2024年9月にハマっていた6曲の感想文でアーティストの五十音順にするとこんな感じ。
・AliA『セナカアワセ』
・Sizuk feat. AYAME(from AliA) 『Para Bellum』
・GEMS COMPANY『灰ト祈リ』
・collt『流流流』
・Bプロ / 是国 竜持& 阿修悠太『UMI』
・ブラックスター / TeamC『ワールドエンド』
『劇場版ガンダムSEED FREEDOM 特別版』の4DXを2回観に行ったり、Snow Manのドームツアーに当たったりしていた月でした。
似た者同士 笑い話
繋いでいくよ キミと僕で
2024年夏アニメ『キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦 SEASONⅡ』OP。
私はこのOPと後述するEDを見終わった後、即原作小説を1巻から10巻までまとめ買いして読むくらいには気に入ってます。
まだ全然序盤で読破出来ていないんだけど、でもOP映像の冒頭で皆が振り返る場面ですらもうグッとくるよ。
主人公&ヒロインであるイスカとアリス、N07隊の隊長に音々にジン君に、敵国の燐に至るまで全員可愛い!
アーティストのAliAっていうのは男女5人のロックバンド。
ずっと走りっぱなしの曲に合わせるように、ずっと動きっぱなしのOP映像が格好いいなあ。
とにかく動かそう!という覚悟を決めた作画にOPオタクはやられてしまうんです。
主人公とヒロインが同格の強さかつ、ヒロインがアリスただ一人だと決まっているのも、ラノベらしくて大好き!
孤独な爪痕から 研ぎすまされた答えで
側に感じる 離れていても
同じく2024年夏アニメ『キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦 SEASONⅡ』ED。
今曲はとにかくED映像がいい!
ヒロインvs敵キャラの決闘ワルツ最高や!!
ヒロイン&敵女性キャラがそれぞれドレスアップして踊るんだよ!?
本当~~~~にいい。最高。
タイトル『Para Bellum』はラテン語で「戦に備えよ」という意味なので、このワルツ自体は余興めいた前哨戦なのかも。
でも決闘!決闘でしょ、これは!
ED映像でこんな手の込んだことしてるから本放送が延期したのでは……と一瞬思うんだけど、でもこの映像が私に原作10巻分を買わせました。
間違いなく2024年夏アニメED個人的No.1。
音楽もゴシックなピアノとストリングス、それに加わる情熱的なフラメンコギターがいいねえと思っていたら、編曲:藤田淳平(Elements Garden)で納得。
そりゃ私のツボに刺さるはずだよ、『Dance with Devils』ではお世話になりました!
やっぱりElements Gardenが関わると、しっかりとした王道ラノベアニメ感が出るよね。
アーティストのSizukaというのは、「作曲家:俊龍がシンガーやイラストレーター、様々なクリエイターとコラボして音楽を届けていく音楽プロジェクト」とのことで。
だからボーカルはOPと同様、AliAのAYANEを起用出来たんだと思う。
あとジャケット画像:redjuiceと、原作の挿絵を担当していないかつかなり大物のイラストレーターだったのにもびっくり。
「それでも、私は 彼に救われて」
2024年夏アニメ『NieR:Automata Ver1.1a』ED2。
歌っているGEMS COMPANY(ジェムズ カンパニー)は、スクエア・エニックスがプロデュースするアイドル9人グループ。
もちろんそれは原作ゲーム、ニーアオートマタがスクエニから販売されている事からの繋がりだろうし、作詞はゲームデザイナーのヨコオタロウ、作曲も原作ゲームBGMを手掛けた岡部啓一が担当。
なのでよりニーアという作品のエッセンスが濃い曲という印象を受けます。
OPでは9Sから2Bへの想いを描いていたのが、EDの1番ではそれが逆転するのが好き!
2番ではちゃんと「だから 僕は彼女に救われた」と9Sからも言っているし。
それに何より今曲は間奏からがすごいんですよ!
「月の嘘さえも」というほぼ物語のネタバレの一言から、一気に空間が広がって深まる様は是非聞いてほしい!
「君の触れた僕の命さえ 届かなくて」まで最高潮に盛り上げてから急に落ちる、その緩急の美しさにも息を呑む。
ストリングスの音が異様にリッチだと思ったら、バイオリンに室屋光一郎がいて驚き。
そもそもバイオリンが4人、ビオラが2人、チェロが1人の構成が豪華過ぎる!
