復元可能な灰壺

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魔女の眠りを妨げる者は死あるのみ!な白黒アニメ 『SLEEP』感想

魔女とカエルの一晩の眠りを描く白黒短編アニメ、『SLEEP』を観ました。

いや~~~、今作は可愛い!全てが!

概要欄に「My Calarts First-year film!!!!(私がカリフォルニア芸術大学1年生時の作品です!)」とあるけど、ちょっと信じられないな。

このままテレビ放映してお金稼げるレベルのクオリティでしょ。

 

今作はとにかく魔女とカエルの相棒関係が最高!

まず最初にうるさいハエをカエルが食って


「しーっ」てしてきた時にもうやられました。

後ろに飾ってあるデカ写真でも魔女はちゃんとカエルと一緒に映っていて、しかもお腹なでてるの!

もうここから2人が最高の相棒関係であることが分かるんだよね。

 

魔女からカエル、カエルから魔女への愛情が最後のカットで最高潮に達するのもまた良し!

魔女が先輩魔女からカエルを贈られた日と、そのカエルの誕生日ソロ写真をベッドの隣に飾ってるんだよ!?

一番の特等席じゃん!

カエルにもちゃんと誕生日ケーキ用意して、王冠被せて、蝋燭まで立てちゃって……魔女からの愛情がひしひしと伝わってくるし、それに応えるようにカエルは魔女が眠った後の蝋燭の火を吹き消してくれる。

主人と使い魔という関係ではなく(かも知れないけど!)2人が相棒として日々の生活を楽しく送ってるのが分かるよ。

本当の本当に最高の終わり方。

 

眠ってる老婆が魔女だと明かす時の流れも上手いなあ。

鳥の影を掴んで首を締めることで、常人ではないことを一瞬で表現してる。

その後も自分の眠りを妨げるものは全部ぶっ殺してるので、絵の可愛さの割にかなり苛烈な性格してるのもまた可愛い。

 

黒魔術部屋に走る時のシーンなんて笑っちゃったもん!

ババア元気過ぎるだろ!

怒りに任せて走れること、それが元気に長生きする秘訣かもしれませんね……。