復元可能な灰壺

個人的な感想文ブログ

大・満・足!劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』簡易感想

2024年1月26日公開、劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』をもちろん公開初日に観てきました。

いや~~~、良かったです!すごく良かった!

以下、あまりMS機は見分けられない女オタクのネタバレ感想。

パンフレットも買い忘れたしセリフも一字一句全て合っているとは言えないうろ覚え加減なので簡易感想ということで。

エンドロール後すぐさまSee-SawのED曲を聞き返しながら歩きたくて、「あ!売店寄ってくるの忘れた!」と気付いたのが映画館出た後だったんだよね。

でも売店寄るのを忘れるくらい大満足の映画でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネタバレ感想

とにかく冒頭の戦闘シーンがめっっちゃくちゃ格好良かった!

あの戦闘シーンだけでもう映画代の元は取れたね。

ここまでクオリティの高い大規模3D戦闘は20年前じゃ拝めなくて、20年間寝かしたメリットが明確に出ている。

「SEEDは売れる、絶対に売るんだ!」という制作陣の本気がビシバシと伝わってくる映像でした。


この映像に西川貴教の『FREEDOM』を乗せてくるの、超格好良かったと同時にSEEDらしいシニカルさも感じさせる。

FREEDOM (with t.komuro)

FREEDOM (with t.komuro)

  • 西川 貴教
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

無償の愛がある 心の奥底の信じる気持ちも 砂の様 こぼれ落ちる」って言うのは本当にそう。

あの世界では愛よりも希望よりも、憎しみと復讐の炎が燃え盛っているので……。

 

市民が逃げ惑う隣で巨大ロボ同士の交戦が普通に行われていて、「あぁ、みんなこんな地獄で戦っているんだ……」ともうここから泣いていました。

こんな戦争を間近に見ている市民がこの先何もかもを許せる訳がない。

風にたなびく花は散る。

正直、このFREEDOMの後も戦争は終わらない、続くのだという絶望を初っ端から叩き込んでくるのがSEEDらしいと言えばそうなんだけど。

 

SEEDのラストバトルでクルーゼが言った「地は焼かれ、涙と悲鳴は新たなる争いの狼煙となる!」をずっと繰り返し続けているのがあの世界。

今回だって普通のミサイル感覚で核弾頭を撃ち(核3連発が普通なのはSEEDだけだろ!しかも止められてない!)その後の自爆テロ、レクエイム連発なんてもう、言葉にも出来ない。

脊髄反射で最大規模の報復をするあの世界は解決しようがないんだ!マジで!

 

 

その紛争に飛び込んでくるキラ・ヤマト隊はめちゃくちゃ格好良かったけど、あの世界を存続させることを選んだキラ君が一人背負い込みすぎるのも分かるよ。

ラクスが「優しいのです、彼は」と予告でも言った意味がよく分かる。

優しいんだよね。優しさでどうにも出来ない世界で、あんなに優しくて、でも力だけはあって……。


キラ君がラクスを連れされられた時にそのコンプレックスを爆発させるの、個人的には本編で一番グッときた場面です。

その場にいた大人組、ラミアス艦長やムウはキラのことを大切に思ってるんだけど、ここでかける言葉なんてないよなあ。

 

だからこそ、即アスランに「そうやって一人でうじうじしてるつもりか?人を頼れ!」と友情パンチされてて笑いました。

何か感動するよりも先に笑っちゃったんだけど、でもそこがあの2人の友情のいいところですよ。

ここで即座にキラをぶん殴れるのは、親友かつキラと同程度のMS戦闘力を持つアスランしかいないので。

 

 

ってかアスランの登場シーンだよ!

キラが敵の洗脳でハメられた時に「来い!来るだろ!ここで来なきゃどこで来るんだ、アスラン!!」と手に汗を握っていたら。

………ズゴックで来たんだが!!?

いくら私でもガンダムとザクとズゴックぐらいは分かるから!

確かデスティニーの冒頭でもザク使って戦ってたし、彼はガンダム以外のモビルスーツもばんばん乗れるんだな。

その後の発射シーンで「アスラン・ザラ ズゴック、出る!」って言ったの、微笑ましくて良かったです。

 

その一方でシンが負けを煽られた時に「あれはジャスティスだったから……!デスティニーなら負けない!」って言ってたのひどすぎ。

ジャスティスもシンに言われたくはないだろ!

ってかラストバトルで分身してたの何!?そんな影分身みたいな機能あったっけ!?

 

 

話をラストバトルに移して。

結局『Meteor -ミーティア-』流すんかい!

Meteor -ミーティア-

Meteor -ミーティア-

  • T.M.Revolution
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

しかもフルで!!

See-SawはED曲なのでフルで流れるのは当たり前だけど、『freedom』の方はshort.verしか使われていなかったはず。

いくら名曲と言えど、小室哲哉の新曲より浅倉大介の旧曲を優先させて良かったんだろうか……。

まあBGMでも聞き覚えのある曲が数曲あった気がするので、ファンサービスの一環だよね。

 

今作のラストバトルの流れなんてSEEDとほぼ変わらない。

デュランダルがレクイエムに、クルーゼがオルフェに代わっただけ。

だからこそこの先に平和なんてものはなく、DESTINY、FREEDOM同様あの世界では変わらずに戦争が繰り返されていくだけなんだろうけど、それでもキラとラクスはお互いへの愛でこの地獄を生き抜いていってほしいよ。

……それはそうとして、キラが何らかの許可を総裁に求めた時、横にいるラクスが即承認するのは問題がありそうだけど!

 

キラとラクス、アスランとカガリ、シンとルナマリアの恋愛描写も良かったし、何より私はムウとラミアス艦長推しなので!

