2022年4月にハマって聞いていた13曲の紹介。
各曲感想はあったりなかったりで、アーティストの五十音順にするとこんな感じ。
・kZm×佐藤千亜妃『今夜はブギー・バック nice vocal × 水星』
・加藤ミリヤ『LIE LIE LIE』
・Clock over ORQUESTA / 天馬六華(CV.金田朋子)『午前六時のブギウギ(Never↓and ver.)』
・高橋洋子『魂のルフラン』
・高橋洋子『心よ原始に戻れ』
・ツキプロ。/ Growth『自由の旅路』
・ツキプロ。/ SolidS『LOVE 'Em ALL』
・月詠み『ヨダカ』
・Dios『Bloom』
・Tempalay『憑依さん』
・マクロスF / シェリル・ノーム&ランカ・リー『いけないボーダーライン』
・森口博子『あんなに一緒だったのに / with 押尾コータロー』
・理芽『ピルグリム』
ロボアニメ主題歌のカバーが多いのは、前回の雑記作品感想メモでも書いた通り、緒方恵美主催『プレシャス アニソン・ゲーソンフェス』を観た流れで『犬フェス!』と『See-Saw Live ~Dream Field 2019~』を思い出して色々漁ったからです。
それにしたって1ヶ月に13曲は多い!
気楽に聞けて気楽に感想文書けるのは9曲あたりが限度だよ。
そうさ 今 君こそがオンリー・ワン
サントリーの酎ハイ、ほろよいのCMソング。
テレビから流れてきた瞬間に検索かけて、DLしました。
微炭酸のチルっぽいビート、アルコールに焼けたようにかすれる男の声、水面の上で弾ける寸前の二酸化炭素みたいなハイトーンの声。
令和時代のエモさを詰め込んだようなCMで、映像も含めてサントリー&電通の広告マーケティングがすごいなと思います。
小沢健二×スチャダラパーの原曲自体は6分とかなり長いんですが、それが2分とかなり短く要点だけまとめられているところも、聞きやすくて嬉しい。
夜が嫌いだわ 体がうずくから
曲自体は、憂鬱に揺蕩う女の傷口から流れ出す恋、という感じですごく好きなんですけど、そのジャケットセンスはマジで何???
こんなヴィレヴァンに売ってるパチもんのふざけた洋盤ミックスCDみたいな曲じゃ全然ないんですよ!
私が好きな加藤ミリヤの曲は大体「”君”の言うことは全部嘘、なのに離れられない、まだ好き」みたいなラブソングなんだけど、今曲もそんな感じで大好き。
Twitterで見かけた、ホストに貢ぎまくってるホス狂垢の「加藤ミリヤ、マジで好き」という投稿を忘れられないでいます。
そういう女の子が、クラブで夢のような時間を過ごした後、一人家に帰って聞く曲なんだと思うと、言葉に出来ない感傷を抱くから。
好きになっちゃったもんは仕方ないんだよな。
特別な女になれないと分かっていても、そこから離れられないのは、傍から見たら馬鹿なんだと分かっていても。
どうしても最後の最後で「嘘で返して 抱いて」と伝えてしまう。
それぐらいに君の体温が”今”欲しいんですよね。
午前六時にラリってシュビドゥバ 意識遠のきヴァルハラ
アキバ系ロリ萌え電波曲の極北点がここにある!!!
『Clock over ORQUESTA(クロック・オーバー・オルケスタ)』というキャラソンCDプロジェクト内の一曲。
今曲を知ったきっかけはApple musicのレコメンドで流れてきたからなんだけど、その時の衝撃が忘れられない。
CV.金田朋子の舌っ足らずなロリボイスと、児戯的でサイケデリック&ポップなEDM。
最初からかっ飛ばしてるメロディーラインが、間奏からのラストサビで更にブーストがかかっていく。
電子の風に髪をなびかせ、混沌を統制する幼女の声に情緒がめちゃくちゃになるかと思いました。
いや、本当にこれ48歳の声優が出せる声色か!??