Violin
室屋光一郎
小寺里奈
柳原有弥
村尾隆人
Viola
島岡智子
萩谷金太郎
Cello
堀沢真己
9人の囁きと3つの弦が重なり描かれる灰色の世界、素晴らしかったです。
映像面だと2Bの剣「白の契約」の写し方が印象的。
1期EDで2Bが9Sの元に駆けていく際に置き去りにされた時は、武力の放棄という意味合いが強かったと思うんだけど
2期EDでそれが横たわり、波に呑まれていくという演出は持ち主の不在と消滅を表しているみたいに思える。
そこの切なさが好きです。
ゲームを進めれば進めるほど、真実に近づけば近づくほど、物語は残酷なうねりに呑まれていくようで。
過去と 今と 明日に 囚われ
一つ 二つ なおも ゆけと
ついなちゃんというのはVOICEROID→Synthesizer V→VOCALOIDと進化を遂げてきた女の子。
キャラクター設定が「悪い鬼を退治する宿命を背負った伝説の鬼退治師」というものなので、今曲の万物流転、アジアンテイストな雰囲気はそこから来ているはず。
「黄金の瞳の奥で奮い立つ 心はもえる 無垢なる白き姿に ほとばしる 夢のオーラ」あたりの歌詞も退魔師らしくて好きだな。
今曲で特筆すべきはMVのテロップ!
象形文字要素のある、でもちゃんと読める独特なフォントは一枚一枚手書きだから成し得たものだと思う。
まずタイトルの『流流流』が上から下、上流から下流に行くに従って崩れていくのがすごくない!?
「黄金の瞳の奥」の瞳に目が描かれているのは王道でありつつ
「点と 線と 面の 牢獄」を文字以前の線で表してきたところに度肝を抜かれました。
この歌詞フォントとイラスト、アニメーションまで全部一人で手掛けていることを思うと、クリエイターの創造力と完成まで持っていく根性に感嘆するばかりです。
私だったら左上の洗濯物を揺らす事すら出来ないよ……。
惹きよせられる 僕の声が
波のように 流れる君のもとへ
私は基本的にTHRIVEのファンなのでBプロといえば3人ユニットの印象があるけど、今曲のツインボーカルでもしっかり満足感があるのは随所に入るコーラスのおかげだと思う。
ABメロのアコギやハンドクラップには砂のような乾いた響きがあり、でもサビからは揺らめく海面を感じさせるような編曲が良き。
サビから入る笛のような、海猫の鳴き声のような高い電子音は何て言うんだろう。
あれがあると一気にビーチリゾートというか、暮れたマリンの雰囲気が出るよね。
その瞳逸らさないままで
キスは手首に
↑エロい!最高!やっぱりTeamCが一番や!
今年の『ブラックスター』サービス開始5周年記念曲はチームごとに1曲ずつあるんだけど、やっぱり私はチームCのことが一番好きだね。
MVも『溺るる蝶』から引き続きナオ株式会社が制作してくれたのも嬉し~!
曲も歌詞も格好いいけど、今回ばかりは絵が超~~~いいの!
(好きすぎてもう一回貼る)
皆、格好良すぎ!!
前回の『溺るる蝶』では毒のイメージを持っていた紫が今回ではネオン・クラブっぽさに変わっているのがお洒落だし、ポールダンスという一見性の要素が強いダンスも孔雀の羽をモチーフにした衣装にすることで艶やかさに塗り替えられている。
何よりモクレンが物憂げに目を伏せているのがいい!
玻璃君もそうだけど、皆こっちを見ているようで全然見てないところが好き。
ここではないどこか、届かない何かを見つめる男の影が好きなんです……。
カスミの両目が開眼したのにもびっくりしたな。
「俺なんてモブっすから」が口癖のキャラだけど、CV.平川大輔のその声でモブな訳ないだろ!という男だったので。
singer:しゃけみーの歌声も相変わらず色っぽくて高らかでメロメロ。
チームCのデビュー曲とも言える『Purple Dawn』から引用した歌詞も多くて、にやにやしました。
「The voice calls us "Wake up"」や「Paint it all black(全て黒く塗りつぶす)」「この罪を刻んだ額に」とかね。
ただ『Purple Dawn』では「明星 探しに遠い旅に出よう ふたりきり どこまでも」が今曲では「明日には砂に溶けてゆく 明星探して ひとり」になっているのが不安。
ならないで、一人に……。
そもそものタイトル『ワールドエンド』も『Purple Dawn』の「世界が目覚める前に全て棄てて」から来てるのかな?
チームCのそういう壮大なセカイ系なところが私は好き。