2023年11月前半にハマっていた10曲の感想文で、アーティストの五十音順にするとこんな感じ。
・SEVENTEEN『CALL CALL CALL!』
・Sohbana feat.MEIKO『ARQETYPE』
・月詠み『花と散る』
・King&Prince『MAGIC WORD』
・B-PROJECT / MooNs『鏡のマスカレード』
・B-PROJECT / THRIVE&KiLLER KiNG『Let's Get The Party Started』
・ブラックスター / TeamC『溺るる蝶』
・Mili『Entertainment』
・無力P feat.巡音ルカ『Un-Lock』
・山本大斗『18の息吹』
あと31日で新年とか信じられないです。
年末のまとめ記事、何をどうまとめるのかすら決めてないのに!
今すぐ電話して!
鳴らしてよ 躊躇わないで
韓国の13人ボーイズグループ、SEVENTEENの日本デビュー曲。
てっきり私は今曲の韓国語版が先にあって、それを日本語訳しただけだと思っていたら、最初から日本語で制作されたそうで。
1番Bメロ、あんなにも高らかな美声で「理不尽とストレスに 挟まれてやるせないよね」って歌われると笑っちゃうんだけど、でもその分メロディーや編曲が格好いいので、何かいい感じのバランスになってるというか。
「もしもし?」のあの感じも私はすごく好き。
これだけ真正面から「どんな時も味方さ すぐ行くよ」「話してよ 僕に 何もかも」と言われたらファンもそりゃ嬉しいだろうな。
セブチってもう今アルバム500万枚とか売るんでしょ?
ファンがそれだけ熱狂的になるのも分かるMV。
アーキタイプに威厳など要らない
多少は要るけどあるだけでいい
↑このフレーズでMEIKOを描く発想がすごい!
爆発的に知名度を得た初音ミクの影に隠れがちだけど、本当はMEIKOの方がずっと「贅の限りを賭したマスターピース」だったんだよねえ。
MEIKOってクリプトン製ボカロの中では当たり前のようにお姉ちゃん扱いされがちだけど、でもそんなMEIKOの心境をこういう風に歌った曲、私は初めて聞きました。
あのね、この際に私にも
明かしておきたい顔があるの知り合いも思い出も多いくせに
勿体ながりな私のこと
アーキタイプはどこもかしこも
人には見せない古傷だらけ
とかすごくお姉ちゃんっぽい。
MVの一枚絵も素敵!
あのテーブルを片付けたら
いつもならばもう寝るとこだけど珍しいあなたと話してみたい
コーヒーとかお菓子以外のこと
という大人の、ちょっと真面目な夜更かし感がきちんと絵に表れていてお洒落。
最後の最後にMEIKOが笑って終わってくれるも救われた気分になります。
壊れぬように愛して 愛して
言葉じゃ癒えないこの痛みを鎮めて
個人的にはやっぱり月詠みの最大の魅力って、ボーカル:Yueの歌い方にあると思うんですよね。
サビの「壊れぬように愛して 愛して」「夢をみるのにどうして どうして」「始まりの日に還して 還して 出来ないのなら排して 排して」あたりの声がお気に入り。
メロディーが良いっていうのはもちろんだけど、パワフルな声質なのに歌っている言葉自体は無力に裏打ちされた切実さなのが、余計にどうにも動かせない現状を表しているような気がして。
1番サビでは「壊れぬように愛して」がラストサビでは「壊れるほどに愛して」になるのも王道で好きだし、1番Aメロ「どうでもいいことで 生きてたくも死にたくもなるよな」には頷ける部分もあると同時にすごく月詠みらしいフレーズだななんて思います。
MVの猫目メイドさんもちょっと不気味でかなりキュート。
空気が揺れる
時を忘れるほど儚く美しい人
↑これって永瀬廉&高橋海人のこと!?
いや、嵐の相葉雅紀主演ドラマ『今日からヒットマン』のタイアップ曲なので、ドラマ内の誰かを指しているとは思うんだけど、でも私にはキンプリの2人のように映る。
今曲はイントロが素晴らしいよね~。
出だしの数音から「特別な曲が始まるんだ」という、綺麗な予感をこちらに伝える。
そこからの
ほんの些細な瞬間 キミの笑顔が瞳に映った
無理に笑ってる様な気がして
もう目をそらせなかった
ですよ!私はこれも永瀬廉と高橋海人の事だと思ってるので……。
MV監督:池田大という方は、去年爆発的に流行ったSEKAI NO OWARI『Habit』のMVも手掛けられた方なので、その出来もめちゃくちゃに良い。
黄色と青が重なって緑になる、あの光が本当に綺麗すぎる。
海人の方のセットのテーマは砂で、廉の方は波なのもまたいいんだよね。
廉の部屋にはフロアランプに光が点いていて、それが海人の部屋の差し色になってるのが本当にお洒落。
あとダンス!
