2024年6月にハマっていた8曲の感想文で、アーティストの五十音順にするとこんな感じ。
・omi feat.夢ノ結晶 ROSE『イデア』
・香椎モイミ feat.音街ウナ『蜂蜜日記』
・朱雀 feat.初音ミク『OD』
・Snow Man『BREAKOUT』
・Snow Man『君は僕のもの』
・トマト牛乳『アシッド・チョコレイト』
・トマト牛乳『イフレンの悪魔』
・ReReGRAPHICS『Obsession』
今月はボカロ曲が多め。先月が0曲だったのでここでバランスが取れてるのかも。
それを光だとして 揺れた言葉が
君の見せた綻びの悪魔が さよなら
バンドリこと『BanG Dream!』で行われた「夢ノ結唱 作曲コンテスト」受賞曲。
Roselia(という作品内のバンドがあるんです)のVo. 湊友希那(CV.相羽あいな)を基にした『Synthesizer V AI 夢ノ結唱 ROSE』を使用することが条件の一つであり、本当にこのSynthesizer V AIの技術はすごいことになってる。
だってもうほぼ人間の歌声じゃない!?
受賞の結果として今曲を基になった声優本人が歌ってるMVもあって、そっちと聴き比べると確かに機械なのは分かるんだけどね。
でも人間バージョンから温度や湿度を取り除いたこの声の方が、今曲の青く硬質なイメージに映えていて私は好き。
サビでシャカシャカと上擦って軽くなるノイジーもイデアを求める心の実存のなさを表しているよう。
やっぱり特別な曲って出だしの一秒から分かるものだから。
今曲は出会った瞬間に感じさせた運命の予感をそのままに駆け抜けていってくれた、神曲という印象が強いです。
恋よ 恋よ 甘い瞳の
君を 君を 息絶えるまで
音街ウナのボーカル曲って私は今曲で初めて聞いたな。
すごく可愛らしい少女の声をしていて、こちらもパッと聞いた感じだとごく普通に人間が歌ってるみたい。
1番Aメロ「嗚呼 壊れない約束がしたい」の息遣いとかすごいよねえ。
バスドラムと連動するように背景が埋まっていくのも恋する女の迫力を感じさせていいし、「もらってばかりの我儘だから 笑顔だけしか見せてくれないの?」の要求も凄みがある。
でも君の変化に対しては「嗚呼 どうしよう べたべたの手じゃ何も出来ず困ってばかり」と手に負えていないんだよね。
最後の最後で彼女の能無しを露呈して終わる構成に、香椎モイミのオリジナリティを感じます。
MVの一枚絵もハニーイエローの色使いでお洒落。
女の子自体は三つ編み&丸眼鏡の大人しい文学少女的デザインなのに、その舌に銀色のピアス=針があることで彼女を蜂だと決定づけてる。
蜜に濡れた後ろの翅もどことなく毒や溶解液を思わせて、ギャップの演出が上手いなあ。
得る物があればおあいこだろう?
平坦な歌声で流れるように聞ける、モノクロームポップめいたところがお気に入り。
作詞編曲:朱雀がこのマイベストミュージック記事に登場するのは今年に入ってから三度目。
2月の『flow』、3月の『幽霊になったんだ』もそうなんだけどこの人の作る音の流れが好きなんですよね。
淀むことなく留まることなく流れていくテンポにせせらぎのような清涼を見ます。
譲れないものは願い込めたこの未来
ラウール主演『赤羽骨子のボディガード』主題歌。
2番Aメロからめっっちゃ好きや……。
もちろん1番のラウール→ラウール+佐久間→照→目黒→佐久間も超格好いいよ!?
格好いいけどやっぱり私は阿部担なので阿部ちゃんから始まる2番に沸いちゃうよね。
阿部ちゃん→ふっか→阿部+向井→舘様→しょっぴー→こーじの流れにテンション爆上がり。
「君すら知らない Secret hero 運命の糸 綱渡り Ya」で糸のジェスチャーする阿部ちゃんが可愛いし、そこからふっかが「Darkで鋭利な凶器も」でこちらを指差してくるのたまらないし、向井と阿部ちゃんがペアの振り付け&肩組んでくれるの最高だし、しょっぴーの歌声はやっぱりSnow Manのメインボーカルと言わせるだけの綺麗さがあるし、Bメロラストこーじの「守るから」の甘さにメロメロ。
この部分だけで少なくとも30回以上見てるよ、本当に大好き。
ソロの異能力カットも全員格好良くて、一番を決めるなら今回はふっか!