プロジェクト自体がボカロPを主軸に置いたものなので、今曲の作詞曲は梨本Pこと梨本うい。
『ペテン師が笑う頃に』『死にたがり』等で有名な人ですね。
『VOCAROCK』(という、ボカロコンピレーションアルバム)をよく聴いていたから知ってるぞ!
歌詞のセンスもすごく好き……というか『午前六時のブギウギ』っていうタイトルを思いついた時点で勝ちですよね。
深夜2時とか3時とかじゃなくて、午前6時。
清く正しいみんなが起きて動き出す、朝の6時。
「制御不能のコントローラー 君の望むままに舞ってくれ
それに誂え向きの歌を贈ろう 午前六時のブギウギ」
っていうところがたまらなく好きだな。
あと今曲(Never↓and ver.)では、編曲:大山曜 の功績もめちゃめちゃデカい!
原曲版は梨本ういらしい、歪んだエレキの黒黒としたノイズが前面に出されてるんだけど、今曲はどちらかと言うとぴこぴことした8ビット、極彩色で人工的なワンダーランド感がある。
色々な意味で、CV.金田朋子の幼女に相応しいパレードの行進曲。
プロジェクトチャンネルでのPVやお祝いボイスの再生数を見る限り、この子が断トツで人気があるんですよね。
どの動画も他メンバーの大体5〜10倍の再生数を稼いでる。
いや、分かるよ!この子は追いたくなるキャラだもん!
彼女(というか彼)の新曲や新規ボイスが出るならすぐさま聴きたいぐらいの中毒性がある。
で、その魅力がどこにあるかって言ったらやっぱり、CV.金田朋子の声なんですよね。
「脳卒中」「ケラケラ」「あいむのっちゅ」という一単語に、二次元のキャラクターでしかありえないあざとさを詰め込んできてる。
ラストサビ後半では「ちょっとがなりすぎじゃない?」とまで思える喧しさなんだけど、最後の最後、「んふっ♡」という笑い声できっちり落としてくる手腕が鮮やか!
全ては彼女の掌の上なんだと、瞬時に分からせるあの笑い声はすごい。
余談。
CV.金田朋子演じるキャラだと、アニメ『ブラックラグーン』に出てくる双子の片割れ、ヘンゼルも好きでした。
Amazon Primeで1話+なぜか双子初回の13話だけ誰でも無料で観られるから観て欲しい。
特に、13分35秒のセリフと声がめちゃめちゃいい!
天使を呼んであげましょう
天国はいいところだっていうものね、ねえ兄様。
「ねえ兄様」で一瞬だけ低く蠱惑的になるロリボイス、耳と脳がとろける。
ブラックラグーンは原作漫画も全巻読んでて、戦闘描写が一番好きなのはロベルタ戦だけど、ストーリーとしてはやっぱり双子編が一番好きだな。
奇跡は起こるよ 何度でも 魂のルフラン
言わずと知れた『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』主題歌。
普通に曲自体は以前から知っていたんだけど、緒方恵美主催『プレシャス アニソン&ゲーソンフェス』での高橋洋子のパフォーマンスを観て、改めて聴いたらめちゃめちゃ良い曲だなと思いまして。
以前聴いた時はそこまでグッとこなかったんだけど、それはきっと1997年版の音源だったからなんですよ。
この2018年リマスター版だと、音そのものが昨日リリースされたかのように瑞々しくなってる。
25年前の録音環境を考えれば原曲の音が悪いのは当然なんだけど、でもその原曲に根強いファンがついたから20年経った後にリマスタリングされる訳で。
本当にすごいことだなと思います。
タイトルの「ルフラン」とは英語でリフレインのこと。
間奏の謎コーラスが『残酷な天使のテーゼ』からの流れで嬉しい。
生命は目覚めて 時を紡ぎ出す
あなたの証拠をさかのぼるように
前述した『魂のルフラン』のカップリング曲。
こちらは2018年のリマスター版では収録されていなかったので1997年版を聴いてる。
リマスタリングされた比較対象の音源がなければ、今でも全然不満なく聞けるし。
何よりジャケットが素晴らしい!
