↓これの続き。まさか続くとはね。
(1)の最後をダンデビで締めたので、今回はRejet縛りでいこうかな。
先に言っておくとピタゴラスプロダクション、ファビュラスナイト、ディア♥ヴォーカリスト、DIABOLIK LOVERSの4作品です。
これでRejet関係は終わり!のはず!
ピタゴラスプロダクション
CV.豊永利行と出会わせてくれた作品であり、その始まりの曲なので思い入れがありすぎる……。
いつ聞いてもめちゃくちゃ綺麗な曲だなって思うんですよ。
煌めく星々をまぶたに描く、そういう美しさが確かにある。
何よりCV.豊永利行の声が!やばすぎる!
1番Aメロ「罪な言葉も信じてたよ? 悼んだ花も」や「愛は、苦しすぎる」、サビ前「抱きしめたくて、抱きしめたくても、抱きしめられない」のところがもうたまらなく好みです。
CV.沢城千春の2番Bメロ「赦し合えれば、赦しあうほどに、赦せなくなるよ」も良いんですよ。
「赦せなくなるよ」とヒートアップする彼の昂りとリンクするように編曲が盛り上がっていくところにテンション上がります。本音なんだなあって感じで。
歌詞で言えば「独りで生きる様に、そのカラダは出来ていない」が一番好き。
「普通に下ネタでは?」という猜疑心を「いや、でもこれはこれで真理だろ!」で上書きするこの感じは、作詞:岩崎大介のRejetソングにしか持ちえない味ですよ。
生物学的に当たり前の事実を、こんなにもロマンチックな言い換えでぶっ込んでくるところに感動するものがありました。
ピタゴラスプロダクションの中ではNEBULASの次に好きなユニットがGolden Recordなんだけど、2曲しか出してない中でその2曲がめちゃくちゃ好きだからという身も蓋もない理由。
2021年の10月にデビューしてそれから2年半音沙汰なしなので、もうこのまま新曲が出ない恐れすらあるんだけど、まあRejetだからそれもないと信じたいところ。
この3人の中高音域ハーモニーが好きなんですよ。
ジャケットの綺麗なビジュアルからイメージする声、そのままの声で歌ってくれる。
イントロで笑う「へへっ」の息遣い、1番サビ「愛を知るべき夜に」の「夜に」のファルセット、2番サビ「あの日のきみの素顔、もう一度欲しくて」の「欲しくて」で一瞬だけ低く雄味を帯びるところとかが特に好き。
ラストサビでは、これまで交互に歌っていたフレーズがちゃんと3人の歌声で重なるところも王道ド真ん中でいい。
あと最高だったのが歌詞!
特に2番の「きみがいない夜に 怯えて寝れない Time Up?」がね~~!
1番サビ「愛を知るべき夜に 背中合わせで握った掌で 答え合わせする the time around 2 a. m.」の後の「君がいない夜に 怯えて寝れない Time Up?」ですよ!?
最高です、好きにならない訳がない。
前述した『星だけが知る』のカップリング曲。
今曲の1番サビ前「言ってみろ」でCV.豊永利行に完全に落ちました!
こんな綺麗に落ちる?ってぐらいすこーーーんと落ちた瞬間を未だに覚えてるよ。
あの雄みにやられちまったんだよな。
2番「失態みせてくれ!」もダメ押しという感じでめちゃくちゃ良い。
この曲は「N.E.B.U.L.A.S \\(NEBULAS)//」コールが楽しすぎるんですよね。
今すぐペンライト振りたいテクノポップ・アイドルソングで大好き。
作詞だと「だって物事は多面体、だって How many mens 経験してきたの?」が天才的。
面とmen(男)をかけて「オレ等Three面[MEN]こそ、世界を構成してるpolyhedron」とタイトル回収(PORYHEDRONの意味は”多面体”)に繋げてきた時には唸りました。
ファビュラスナイト
これがCV.豊永利行のフルコースや!
CV.豊永利行が気になり始めてる人におすすめするなら絶対にこの曲!
1番サビ前「夏のせいにして」や2番サビ前「世界のどこへだって」を初めて耳にした瞬間、もう本当に時が止まったね。
私は2016年の『星だけが知る』で彼の歌声に即惚れ込んだけど、もしそこで出会ってなかったとしても、2022年の夏にこの曲に出会えば一緒だったと思う。
好きにならないなんて無理な声なんですよ!
