2024年2月28日に『ブラザーズ:2人の息子の物語』のリメイク版が発売されるそうで!
めでた~~~い!
いや~~~、もう本当めちゃめちゃに嬉しいです。
だってこれ↓が
↓こうなるんだぜ!??
震えるぐらいに嬉しい……。
この第一報があったのが「The Game Awards 2023」の受賞会場で、私が今年のGOTYで一番嬉しかったのは間違いなくこのリメイク発表。
評判がいいことはもちろん知っていたんだけど、私にとっての『ブラザーズ:2人の息子の物語』ってSwitchのセール画面で出会えた運命のゲームという印象が強いんだよね。
なのでGOTYという舞台でリメイク版を発表してきたことにも驚きました。
というか今作って2021年のGOTY受賞作『It Takes Two』を手掛けたクリエイター:Josef Faresが2013年に作ったゲームらしく。
そりゃGOTYの場で推せるだろうし、そもそも10年前の作品だったことが初耳で驚きだよ!
私がやったのは去年なんだけど、全然そんな古い感じしなかったしなあ。
それはともかく、今回のニュースを聞いて「そういや私、『ブラザーズ:2人の息子の物語』と似た操作性のゲーム集めたおすすめ記事書きたかったんだよな」と思い出したので書きます。
1人2役操作というか、ソロプレイ出来る協力ゲームというか……こういうゲームのジャンル名って絶対にありそうなんだけど思いつかないな。
以下、全部Switch&Steamでプレイ可能です。
THE GARDENS BETWEEN
もうすぐ離れ離れになってしまう男の子と女の子が、時間を操りながら2人の記憶で出来たステージを攻略していくパズルゲーム。
今作はとにかくステージのデザインセンスがずば抜けていて大好き。
各ステージクリア後にそのステージが2人にとってどういう記憶で構成出来ていたのかが分かるんだけど、そこでの2人があまりにも楽しそうで泣けてくる。
例えばテレビゲームの中に入るステージは
2人がゲームしながら延々と駄弁ってた夜があるからだし
恐竜の骨を動かすステージは
こっそり博物館の展示室に忍び込んで模型をイジった小さな冒険があるから。
2人がどれだけお互いにいい友達だったのか、絵だけで分からせてくるアイデアが凄すぎる。
ただそんな風に楽しい思い出を振り返った後にくるのはやっぱり別れで、でもそのお別れのシーンもまた最高。
どんな辛い時も 忘れぬように Baby ギュッてしようね……
(↑元ネタはこの曲。これをこの後全部のゲームで言います)
『ブラザーズ 2人の息子の物語』
兄と弟を同時操作して、父の病を治せる「生命の樹」を探し求めていく3Dアドベンチャーゲーム。
今作のステージもダークファンタジー好きにはたまらない雰囲気してました。
巨人の血が溶け込む赤い川に
静止した雪像がなおも争い合う廃墟の城。
終始テーマパークのアトラクションに乗っているかのような冒険の連続がすっっごく楽しかった!
まあでも私にとって一番大きいのは兄弟愛ですよ、兄弟愛!
兄弟愛好きの性癖持ちにとってラストの展開は何物にも代えがたい輝きを放っていて、それがあまりにも強烈な光だったから忘れられない。
あの時の弟の手に、足取りにプレイヤーの手を重ねさせてくれたこと、本当にずっとずっと覚えてるよ。
どんな辛い時も 忘れぬように Baby ギュッてしようね……(2回目)
My Memory of Us
第二次世界大戦中のホロコーストをモチーフに描かれる男の子と女の子のステルスアドベンチャー。
ゲーム内ではナチスドイツの人々はロボットとして描かれてるけど、ゲットー(ユダヤ人の強制居住区域)まで出てくるんだから名指ししてるのも同然。
この作品って、モノクロベースの色の中で調べられるポイントが赤色になってるんですよ。
この赤い目印、冒頭では親切だしセンス良い差し色だなと思えるんだけど、それがユダヤの血、迫害していい印になった瞬間の背筋の凍りつく感覚は今でも怖くて半泣きになる。
だって何も変わってない、変わってないんですよ。
敵ロボットによって赤に染められる前とその後の人格は何も変わってないのに、そこに突然差別だけが出現する。
先に女の子の方が赤くなって、でも少年の方は白服だった時の操作感が一番キツかったかも。
女の子が敵に見つかるとゲームオーバーになるのに、別に少年の方は敵ロボットの前を素通りしても平気で。
そこの差が辛かったです。
2人は変わらず親友なのに。
だからこそ男の子の方が自分からペンキ被って赤くなって、ゲットーに収容された女の子を助けに来てくれた時は、そのヒーロー感にグッときました。
どんな辛い時も 忘れぬように Baby ギュッてしようね……(大泣き)(3回目)
Unravel Two
毛糸で繋がった人形(ヤーニー)が、時には一つになったり時には2つになったりで進む横スクロール型のアクションゲーム。
本体が毛糸人形なので動作もワイヤーアクションがメインで、ワイヤーアクション好きとしてはとても楽しくプレイ出来ました。
それに加えてステージのフォトリアルな質感が圧巻!
ステージの背景にミッドサマー(夏至祭)でおなじみメイポールが見えるので、舞台は北欧のはず。
そもそも制作会社がスウェーデンのゲームスタジオだしね。
小指の先程度のミニマルな人形になって、自分より遥かに大きな自然の中を渡っていく気持ちよさが今作にはありました。
本当に光や水の描写が綺麗で上質。
どんな辛い時も 忘れぬように Baby ギュッてしようね……(4回目)
Shady Part of Me
光の中を歩けぬ少女と、光の中でしか存在できない少女の影が力を合わせて、自身の夢から脱出するパズルアクションゲーム。
少女が置かれている現実の状況(学校だったり病院だったり)と
女の子が夢の中で憧れるようなファンシーな世界観が交互にくるのが面白い。
ただその色はずっと彩度が低めに抑えられていて、彼女の精神の明るくなさを視覚的に伝えてくる。
このゲームはチャプターの移り変わりが結構ダイナミックに動くところも楽しいんだよね。
宙に浮いた鉛筆は柱に、散らばったトランプはタイルの床に。
夢が夢の中でさえ徐々に覚めていく感覚が、ストーリーを先に進める推進力となると同時に切なさももたらしてくる。
「Shady Part of Me (私の影の部分)」というタイトルから察する通り、最後で影と少女は同一化するんだけど、その時の表現もこれまた素敵。
やっと色づいた世界と太陽の光の中で少女はブランコを揺らす。
その影は実体の私と寸分違わず、もう二度とこの少女が2人に別れることは無いことを伝える。
これからずっと、その少女には影の私という味方が付いていてくれることも。
ううっ、どんな辛い時も 忘れぬように Baby ギュッてしようね……(5回目)