1番サビ「ぶちかませ」、2番Bメロ「Yeah,gonna kill it」2番サビ「この手で」、ラスサビ後のソロと全シーンキマってたね。
ブルーのカラーサングラスが似合ってて本気でときめける。
本人もFF大好き&FF16の実況もしてたので「何これフェニックス!?召喚獣フェニックスじゃん!ってことは俺クライヴ!?クライヴやってるよ!」とか考えてそう(笑)
あ~、でも2番サビ「絶対に」での目黒も本気で格好良かったな。
ボディガードという作品に合わせて強い歌詞と強いメロディで来てくれるの最高です。
Sweet love story 恋をしてる
思った以上にときめいてる
渡辺翔太主演ドラマ『青島くんはいじわる』主題歌。
前作シングル『We'll go together』に引き続き、しょっぴーが主演するドラマの主題歌だと爽やかで甘酸っぱい王道ラブソングになるの微笑ましくてちょっと笑える。
今回のソロ優勝は舘様で!
2番サビ「Nobody 君の代わりはいない」の真顔からラスサビで笑顔全開になるギャップが可愛くて可愛くて。
もちろんラスサビ「出会った日から恋をしてる」で自分の胸を叩く阿部ちゃんも最高に可愛かった!
アイドルが笑顔でいてくれるだけでファンはこんなにも幸せになれものなんだね。
一日でも長く9人全員の笑顔をMVで見せて下さい。
指先から 三度目のシグナル
タイトルである「アシッド」のスラングはLSD。
薬物中毒をネタにしてラリった歌詞に不謹慎という言葉が頭をよぎらなくもないけど、それをきちんと中毒性のあるメロディーとアレンジに仕立てて体現してみせたのが見事の一言。
サビの「指先から 三度目のシグナル 」っていうのはたぶんSOSだろうし、彼女も彼女なりに自業自得の中で藻掻いてるんだと思う。
絵や曲の可愛らしい雰囲気とはそぐわないくらいボーカルの声は低くて大人びている。
そこに本来まだあったはずの健康や若さが欠けた少女の荒みが現れているようで、私は好きです。
そう 僅かに 最愛を感じていたい
詰め込まれた言葉と高揚を煽り立てるメロディーが聞いていて心地いい曲。
こういう戦闘力の高いデュエットって純粋に格好いい!
作詞曲者本人が手掛けているMVの動画部分も実写カットやエフェクト盛り盛りでかなり高いと思う。
自然にリップシンクさせてるところにもこだわりを感じる。
曲が書けて動画編集も出来てとクリエイターって多才だよねえ。
how come I must know
where obsession needs to go?
2002年放映アニメ『.hack//SIGN』OP、See-Saw『Obession』カバー曲。
See-Sawファンとしてはこういうカバー企画について「梶浦由記の編曲と石川智晶の歌声が1番に決まってるもん!」という気持ちを抱きがちなんだけど、今曲は別。
原曲よりも深い夜の底、ダークウェブに辿り着いた響きがあって素晴らしいです。
ボーカル:シトのメインボーカル、ピアノ&コンポーザー:尾澤拓実のコーラスがとにかく良い!良すぎる!
主旋律の声は夜霧のように空気と混じり響き、謎言語コーラスは闇そのもののように底を這う。
Aメロでは「deep in the night(夜の底)」「far off the light(彼方の光)」「missing my headache(消えた頭痛)」「visions of light(光の幻)」を交互に歌うツインボーカルになってるのも最高。
私が今まで見てきたアーティストの中でも一番See-Sawに近い魅力を持ってるのが今のReReGRAPHICSだよ。
もっともっとタイアップして新曲出してばんばん売れてほしいなあ。
