steamにて『Fishing Vacation』というゲームボーイ風短編ホラー釣りADVをプレイしました。

ED数はA・B・C・D・Eエンドの5つで、プレイ時間は2時間。
ただ私はこのゲームでメニュー画面を開く方法が分からずに1つのEDを迎える度に初めからやり直していたので、実際の時間はもっと短く出来るはず。
日本語対応はしていませんが、本作の攻略&ほぼ全文を日本語訳してくれているブログがあったので、それを大いに参考にさせてもらいました。
Fishing Vacation : フリーゲーム攻略メモ・備忘録
『Fishing Vacation』個人的な日本語訳 1 : フリーゲーム攻略メモ・備忘録
『Fishing Vacation』個人的な日本語訳 2 : フリーゲーム攻略メモ・備忘録
『Fishing Vacation』個人的な日本語訳 3(終) : フリーゲーム攻略メモ・備忘録
私にとってはこのブログ主さんが日本語訳してくれたようなものなので大感謝。
ただこの人が翻訳してくれたのは2020年に公開されたフリーのitch版で、2022年発売のsteam版で追加されたEエンドまでの記載はありません。(それでも大感謝ですよ!)
そこの部分だけはGoogleレンズを駆使して乗り切りました。
今作の特徴は何と言ってもゲームボーイスタイルの2Dドット。
カラバリも選べるので本来は液晶画面の緑色の湖を

毒沼にしたり

血沼にしたりも出来ます。

する人がいるのはさておきだけど、緑色が見にくい人にも配慮があるのは嬉しいところ。
私もスクショ撮ってブログ記事書くつもりじゃなきゃ、もっと見やすいターコイズブルー×ライムイエローでやってたと思うよ。

↑こっちのほうがコントラストがはっきりしていて見やすいよね?
今作のストーリーは「旧友の叔父が失踪した邸宅へ旧友と出向いて、釣りをしながら休暇を過ごす」と言ったもので、B級ホラー映画感ありありなのも私好みでした。
序盤はうきうきな雰囲気でうきうきにタイトルが出るのもB級シネマじみてて笑う。

作中で過ごす時間はプロローグ除いてわずか3日間。
でもその3日間で室内BGMがどんどん奇妙に変容していくところが、私は今作一番のお気に入り。

初日は明るくポップなメロディーだったのに、日が経つごとにそのテンポが引き伸ばされていく。
目に見えるところは何も変わってないのに音が、空気が変わっている。
寝て起きる度に家の空気があらぬ方向へ捻じ曲がっていくのを知らしめる演出に痺れました。
そしてなぜ家の中のBGMだけが変わるのか、それはこの家自体に秘密があるから、と終盤に種明かしするところも上手かったな。
日を経るごとに道のカラスが数を増していくとことかもいいよね~。
釣り場では次第に湖面から化物が顔を出し

餌のミミズ取り場からは人骨が出現する。

そういうホラー要素もドット絵ゆえにマイルドな怖さだったんだけど、でもそれは中盤までの話。
終盤ではそのドット絵的簡易表現を逆手に取った、非~~~~常に気持ち悪いマップ画面が展開されていて度肝を抜かれました。
という訳で以下、ネタバレ感想。
若干グロテスクな画像があるので、恐怖画像が苦手な方はご注意。
ネタバレ感想
邸宅内BGMが日毎に歪んでいくのは、家の地下にイヌイットの女神:セドナを祀っている部屋があるから。
いわばその神殿の道と廊下は大量の魚の骨と泥で塗り固められている。

キッッショいね~……。
この地下通路に降り立った瞬間、というかこの画像を見返した今も軽い吐き気がするぐらいの骨、骨、骨。
これが逆に人骨だったら私はそう怖くないかも。
人間が日々大量に消費している魚、その集合体というところに恐ろしさがある。
5つあるエンディングで、私が一番好きなのはEnding C。
友人から誘われた二日目の夜釣りに行かなかったせいで、自分だけはセドナへの信仰に巻き込まれずに家に帰りつけた話。
自分だけはね。

It was my friend's eyes.
They were the eyes of a dead fish.(それは私の友人の目だった。死んだ魚の目だった。)
トゥルーEDからは一番遠いTHEノーマルEDだけど、それゆえの後味と薄気味悪さがある。
全部の真実を知った上で「あれは何だったんだろう……」と置き去りにされる感覚がいい。
触らぬ神に祟りなしエンドとも言える切れ味が好きなんです。