もうそろそろ今年1年間分のアニメ主題歌も出揃い始めてきているので、まず2023年冬アニメマイベストOP&EDについてまとめておきます。
これを書くことで年末の私が多少なりとも楽になる……はず!
・お兄ちゃんはおしまい! / えなこ feat. P丸様。『アイデン貞貞メルトダウン』
・最強陰陽師の異世界転生記 / angela『RECONNECTION』
・TRIGUN STAMPEDE / Kvi Baba『TOMBI』
・NieR:Automata Ver1.1a / Aimer『escalate』
マイベスト!と言い切るなら上記の4作品なんだけど
・大雪海のカイナ / ヨルシカ『テレパス』
・テクノロイドオーバーマインド / KnoCC『LOVE NO HATE』
・僕のヒーローアカデミア / Eve『ぼくらの』
あたりも印象的なクールでした。
お兄ちゃんはおしまい!
アリ!? ナシ!? ナシ!? アリ!?
ついてる ついてない あれどっち? どっち?
絵コンテ&演出:渡辺明夫の仕事、すげ~。
私が彼を知ったのって2009年放映『化物語』のキャラデザからだったんだけど、もうあれから14年経つのにずっとオタクアニメの第一線にいてすごい。
スク水衣装&サビでデフォルメ怪獣と戦うという展開には平成の名残を感じるものの、色彩設定と線が令和っぽいから気にならないし、サビ前で最近流行った3種類のハートポーズを出すことで今どきの女子高生っぽさも出している。
良い意味で平成と令和の萌え表現ハイブリッドというか。
「これが2023年における最高の美少女アニメだッッ!」という制作側の自信に満ちた映像で、いやはやこういう最上級のクオリティでぶん殴られるのOPオタクにとっては最高に楽しい。
今季と言わず、今年度最かわOP映像だと思います。
サビラスト「いくとこまでいってみようか ハッピーエンド?」で妹ちゃんが入ってくるところからの可愛さとか本当に一体どうなってるの?
元々作者のWEB漫画から始まった作品であり、原作漫画も大体Pixivで読めるのが嬉しいところ。
兄妹TSものに「お終い」と「お姉妹」をかけたタイトルからして言葉遊びのセンスあるよなあ。
OP曲の歌詞もTSをネタにしてふざけまくりつつ、「自分自身を知るための決闘だ」「自分自身を知るための旅路 ひとりのようで ひとりじゃなかった」とところどころ真面目なフレーズを入れてくるところが分かってる。
ってか、作詞編曲:やしきんってアニメ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』のEDもやってた人じゃん!
あれも放映2010年だし、マジで13年ぐらい前の萌えアニメ制作陣が結集してる!
ただ歌ってるユニットがコスプレイヤー&YouTuberという今どきの2.5次元クリエイターなので時代の最先端があるの、本当にバランスの取り方が上手いな。
最強陰陽師の異世界転生記
「彼方」よ 今ここで 始まる時代を 呪え
やっぱりangelaのアニメOPは血が滾る!
私の中に流れているアニソン好きの血は、atsukoのパワフルな歌声+KATSUが多用するグリッサンド奏法にいつだって沸きます。
アニソンを聴き始めた初期の初期に好きになった人達なので、私にとって彼らの音楽は一つの源流。
いつもいつまでも、聞けば一発でangelaだと分かる曲をリリースし続けて欲しいよ。
アニメ本編は陰陽師をテーマとしたなろうで、それに合わせた和の音使いと言葉選びがアニソンらしくて良い。
「今ここで 始まる時代を 呪え」とか「明日はどっちだ? 吉凶に抗うかい?」とか。
正直映像は前半風景+後半はキャラの止め絵連発で予算不足感がにじむものの、全てのアニメが潤沢な資金で作られる訳じゃないしね。
「赤髪&金髪ヒロインの顔だけは絶対に崩さず可愛く描くぞ!」という意気込みは伝わってくるので、そこの割り切り方に好感が持てます。
TRIGUN STAMPEDE
今日と明日の境なら未だ無く
眠れずに見る悪夢は終わらない
制作会社:orangeのCG技術がSSS級!
日本で一番CGアニメを作るのが上手いスタジオと言い切ってもいいくらいにorangeの技術力はすごくて、『TRIGUN STAMPEDE』はその結晶。
私も本編は観たけど、劇場版クオリティのCG作画が連発されてて怖いくらいでした。
ただまあ、雰囲気が暗いね!
主人公であるヴァッシュはほとんど苦笑いしかしないし、皆が快活に笑うシーンなんてマジで記憶に無い。
でも私はその乾いた諦めの中で動いていく主人公が好きだし、OPもスタンピード編のヴァッシュの心境をそのまま音にしたような音楽で感動してるよ。
OP曲はとにかく音の響きがリッチで、出だしのアコギから一瞬で引き込まれました。
作品の舞台である砂漠の惑星、そこに吹く砂混じりの風。
イントロの一音でぐっと作品の世界を展開する瞬間に出会うと、アニソンが好きで追いかけてきて良かったなと思います。
もちろん歌詞もすごく良い!
2番Aメロ「ここで終わるそんな勇気もなく 命がけで守るものもなく すがる過去の母親の愛情と 注ぐ僅かな好きじゃないアルコール」とかもう本編前半の全てじゃんね。
NieR:Automata Ver1.1a
まだ捨てきれない物は 仮初めか確かな希望か
やっぱりAimerの歌声はこういうダークな戦闘曲によく映える!
かすれた痛みを感じさせる彼女独特の歌声のトーンと、モノクロに統一された映像の相乗効果に感動して、私はSwitch版『NieR:Automata』まで買ってやりましたよ。
そのおかげで1番サビ「折れては繋いで Again and again and again 螺旋のよう」はゲーム開始後即2Bが語る
全ての存在は滅びるようにデザインされている。
生と死を繰り返す螺旋に……私達は囚われ続けている。
にインスパイアされてるんだなって分かるし、サビで見上げた欠けた月に司令官が映っている意味も分かる。
でも何で2Bや9S、他キャラ達の姿が壁や岩に投影された映像で描かれているのかは最後まで分かりませんでした。
これって作品のガチファンなら分かるものなのかな?
私はもう2Bと9Sが一緒に走ってるだけで胸が一杯で満足しちゃうんだけど。