復元可能な灰壺

個人的な感想文ブログ

2024年4月マイベストミュージック【7曲】

2024年4月にハマっていた7曲の感想文で、アーティストの五十音順にするとこんな感じ。

・ano feat. 幾田りら『絶絶絶絶対聖域
・Aぇ! group『《A》BEGINNING
・岸田教団&THE明星ロケッツ『エイトビート・バーサーカー
・武瑠 feat. ADE SARIVAN『悪党
・チャラン・ポ・ランタン『内緒の唄
・MYTH & ROID『RESIST-IST
・患愛ココロ『ココちゃんのララバイ

今月は激しめロックが多め。

精神を鼓舞、もしくは麻痺させる必要がある季節ですからね……。

 

 

絶絶絶絶対聖域 (feat. 幾田りら)

絶絶絶絶対聖域 (feat. 幾田りら)

  • ano
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

僕は君の||:君は僕の
絶対だから

劇場版アニメ『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』前章主題歌で、作詞&作編曲はTK (凛として時雨)。

私は以前に『TK from凛として時雨が女性ボーカルに提供する曲が好きという話』という記事を書いたことがあるくらいTKが女性ボーカルに提供する曲を気に入ってるんですけど、今曲も例に漏れず好き。


ただanoちゃんとYOASOBIの幾田りらのコラボに、AyaseじゃなくてTKが作詞&作編曲をしてきたのは驚き。

ベースにキタニタツヤもクレジットされてるしかなり豪華なコラボメンバーだよね。


anoちゃんの「デデデデストラクション」のデスボ声とそこから落ちていく音階にTKのディレクションっぽさをすごい感じる。

それでいて「あげる僕の絶対聖域を もう怖くないよ」と2人の声が重なるサビのキャッチーさにはタイアップに手慣れた仕事感があるというか、朝のニュース番組のエンタメコーナーに使いやすいよう作ってあるようにすら聞こえる。

こういう器用さと独特過ぎるオリジナリティを併せ持っているからこそ、こんなにも多種多様な作品に楽曲提供が出来るんだと思います。

これからもばんばん神曲を聞かせてほしいね。

 

 

 

負けらんない以外にない
止まらない理由なんて

Aぇ! group、デビューおめでとう!

私はYouTubeの公式チャンネルを追っていたので全員顔と名前は分かるんだけど、世間的な知名度でいうとどうだろう。

やっぱり『鉄腕DASH』に出てるリチャードが一番なのかな?

個人的には佐野晶哉君の顔と身長、末澤誠也君の歌声が好き!

 

とにかく末澤君の歌声に宿るロックの熱にやられちゃうね。

ど真ん中に愛を(love the world)」でのコーラスとか、すぐ次の「此処が出発点」でのソロとか。

先輩グループの雰囲気的でいえば、Snow ManやTravis Japanはダンス系でSixTONESはクラブ&エモ系、King&Princeやなにわ男子はきらきら系って感じだけど、そのどれとも違う彼らだけの色でのし上がっていってほしいし、そことの差別化に末澤君の男臭いボーカルは必要不可欠だと思う。

 

1番サビ「空の手を掲げよう」からの振り付けも最高。

文字通り空の手を掲げて、「俺らから始めよう」で顔の横で321とカウントダウンして指キスやってくれるの!

あの折りたたまれる指先に全ての興奮があるね。


それにデビュー曲ってめちゃくちゃ大事じゃん?

私も未だにSnow Manの『D.D.』にある「頂上(テッペン)見せてあげよう」というフレーズに対して「テッペン見せてくれ~~!」という気持ちで応援してるので。

Aぇ担も今曲の「俺らから始めよう」に対して「俺らから始めてくれ~~!」という気持ちで応援していくんだと思う。

事あるごとに歌う一番大事な曲がこんなに格好いい曲で良かったよね。

頑張ってほしいなあ。

 

 

 

エイトビート・バーサーカー

エイトビート・バーサーカー

  • 岸田教団&THE明星ロケッツ
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

叫べ 衝動のままに 物語も希望もいらない
今ここで響く8ビートに身を任せ

私が岸田教団&THE明星ロケッツで一番好きな曲は、2018年冬アニメ「博多豚骨ラーメンズ」OP『ストレイ』なんだけど、今曲はその『ストレイ』に匹敵するくらい「生きろ」と叫ぶichigoの歌声が強く眩しい。

それでも 生きるしかないから」「それでも 生きていけるんだ」と。

ここで生きろ、前を向け、とにかく死ぬなと。

 

