steamにてドット絵釣りゲーム『Fantasy Fishing Town』をプレイしました。
クリアまでのプレイ時間は4時間半でED数は1。
いや~、面白かったです!
やってることはただただ「釣り!」ってだけなんだけど、そのシンプルさがミニゲーム・釣りゲー好きには刺さる。
プレイ開始してから4.5時間、ぶっ続けでクリアまでいっちゃったよ。
めちゃくちゃ楽しかったなあ、釣りゲーのあの中毒性は何なんだろうね。
話としては伝説の魚なるものを釣るために主人公が各地の釣り場を駆け巡るっていう感じで、ステージの数は5。
チュートリアルの平原、
沼、
砂漠に
雪原。
各釣り場ごとで風景も釣れる魚もガラッと変わる。
それって釣りゲーとしては当たり前ではあるんだけど、その当たり前を丁寧にやってくれたとこに好感が持てる。
全体的なドット絵のクオリティもかなり高いしね。
この背景の良さが新しい釣り場を開拓するためにたくさん魚を釣ってクエストをこなして話をすすめるという、というモチベーションに繋がってました。
新しく釣り場を広げるための課題の難易度や出し方もちょうど良かったなあ。
魚を提出する際、視覚的にどれをあと何匹釣ればいいのか分かりやすいのがお気に入り。
UI周りもプレイヤーが快適なように設計されていて好印象。
個人的に嬉しかったのが画面上部に今受けているクエストのノルマとあと何匹必要なのかを表示出来るところ。
村で一気にクエストを引き受けて、釣り場で達成出来るまで釣り(その場で達成報告出来るところも素晴らしい)またクエストを受けに村へ戻るのループが延々と出来る。
装備もメニュー画面開かず十字ボタンで変更可能だし、UIに関しては快適だったという印象しかないです。
他だと、品評会の優勝で得られる賞金がかなり高いので参加するやる気が出るところとかも良かったな。
週に何度か「魚の大きさアップ」「エサ代が30%オフ」といったキャンペーンデーがあるのも気が効いてる。
それによって日々のサイクルにメリハリがつき、釣りで生活してる感が持てるんだよね。
また爆速でゲーム内時間が進むので、爆速で夜になったり昼になったりと景色が移り変わるのも何かツボ。
あと私が気に入ってるのは主人公と村長のやり取り!
主人公と会話があるのはほぼ村長のみで、かつそのやり取りがストレートな悪口の応酬なのが逆に微笑ましいというか、何というか。
ていうか、急に声をかけてきて昔のことを話し出すなんて、おじいさんは誰なんですか?
遠い昔、奥さんに頬を叩かれたことは昨日のように覚えていながら、この周辺地域は覚えていないんですか?
地図ひとつ作るのに、とても長くかかりましたね。
……いや、めちゃくちゃ口が悪いんだけどね!?
でも毒にも薬にもならないセリフ吐くよりは爪痕を残そうとしているのがうかがえるので嫌いじゃないな。
以下、全てのメインクエストをこなした後のイベントについて触れているのでネタバレ注意。
ネタバレ感想
伝説の魚を釣った後のやりとりがくだらなさすぎてとても好きです。
【伝説の魚】
我を釣った者よ……其方の願いを言うがよい。
【主人公】
フフ、俺の願いは……
【猫】
ニャオーン!
【伝説の魚】
願いは……叶った
【主人公】
えっ?何だって?俺は何も言ってないぞ!
【伝説の魚】
ん?村に猫を増やしてほしいと言わなかったか?
【主人公】
俺が言ったんじゃない!
【伝説の魚】
もう我が持っている能力を使ってしまった。
避けられない呪いが襲いかかるだろう!
うわぁぁぁ!もう取り返しがつかぬ……!
【呪われた伝説の魚】
……(ぱくぱく)
こんちは、呪われた魚です。
呪いは俺に襲いかかるものっした。【主人公】
何だよ、歩く魚じゃん!
【呪われた伝説の魚】
呪われた魚は水の中で生きられません。
当然二足歩行が必須っしょ?【主人公】
呪われたくせに、何でこんなに堂々としてるんだ?
しょうもなっ(笑)
でもこういうしょうもない感じが今作に合ってる。
釣り部分は最後までまともだけど、会話自体は最後までくだらないこの感じが好きです。
今作は韓国のゲームスタジオ制作でありつつ、日本語訳がかなり上手いなあとこの伝説の魚とのやり取りを見て思いました。
「襲いかかるものっした」と「必須っしょ?」という言葉遣い、日本人じゃないと思いつかなくない?
各言語のローカライズ担当はクレジットに載ってなかったけど、ちゃんとユーモアのある人が訳してくれたんだと思うよ。
そもそもタイトル画面の「press any key」を「適当に何でも押してください」と変換していた時点でキレキレだったような……。
それに「呪われた魚は水の中では生きられない」「だから二本足で歩く必要がある」とか中々エモいような事を言っているような気がしないでもないし。
自分が呪いを引き受けてまで釣った人の願いを叶えてくれるのも健気といえば健気。
クリア後、ちゃんと村に猫が増えてるオチもいい後味でした。