今曲のダンス、私はすごく好きだし出来がいいと思ってます。
いや、廉くんめっっちゃダンスの表現力上がってない!?
あの高橋海人の隣でタメを張れるレベルというか、別に今までが下手って言いたいんじゃなくて、輝きの増し方がすごいということ。
2人になって、『なにもの』をリリースしてからまだ5ヶ月しか経ってないのに、階段をすっ飛ばすように2人のダンスと歌のレベルが急上昇してて、今の2人を追うのが心底楽しいです。
1番Aメロ、海人の「何も出来ない自分が悔しかった」の伸びやかさにも2人になってからの良さをひしひしと感じる。
最後のシンメトリーも2人じゃないと出来ない表現だよね。
隠されたままじゃ 涙さえ分からないよ
CV.森久保祥太郎のクセがすごい!
1番サビ途中まではごく普通に聞きやすい曲なのに、途中でどこをどう聞いても森久保祥太郎の声が乱入してきて笑いました。
ラストの高笑いも絶対に森久保祥太郎でしょ!
こういうマイナー調にメロディアスな楽曲ってもうず~~~っと好きだな。
音楽を聞き始めた当初から今に至るまで、もう産まれた時に仕込まれた好みなんですか?ってぐらい変わらずに好き。
「どこまで近付けば 本当のキミに会えるの」「キミにだけは 見せられる気がしたんだ」と”キミ”一人だけを特別扱いしてくる感じも男性アイドルソングっぽい。
あとA-beeによる編曲もレベル高いと思うんだよね。
全体としてはサックス、アコギ、スチールドラムとラテン方向に盛ってるけど、イントロやアウトロ、ラスサビ前で引く時は引いて、1個ずつの楽器の音を引きたててる。
そこら辺のバランスの取り方が音楽センスある人の仕事だなあと思います。
You&I 過去 未来 現在を
Shout it out, Shout it out さあ繋げるよ
THRIVE & KiLLER KiNGの曲を好きになるのは『Hooked on love』からの2曲目。
やっぱりこの2つのグループの相性っていいよね。
両者ともボーカルの編成が低音から高音までバランス良く揃ってるチームなので、一体感がある。
……まあCV.豊永利行のクセはずば抜けてあるんだけどね。
私がMooNsの曲を聞いて「CV.森久保祥太郎のクセすご!」と思うように、他グループのファンもTHRIVEの曲を聞いて「CV,豊永利行のクセすご!」と思ってそう。
THRIVEの担当パートは1番なのかな?
1番サビ「止まんない熱い Shake your body You&I 過去 未来 現在を」までがCV.花江夏樹、「さあ 繋げるよ」がCV.加藤和樹だと思う……たぶん!
やっぱり私はTHRIVEのファンなのでTHRIVEのパートが好き。
この絶対にライブ映えしそうな、というかライブでのコール&レスポンスを想定したであろう曲調も聞いていてテンション上がるな。
私だけ視て 私だけ視ていて
ショート版公開のみの現段階で感想書くか迷ったけど、ブラスタはいつフル収録のアルバムが発売されるか読めないので書いちゃおう。
今曲はとにかくMVの質感がすごくいい!
モルフォ蝶の鮮やかな青の中に、甘やかで致命的な毒がある。
TeamCのイメージカラーである紫って一般的なイメージとしては毒なんだよなとハッとするくらいでした。
私がブラスタに興味を持ったのはTeamCの『Purple Dawn』がきっかけなので、今回でまた彼らの新たなパープルの意味づけを見せてもらえて嬉しかったな。
シンガー:しゃけみーの歌い方もそこから明確にレベルアップしててすごい!
それにしても全体的なテキストアニメーションの出し方とか、ラストでメンバーの瞳だけを光らせる演出とか、これまでのMVとは一線を画す仕上がりなのは確か。
Youtubeの概要欄を観たら動画制作:ナオ株式会社とあって、ここの会社に制作依頼したってことだよね?