赤い羊水の瞳の中で、膝を抱える胎児の少女。
その瞳孔は母胎だから、別に何を見ている訳でもない。
ただ”あなた”の還りつくべき場所を湛えて、開かれている。
旧劇エヴァンゲリオンというアニメの解釈として、本当に素晴らしいジャケット絵だと思います。ポスターとかあったら買って飾ってた。
歌詞も2曲通して、そういう輪廻による胎内回帰が示唆されている。
生まれて生きて死んだ我が子をまた腹に宿した母親みたいな。
意味深な言葉達に対して、曲自体は割と俗っぽくてメロディアスな歌謡曲風味なのが良いですね。
フレーズとしては「おやすみ すべてに一途すぎた迷い子たち」が大好き。
エヴァ関連の曲の中では、一番好きな一節と言い切っていいぐらい。
登場人物全員、すべてに一途すぎた迷い子たちじゃないですか?
貴方に向けた この歌声は いのちを紡いだ音
誰かの生きる 新たな未知に 極星となって昇れ
最ッッッっ高!!!
序盤から間奏まで完璧なメロディーなのに、ラストサビでそこから更にその上をいってくれるんですよ。
もう本当にフルを聞いて欲しい。
一気に劇場版になるあの爆発力を聞いてほしい!!
ツキプロに関しては元々Growth派だったけど、やっぱり彼らの曲調が一番好きだ。
旅人が口ずさむ祈り、遠くの国の神歌。
ガチで壮大さだけで泣かせにきてるんですよ。怖いぐらいに好きだ。
Hey どうしたんだ? そんなんじゃ 君だけ 愛してあげないよ
一番売れてる感つよ〜〜〜〜!!!
実際にツキプロ。内で一番売れてるグループはどれか知らないけど、でもたぶんこのSolidS。
そう確信させるほど、圧倒的に華やか。
めちゃくちゃ的確に女オタクのツボを抑えてくるメロディーと声なんですよ。
メンバーも花江夏樹、斉藤壮馬、江口拓也、梅原裕一郎と、声優に疎い私も全員知ってる。
なんかもうありがとうございますとしか言えないぐらい格好良くて、キュートなハーモニーなんですよ。
タイトルは「LOVE 'Em ALL」=「Love them All」=「全員、愛してあげるよ」みたいな感じなんだろうけど、そこに2番サビ「そんなんじゃ 君だけ 愛してあげないよ」が入ってくるのが最高。
付いてこない奴は置いてく、それでいいの?って目配せされる感じがもう本当にアイドルらしさがあって好き。
こんな曲をこんな風に歌われたらそりゃ推したくなるよ。
絶え間のない音を言葉を さあ 生きている証を刻め
本当に月詠み、どんどん上手くなるね!??
先月の『メデ』の感想で「前曲からめちゃくちゃ上手くなってる、次の新曲が今から楽しみ」って書いたんだけど、本当に素晴らしい新曲を次々にリリースしてきて震える。
この『ヨダカ』は、今季女子ゴルフアニメ『BIRDIE WING -Golf Girls' Story-』EDなんだけど、これからどんどんタイアップ曲任されて、売れていって欲しい。
それだけ実力と可能性のあるアーティストだと思います。
今曲のどこが好きかって言ったら、もう全部好き。
サビで一気に空へと巻き上がる風も、一点に強く輝く光を追うシリアスさも全部見えるよ。
3分半という時間の中で、色々なメロディーを渡り歩いていって、その全ての道のりが好きだ。
それがどれだけ眩しくて泣きたくなるような奇跡なのかは、私が一番よく知ってる。
すこし怖いよ でも大丈夫 わたしもう傷だらけだったから
触れてほしくて もうちょっとだけ
同名漫画原作ドラマ『青野くんに触りたいから死にたい』主題歌。
ドラマ『サ道2021』の主題歌だった『あびばのんのん』でも思ったんだけど、Tempalay ってドラマタイアップ曲だと大体250点ぐらいの主題歌を叩き出してくるからビビる。
原作の1話は公式サイトで全部読めるんだけど、この1話をまるっと音楽にしたものが今曲なんだと思う。
気の触れた恋情が超えさせる、死者と生者のボーダーライン。
「触れてほしくて もうちょっとだけ」で、ぶった切られる終わり方が気に入ってます。
いけないボーダーライン 燃え尽きながら まだ輝いてみせる
こんなの泣くって……!!!