あの2人のシーンを数は少ないながら濃厚に描いてくれたのが嬉しかったです。

アークエンジェルが墜ちた後助けに来てくれた場面とEDでのちゅー(2回も!)で大満足ですよ。

 

しかしムウパイセン、いくら「不可能を可能にする男」といえどレクイエムを単機で押し戻せたのはすごすぎる。本当に人間?

ラミアス艦長もオーブの艦隊を借りる際、他の乗組員からすごく信頼を寄せられていてじーんときました。

信頼を得るだけの仕事を成し遂げてきた人だと思うし、ここでその実績が報われていて良かったな。

 

 

そしてそして。

とうとうエンドロールできましたね、See-Sawの新曲『去り際のロマンティクス』が!

去り際のロマンティクス

去り際のロマンティクス

  • See-Saw
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

もうね~~~~、良かったです。すっっごく。

曲自体は2日前の24日にリリースされていたのでちゃんと聴き込んでから行ったんですけど、ガンダムSEEDのエンドロールとして流れるとやっぱり何かが絶対に違うんですよ。

黒背景に白文字で流れる簡素なスタッフロールの上に梶浦由記の旋律と石川智晶の歌声が重なることで浮かぶ何か、光であり風景であり感情でもある目に見えない何かを私は愛していたし、これからも愛し続けていくのだと、そう実感出来て泣いていました。

 

 

今作を振り返ってみると、何というか、本当にいつものSEEDでしたね。

西川貴教のOPで始まり、途中で中島美嘉の挿入歌を挟みつつ戦闘シーンではまた西川貴教の曲がかかり、そしてSee-Sawの神がかったED入りで幕が閉じる。

20年前に終わったはずの物語が今、こんなにも綺麗で元気な姿を見せてくれたことがすごく嬉しい。

作ってくれてありがとう、歌ってくれてありがとう。

皆のこと、本当にずっと大好き!

 

 

……この「みんな」に今作の敵キャラまで含めてくるのがSEEDのガチですごいところなんですよ。

Xでやってる「#日本全国SEEDFREEDOM行きます🗾」企画のポスト見ました?

キャラ商売が上手すぎるだろ!!

神戸で大量の荷物を抱えながら買い物してるオルフェとイングリット、北海道でクラーク博士像かつアスランのOPポーズを真似するアウラ。

本当に、本当にめちゃくちゃ可愛いんだけど!?


映画の視聴者に新キャラ達を好きになってもらうにはどういう絵を描けばいいのか、制作陣側が完全に分かってて恐ろしいよ。

本編で嫌な役だったキャラにも本編外で愛着を持たせるのが上手すぎる。

これがMS人気とキャラ人気で20年引っ張ってきたガンダムSEEDの手腕……!

 

来月に行われるイベント「機動戦士ガンダムSEED FESTIVAL」で出るグッズもこの3人のが欲しすぎる。

まず新規描き下ろしのメインビジュアルからしていいんですよ。

こういうみんなが笑顔の映画撮影パロ、ほのぼのとしてて好きなんだよね。

令和の時代にキラ君のそのプロデューサー巻きはさすがだけど。

 

で、この絵のソロカットを使ったアクリルスタンドも販売予定で、それもすごく可愛い。


チュロス3本持ってるオルフェ、良すぎる!

イングリットもちゃんとドリンク3人分持ってるし、皆身内のこと超好きじゃん。

オルフェは本編でイングリットの頬引っ叩くぐらいだったのに作品外ではこんなに仲良しなんだと思うとにやにやしちゃうよ。

イングリットの表情もいい!

穏やかで可愛らしくて、すごく幸せそうで……。

 

キラやアスラン達はこれまでもこれからも新規グッズがばんばん作られるんだろうけど、この3人のグッズ出るの映画公開期間が最初で最後かもしれないので、後悔しないように買っておきたい。

どうせなら3人揃えて飾りたいし!

通販する、するよね!?しないと泣いちゃうんだが!

 

 

 

その他更新分

1月29日に新規カットが追加された新しい予告映像がきましたね。

ラクスの「必要だから愛するのではありません、愛しているから必要なのです!」でだーだー泣いてしまうよ……。

劇場でもうるっときていたけど、じっくり彼女の表情を見ながら聞くと何度でも涙が込み上げてくる。

彼女のこのシーンを予告に使ってくれたのすごく嬉しい!

スマホで何度でもリピート出来るの本当に嬉しいよ。


やっぱり愛しているの「あい」の言い方がすごく良い。

CV.田中理恵の声にある凛とした響きでキラのことを、今、「愛している」と言い切るところがたまらない。

そのバックで流れるのが「君はもう誰かのために歌わなくていいと」という石川智晶がラクスのために書いたであろうフレーズなのがまた最高です。

 

ただ今作のキャッチコピー「私の中にあなたはいます。あなたのなかに私はいますか?」を鑑賞済の身で見ると、これ言いたいのはラクスよりキラ君の方だろ!とも思うね。

だってラクスはキラとのすれ違いを寂しく思えど、キラからの愛を心配して不安になっていた瞬間なんて無くない?

アグネスがキラに迫る場面に鉢合わせした時も、隊を組んで一緒に戦える女の子とそうではない自分との違いに思うところが無い訳ではない、ぐらいの感じでしょ。

 

逆にキラの方はオルフェとのやり取りを見て「ラクスにもう僕はいらないんだ、僕たちを捨てたんだ!」と泣いた訳だし……このキャッチコピーはキラに譲ってあげたら?

その後すぐにアスランパンチが飛んできて立ち直るとはいえ。

 

 

↓2024/03/17 追記:この後の2月中に4DX3回観に行ってきたのでその感想。