今までのMV動画にはそんなクレジット無かったので、新しい試みだと思う。
この先もずっと、この会社とこれを作ってくれたクリエイターの方にTeamCのMVを頼んでもらいたいです……。
Everything is yours to claim
(この世の全ては君のものよ)
アニメ『ゴブリンスレイヤーII』OP。
OP映像はまだ公式でYoutubeに上げられてないんだけど、曲に合わせたすごく良い映像だったので早く公開されてほしいところ。
1期よりも格段に作画・撮影の雰囲気が上がってて、「この曲に相応しい映像で作るぞ!」という制作陣の気概に溢れていて見応えがあるんだよね。
映像制作側が何よりも楽曲の力に応えようとしてくれるの、一視聴者のOPオタクとしてはめちゃくちゃ嬉しいこと。
個人的に今曲はラスサビ、特に男性コーラスが入ってきてからの盛り上がりが超好き。
私の記憶では『Between Two Worlds』からこういう男性コーラスも取り入れ始めたと思うんだけど、このシンフォニックな世界観はMiliにしか表現出来ない世界だと思う。
男性バリトンボイスの迫力と、その猛々しさを凌駕し交わるCassie Weiのハイトーンボイスに魅了されまくってます。
例えばラスサビで2回繰り返される「Again and again」の最後後半で急激に引きずり降ろされるあの感じ、彼女の声に胸ぐらつかまれてぶん回されるジェットコースターみたいで本当に楽しい。
ただフレーズ単体で泣けるのはやっぱり「Everything is yours to claim(この世の全ては君のものよ)」かなあ。
『Mortal with you』でも「My everything is yours, yours to claim(全てを君に 君に捧げるよ)」で泣いていたので、Miliの「yours to clim」の日本語訳に弱すぎ。
醒めない熱を謳え
いや~~~、どこをどう切り取っても好きだね!
245秒間の全てで私の好きな音が鳴ってて、出会えたこと自体が奇跡みたい。
夜、この曲を耳に流し込みながら散歩するのがすごく楽しいんですよ。
私の手を引くように、私の背を押すように、駆け抜けていくこの曲の旋律そのものが夜という空で、星という光で、風という推進力で。
「昨日よりも先へ」という主張を音で体現してみせてる。
見えないものが見えて、吹いていないはずの風を頬に感じる時、音楽って本当に魔法だなと心から思うんですよ。
間奏のピアノソロも美しすぎるし、そもそもこういう鍵盤ロック自体が巡音ルカのパブリックイメージとよく合ってる印象。
ルカの声としてはわりと高めで細い少女っぽい調声をしていて、その繊細さで「醒めない熱を謳え」「約束の地を目指せ」と命令口調を歌うのがまたたまらないです。
大気圏の向こうに消失点を印したら まだここに居たいと願った
それは18の息吹
たまたまレコメンドで流れてきた曲なんだけど、イントロのアコギの透明な綺麗さ、そこに重なってくる多重録音の男性ボーカルに一気に惹き込まれました。
アニソン系アーティストだとこういうコーラスの重ね撮りをする人は珍しくないけど、ごく普通のノンタイアップ曲で、しかも男性でっていうのは私の知ってる中じゃかなり珍しい方。
ストリングスやパーカッション等、複数の雑多な音を混ぜ込みつつ、それでもイントロの透明感を維持してアウトロまで持ち込めるのは、声質そのものに浮遊感があって重ねても重くならないからだと思う。
こういう華やかな軽やかさって、どう頑張ってもセンスある人にしか出来ない演出ですよ。
それに加えて歌詞もまた詩的で素敵。
「彗星が駆け上がるのを見た」とか「誰かを求む甘さ 冷めた夏の日の肌さ」とかね。
「ハイビスカスその手に取って」というCメロでしっかり気持ちを盛り上げて終わってくれるところがお気に入り。
余談
そういえば私がSixTONESにハマったのも『Telephone』のライブ映像からだったなあと思いまして。
アイドル×テレフォンソングって入門として結構定番?
衣装が本当~~~に最高。
中折れ帽+ファー付き肩掛けジャケット+カラーサングラス+レザー手袋、このセットが本当の本当に大好き。
特にジェシーの覇王感にメロメロですよ。
一人だけ全身ワインレッドでさあ、でもそれがその体格の良さに超似合ってる。
+きょもの「君に歌うこんなSong」のところもさ~~~、本当にいいよね……。
あとボカロ×テレフォンソングだったら、鶴三 feat.鏡音リン&ムイカ『リダイヤル』という曲も印象的。
この極上のネオン・ポップカラーがたまらないです。