Bメロでのメインボーカルや、サビの「やけにセクシーな日焼け痕」で聞かせる低音も色気があってたまらないし、ラスサビ「重ねあいたい」では私の大好きな雄みのある唸りまで出してくれる。
この1曲だけで3種の彼の歌声が堪能出来て本当に素晴らしいです。
ファビュラスナイトについては、舞台がホストクラブなのもあり「こいつらがイキっとる金全部、客の女の子が出してるんだよな……」とか思ってたんだけど、今曲のラストサビ「弾け飛んでくシャンパンと 君を揺さぶる衝撃と 駆け抜ける夜のグレーゾーン」で急に掌返しました。
ホスソンとして最高の歌詞じゃないですか!??
昼と夜の狭間の道しか走れない男の隣にどうしてもいたいから、客は札束を叩き付けずにはいられないんだなあ。
コーラスを徐々に増やして終わってくれる編曲も好きです。
オタクの盛り上げ方を分かってるよね。
CV.豊永利行×遊郭ソング、最高過ぎる。
男目線なのか女目線なのか、どちらでも取れる歌詞が和ロックの艶やかなメロディーに乗せられてて、問答無用で「くぅ~~~!最高!」ってなります。
男の声でここまで見事に愛欲の激情まで歌いこなせられるともう本当に言う事無いなあ。
特に2番Aメロ「寝物語 あなたが教えてくれた夜」からBメロ「切れぬ糸ならば どうして結んで行ったのか」に至るまでの、ほんの少しの声音の変化がやばい。やばすぎ!
あれだけ幸せで愛しかった夜が憎しみに転じ始める、彼or彼女のそういう瞬間がドラマでも見ているかのように鮮明に浮かぶ。
聞いてるのは音だけなのに、脳ではちゃんと景色が描かれるのって、何回経験しても奇跡にしか思えないよ。
ディア♥ヴォーカリスト
ディアヴォに関してはこの『人間辞めたってよ。』を断トツで聞き返してる。
音楽で耳を塞ぎながら街を歩いている内面は鬱屈としていて、でもふと見上げる景色は美しくて、でもその美しさは生を志すほどじゃない。
その塩梅が好きです。
寂寞とした心で、君の温もりだけを探している。
あとやっぱりCV.木村良平の歌い方がめちゃくちゃいい!
1番と2番で「君次第、そうなの? わるい言葉だ」の語尾を変えてくるところにもう落ちてしまうよ。
そこから「罪の種が生まれた理由など知り様がないけど」の声だけでブーストかけていく感じ、声優の本領発揮という感じでたまらない。
人間辞めたって我ら皆同じ
人間辞めたって我ら皆生きる
人間辞めたって我ら皆死んで
人間辞めたって 桜咲く
と呪詛めいた間奏も好きだな。
どれだけ人間嫌いでも「人間辞めたって 桜咲く」「朝露にかかる虹 只、美しいものに 一時の夢だけ 見ていたのです」と自然の美に感動する心を併せ持っている男、好きになっちゃうだろ!
今曲はベストアルバムの書き下ろし曲なんだけど、Rejetはこういうところでも神曲持ってくることが多いから気が抜けないです。
女抱くの上手そうな声してますね……。
R・O・N編曲特有のエフェクトがかったボーカルとCV.木村良平の歌声がいい感じに作用してて、すごいポップ・ミラクルなエロさがある。
岩崎大介の作詞も「口スボめ 吸いあおう なんどでも 愛してあげる」は流石に下ネタだろ!って思うけど、「舌先で暴れてる トラブルも 愛してあげる」にはグッとくるしね。
編曲自体はゴリゴリのEDMでありつつ、そのステージの上できゃらきゃらしてる感じがエーダッシュというキャラっぽくて好きです。
このリズム、このメリハリ、ラストサビに向けての迫力に踊るピアノとエレキ、これぞ私の好きなR・O・N節炸裂でたまらないです。
ロックでもEDMでもそうだけど、高水準でテンションを維持している音達の更にその上行く、意固地にも似た圧の強さが好きなんですよね。
彼の熱量に引きずられるように上がる自分の心、その体感自体が幸福です。
CV.花江夏樹の柔らかで優しくて、でも芯のある声も今曲によく合ってる。
「いまさらの愛してるを 上手く言えるぐらいならね 弱いままで 涙のあと なぞり、抱きしめたい」とか。
すごく真っ当に良いことを言ってて感動しちゃうな。
アウトロのコーラス「Always I need you love」にある愛しげな眼差しも素敵。
DIABOLIK LOVERS
言わずと知れたRejetの大看板、DIABOLIK LOVERS。
正直当時から吸血音&吐息のコンボをドラマCDパートのみならず楽曲に入れてくるのはやめてくれと思っていたんだけど、まあこれはこれでRejet特有の強みだよね。
逆巻6兄弟の曲って、私が知ってる女性向けコンテンツの全員歌唱曲の中でもかなりピッチが高くて驚きます。
アヤトとカナトは役が高いし、シュウとスバルは歌うと高い。
ライトとレイジも低い訳では無いので全体的にハイトーン。
あ、あんな作風なのに!?