例えひとりぼっちでも音楽という逃げ場があれば生き延びられるんだと歌うその信念にいつも泣いてしまう。

”仲間”のなかに居られない ”味方”の数にも入ってない
 多分運とか 見た感じが悪いと思われる

今ここで呻る8ビートだけが事実

それは私の毎日の行動と一致しているから。

ゲームをやらない日も本を読まない日はいくらでもあるけど、音楽の力を借りないで動く日なんてないよ。

その虚弱とも言える体質をこんなにも力強く、全肯定してくれて嬉しい。

 

それに今曲はすごくライブ映えするよね。

今ここで響く8ビートに身を任せ」というフレーズは、今この瞬間、彼らの音楽を聞きに来ている全ての観客に捧げているみたい。

 

 

 

悪党 (feat. ADE SARIVAN)

悪党 (feat. ADE SARIVAN)

  • 武瑠
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

悪党でいようよ いっそ健常

なぜか私のApple Musicが延々とV系アーティストをおすすめしてくるんですが、この武瑠も元V系バンドの人。

そこにコラボ相手:ADE SARIVANのラップが絡み、V系ボイス×EDMラップという面白い融合が起きてる。

V系ロックと日本語ラップ、2つのジャンルの良いとこ取りが今曲をメジャー受けする聞きやすい曲にしてると思います。


特にラストサビ「世にはばかる鴉は カラビナ無し体一つ飛び込む狩り場」のリリックがお気に入り。

鴉とカラビナ、カラビナと狩り場の韻踏み、今曲以外で聞いたことが無いし今後も聞くことはなさそうなので。

(いや、もしかしたらラップ界隈では定番なのかも?)

それでいて言ってることと伝えたいことはちゃんと分かるのが良いね。

 

 

 

内緒の唄

内緒の唄

  • チャラン・ポ・ランタン
  • J-Pop
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes

何故この歌をうたえるの 内緒の唄を

劇場版オリジナルアニメ『クラユカバ』主題歌。

大正レトロ×スチームパンクの世界観だそうで、今曲もそれに似合ったアングラ感がある。

アコーディオンにフルート、シンバルといった楽器をふんだんに用いたメロディーはサーカスのようでもありタンゴのようでもあり。

個人的には1番Aメロで左右から聞こえるフルートに地下迷宮っぽさがあって好き。

 

公式サイトのアーティストコメントに「アニメのクラユカバを拝見させていただいた瞬間に楽曲が一瞬で溢れ出てきてそのままを記録致しました。」とあったけど、本当にそうなんだろうと思うよ。

生楽器らしいリッチな音だし、スクリーンによく映える曲で素晴らしいです。

 

 

 

RESIST-IST

RESIST-IST

  • MYTH & ROID
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

Who'll save me? I know that God won't

(誰が私を救うの?
 神様ではないことは知ってる)

中国のゲーム会社:miHoYoが運営するソシャゲ『崩坏学园2』新章主題歌。

Tom-H@ckの銃撃感あるサウンドにKIHOWの声が乗ったアグレッシブな戦闘曲。


中国の戦闘ものソシャゲが盛り上がると、その主題歌に日本のアーティストが起用されることが多々あり、そしてそういう時は大体超格好いい曲を作り上げてくれるのでこの流れは大歓迎。

『NIKKE』『荒野行動』は澤野弘之、『アークナイツ』はReoNaにMili。

MYTH & ROIDの格好良さも十分世界に通用するものだと思ってます!

 

 

 

眠れない夜は~眠剤☆

患愛ココロというVtuberのオリジナル曲。

シューベルトの子守唄(ララバイ)メロディに合わせて不眠を嘆くのに背徳感があってユニーク。

時計の音がコチコチ鳴るのはどこか子ども部屋っぽいのに、最後を「眠剤☆」で締めるファンシーかつ深刻な不健康が今どきの病みカワっぽい。


ただ一番気に入ってるのは、ボーカル本人が作詞してる歌詞!

眠れない夜は星たちがまぶしくて なんだか苦しいね

眠れない夜は思い出す嫌な夢 なんだか切ないね

上記の2つ、嫌な夢は切なくて星明かりの方が苦しいの、実感としてよく分かるよ。

薄らと、でもやけに明るく見える光が家具や脱いだ服、何一つ変わらない部屋の内情と進まない自分の人生を捉える方が苦しい。


やらなきゃいけないこともあまりないけど」や「まともに寝ることさえもろくにできない」にある自責感がどうしようもないのも分かる。

何も出来ていない気がするよね。いつまでも、ずっと。


あと一枚絵もすごく可愛い!

瞳孔が開ききって隈の目をしてる主人に対し、「頼られない寂しい羊」「諦めた怠惰な羊」の方が眠そうにあくびしてるのが良き。