり方的に連載の可能性もあるのかな?

ってか連載してほしいよ!この2人の続きをもっと見せてほしい。

 

今作で一番好きなのは冒頭、蛇神くんを主人公が自分の私物でぐるぐる巻にして暖めてあげるとこ。

こんなんしてくれる子、そりゃ好きになっちゃうでしょ!

カイロとホットココアなんて冷たくなったら用無しなのに、その熱を自分のために惜しみなく使ってくれるの、純粋に愛だと思う。

蛇形態から人間に戻った時に吹く風もどこか春めいていて素敵。

ってか蛇神くんのビジュアルが最強すぎない!??

妖怪の子孫というかもろ妖怪なのにばちばちにピアス開けてる現代っ子なのもギャップあって好き。

 

蛇神くんの好きなところはもう1個あって、春名ちゃんとモブに対する態度が全然違うとこ。

春名ちゃんを助ける時はこんな顔するのに

助けた後はしらーっとしてるの

すごい可愛くないですか!?

絶対に春名ちゃんのこと超好きじゃん!早く付き合ってよ!って思うんだけど、でもよくよく考えれば毎朝蛇神くんに優しくしているのは春名ちゃんの方なんですよね。

そりゃ蛇神くんも気合入れて助けるよなあ。

 

以下、R18漫画の感想なのでちょっと字下げ。

 

 

 

 

 

 

 

 

R18作品

晴海にいな『忠犬ボディーガードが偽物令嬢の嘘と身体を暴くまで。&学園編』

愛情こじらせボディーガード:鷹臣×転生令嬢:玲子のハッピーラブコメ。

鷹臣の顔と体格がめちゃくちゃいいのも気に入ってるし(このシーンは怖すぎだけど)

何より玲子さんの甘やかし方が半端ない。

そりゃ鷹臣君君も重くなるって!

これは続編の学園編のシーンなんだけど、鷹臣君が主人公に沼っていく理由がめちゃくちゃよく分かる。

こんなに綺麗で可愛い子が自分の全てを許して、受け入れてくれるなんてたまらないよねえ。


あと転生恋愛ものとしては王道かもしれないけど、かつての自分の本名を教えるという展開も良かった!

自分だけが唯一握り締めていたものを、見せられる相手が出来たっていうのは本当にいいこと。

誰にも呼ばれない名前なんて自分が忘れたらそれでおしまいだから。

鷹臣君の声で息を吹き返したその名を、笑い合いながら大切にしてほしいよ。

なでられて嬉しくなってるのもかわい~。

 

 

 

喪みつ『次期侯爵様が暇乞いを許さない』

侯爵家嫡男:ミケル×使用人:クレアの身分差もの。

今作はとにかくラストの一枚が綺麗で印象的でした。

ほら~~~!最初から一目惚れだったんじゃん!!

10歳の時、初めて出会った時に恋に落ちた瞬間が最後のページで判明するのがすごく良かったです。

 

 

 

あづみ悠羽『S系貴公子のお気に入り』

伯爵:エリオット×エリオットの婚約者の姉:ローレルの婚約話。

幼少期の時点で出会っていて好きだった展開で思い出したので再読。


この作品、めちゃくちゃ好きなんですよね。

まず第1話冒頭のエリオットの顔がどタイプというのもあるんだけど。

この1話、再読時の旨味がやばいんですよ!

何でここの出会いのシーンで彼は笑って戸惑って、そして怒ったのか、一回通して読んでみると彼の表情全てに説明がついて感動しました。

エリオットはかつて自分と一緒に誘拐され、なおかつ自分を助けてくれた女の子と婚約したつもりだったのに、何か全然人違いだし肝心のその子はひどく冷遇されてるし!?で超困惑したはず。

でもその動揺を押し込めて、彼女の身の交渉に入った冷静さにグッときました。

 

だって彼はこの1話時点で屋敷に来る時、すごく期待してたはずでしょ?

自分が家督を継ぐことになって、かつての命の恩人を今度は自分が守れる立場になって。

両親だってローレルが機転を利かせてくれたから彼の命が助かったのを知っている以上反対だってしなかっただろうし。

覚えていてくれるかな、どうだろう、でもたとえ覚えていなかったとしても……みたいな気持ちで会いに行ったら、自分は彼女の本当の名前すら知らずにいて。

うーん、可哀想で可愛い。

 

物語の終盤でなんやかんやあってローレルは殺されかけるんだけど、そこで昔からいつも「自分なんて死んだ方がいい」と思っていた彼女が「死にたくない」と気付くシーンはいつ読んでも泣ける。

ここのローレルの表情が本っっ当に素晴らしい。

ここで死んだらもう二度と彼の声も笑顔も見えないから、だから死にたくない。

自分の生きたいと思う理由が自分自身に今、ようやく見えた時、その瞳に浮かぶものはやっぱり涙なんだと思います。

死に抗う力は、結局のところ自分以外の誰かへの愛から湧くものなのだと描く強さにやられる。

 

まあその後はエリオットが現場に乱入してきて彼女を庇い、傷を負いつつも生還するという流れなんだけど(ここで死んだら逆にすごいわ)ちゃんと彼女が自分の方から告白出来たのもすごく良かった!

殺されかける前と後では、やっぱり彼女の眼差しに宿るものが全然違うんだよね。

光があって、希望があって、愛がある。

ここでようやく彼女が、かつてエリオットの命を救ったしっかり者の女の子に戻るの最高だと思います。


ただ読み終わった後に表紙に戻ってきて思うのが、タイトル全然違くない?

エリオットは別にS系でもないし(マジでずっと優しい)、ローレル以外の女の子なんて眼中にないし出てこないんだからお気に入りという表現も違うだろうし。

貴公子以外何も合ってないじゃん……と読み返すたびに思うの、ちょっと嫌です。

 

 

 

神崎紬『孕むまで乱れいけ~身代わり花嫁と軍服の猛愛』

軍人:木戸×新妻:麻子の新婚生活もの。

タイトルと表紙がちょっとアレ過ぎるんだけど、中身はめちゃくちゃちゃんとイチャイチャしてて大好き。

最新話が追加された瞬間に毎話170円ぐらい課金して読んでるので、私が今一番追ってるTL漫画かも。

 

1~2話はともかく、新婚生活が始まった3話からもうずっとお互いがお互いの事を心底好きで2人だけの生活を営んでるのが見て取れてにやにやします。

私がこの作品追おう!と決めたのは第3話のデート回だったり。

普段着物の女の子が、デートする時だけ洋服着ておめかししてるの好きなんですよね。

何気に旦那様もお洒落なスーツ着てて気合入ってるのが見て取れるのも微笑ましい。

寡黙だし口数も少ないけれど、自分の奥さんのことは内心すごい可愛いと思ってるのがダダ漏れなところが、この旦那さんの良い所だと思います。