ワルキューレの原曲も大好きだけど、やっぱりF組、シェリル&ランカのユニゾンは問答無用で涙が出る。
懐かしさで泣いてるし、愛しさで泣いてるし、格好良さで泣いてる。
仲間であり、友達であり、それでもやっぱりライバルで譲れないところがある歌姫達。
『ライオン』と『トライアングラー fight on stage』の輝きが、何一つ褪せることなくまだ心にあるから。
ラストサビでの声の重なりに、泣けて泣けて仕方ないです。
『犬フェス!』でMay'n&中島愛のパフォーマンスを観たから、ってのもある。
あの時、歌いながら泣いてたのは May'n の方だったんですよね。
勝ち気な女の方が泣いて、可憐な女の子がそれを抱きとめるという構図、めちゃめちゃ萌えました。
ジャケットの2人も超可愛い~~~!
特にシェリルの髪の質感がすごく好きだな。
フィギュアのクリア素材っぽい透明感で、オリジナリティがある。
何度もつながった 言葉を無力にしても 退屈な夜を潰したいんだね
ギタリスト:押尾コータローの解釈がこれか~~!
原曲:梶浦由記の編曲では聞けないタイプの『あんなに一緒だったのに』だ。
梶浦由記がごくシンプルにやるなら、アコギではなくピアノになるだろうから。
アコギ1本(アウトロで+1本)という削ぎ落とされた音だから、編曲というよりは解釈という言葉が似合うな。
鉄弦の硬質なビートが寂寞と乾燥した砂の大地を思わせ、そこに森口博子の伸びやかなボーカルが響いている。
例え石川智晶サイドがアレンジしたとしても、たぶんこういうテイストの『あんなに一緒だったのに』にはならないと思う。
ボーカル以外に一つしか伴奏の音を付けられないとしたら、石川智晶は楽器よりもコーラスを選ぶと思うので。
あれから随分、窓の外も変わり
つまらない嘘じゃなくて泣けなくて太陽に手を伸ばしてみたけれど だめみたい
余談
曲という訳ではないけれど、Snow Man のメンバー紹介RAP動画にハマっています。
こんなライブ、絶対に楽しいでしょ!!
「Granduer」一曲のファンでしかない私でも「やば!ライブ行って声上げたい!!」って思うぐらいなので、ファンだったら楽しすぎて記憶飛ぶんじゃないかな。
彼らが人気あるの、ちょっと前までは実感なかったんだけど今なら分かる。
これは応援しに行きたい!
特にグッときたのは、ひーくんこと岩本照!
自分へのレスポンスで、興味なさそうに耳に手を当てる仕草が好き過ぎる。
顔のいい男が気だるげに客を煽ってくる感じが好きなんですよね。
観客席なんて単なるじゃがいも畑、みたいな目をした男にキャーキャー言いたいんですよ!なぜなら私はKAT-TUNファンだから……!
(そう見える演出が好きなだけであって、本人達がそんな性格じゃないのは分かってる)
マイクパフォーマンスでは さっくんこと佐久間大介担当回がお気に入り。
「だてさま!」×4回の時にちゃんと1回ずつテンションを変えてくるところ、本物のホストのヘルプかと思うぐらいコール慣れしてる。
二次元オタク趣味のアイドルは、ああいうなりきりプレイ上手いですよね。
掛け合いの時にヲタ芸して盛り上げてくれるところも可愛い。
「Grandeur」の2番「困難に飲まれて傷付いた君の夢」「運命さえ超えた夢を掴みに行こう」を聞いてから、Snow Man のボーカルで一番好きなあべちゃんこと阿部亮平。
なのでキメ台詞「好きだっちゃ♡」には心撃ち抜かれちゃった。あざと可愛すぎ!
そもそもステージがいいよね。
宙に浮いてるステージの上に皆座ってて、自分の番になると立つ、みたいな。
「俺の番きたし、やるか〜〜〜!」って風にスポットライトを浴びるの、学生時代の体育祭を思い出す感じで大好き。