歌詞についても「な、何……?」と戸惑うしかないから!
「病んでるチルチルミチル」「バッチィ Kingdom」「解脱ってるマッカッカなハイヤーセルフ」とか本当に一切意味が分からない。
カナトの言う「ほら、もう始まってるんですよ!」も何が始まっているのか、「まさかの身近な祈祷り」も何がまさかなのか、私にはもう何も分かりません……。
それでも作曲:MIKOTO×編曲:ハマサキユウジの音に乗せられるとちゃんと曲として成立してるんだからすごい。
何だかんだ言ってもディアラバの曲はディアラバにしか作り出せない唯一無二のオリジナリティがあるんだよね。
今曲もディアヴォ同様、ベストアルバムのための書き下ろし曲。
イントロの吸血音&吐息&拍動&その他諸々環境音にエレキが切り込んでいって、ぱーっとサビが展開されていくところが気に入ってます。
大沢圭一編曲はシンプルだけど細かな楽器の音でその作品らしさを出すのが上手いよね。
パイプオルガンの使い方はB級ホラー映画のヴァンパイアっぽい王道さがあるし、シロフォンの小さな銀の煌めきはアザランのように女性ウケしそう。
いや、Bメロで女性のガチ悲鳴を入れてくるのは勘弁してほしいところだけど……。
1番Cメロで逆巻家6人が次々に「sing’in bloody Mayim Mayim」の掛け合いをしてくれるとこも楽しいしね。
ライト君に「キミが、どんだけ 息巻いても」、シュウに「逆ギレても オレの女なのに?」って言われた過ぎる。
ライト君の事がめっちゃ好きや……。
この曲があるから私はディアラバの中ではライト君が最推しです。
吸血鬼系乙女ゲーのキャラソンとして、逃れられない「永遠と今」という題材に真っ向から挑戦しているように思う。
全てが入れ替わっていく永遠を受け入れつつ、それでいて「今」を騙さないと。
今しか生きれない君との交わりを証明したい。
そうライト君が歌ってくれていること自体に私は感激したんですね。
特に「こんな、想いばかりじゃ 生きた「ぬくもり」喪失れ どこか、曖昧になる そんな事ばかりじゃない」が最高。
本編ゲームをやっているとこんな殊勝なことを言うキャラか?とも思うんだけど、キャラソンでの彼はそう歌うんです。
ちらりと彼の過去を匂わせるフレーズもこれまた上手い。
「誰もかもが、誰かに祈っている、あの陽の残量は僅かだね?」や
「未来を、描いた音色 いつも耳元で割れて 裂けた鼓膜に残された、あやうい願いを 囁き続けて」とか。
前者は太陽の光を容量で表す=「いつか0になるもの」だと捉えている、彼の斜に構えた性格みたいなのが窺い知れるし
後者はただ単に「こんな事繰り返してればそりゃ性格も歪むわな…」と思わせる健気さがある。
そんな彼が「君を愛した証明が、何もないなんて「……言いたくないから」」と。
君を愛した証拠が欲しいと、そう言ってくれるんだからときめかない訳がない。
もちろんメロディー&編曲も最高でした!
バスドラムキツめのロックバンドアレンジってライト君のイメージではないんだけど、でもそこがまた柄にもないことをしてまで主人公への愛を伝えてきてくれる愛おしさに繋がっていて。
以上!残りは
ヒプノシスマイク、ヒプノシスマイク(舞台)、Bプロ、ツキプロ、A3!、ブラスタ、プリパラ、スタミュ、ハンデッドアンセム、パラホス、明治東亰恋伽
の11作品。ここまできたらたぶん(3)までは出すと思います。