復元可能な灰壺

個人的な感想文ブログ

1000円万年筆カクノを買ったらノート沼に落ちつつあるという話

以前の記事『ファンレターに使ってきた推しレターセット紹介』で「書くペンにはあまりこだわりがない」みたいなことを書きましたが、訂正させてください。

今、めちゃめちゃ万年筆&ノート沼が熱いです!!

私自身、昔からよくノートに何でもかんでも書き連ねるタイプの人間ではありました。
筆記具はゲルインクボールペン一択で、ゼブラのサラサドライ、三菱鉛筆のユニボールワン、ぺんてるのエナージェルインフリーが特に好きだったかな。
軸も0.7~1.0といった太めが好きで、最低でも0.5はないと書いた気がしなくて。

 

先日、愛用していたエナージェルインフリー0.7のインクが切れたので「何かいいペンないかな~」と徘徊していたところ、とうとう手を出してしまったんですよ……。

パイロットの1000円万年筆カクノM(中字)に!!!

万年筆にハマったら絶対インク沼にもハマる、私はそういうタイプのオタクだと分かっているので自制していたんですが、やっぱりどうしても憧れてしまうんですよ、オタクはなぜか……万年筆に……!

ネットを見ると、最初はF(細字)がおすすめされている事が多いんですが、私は断然M(中字)派です。
中字のすらすらと太くインクが流れていくような書き心地が、私を捉えて離しませんでした。

 

何でカクノを選んだかというと、個人的に好きな文房具ライターのきだてたくさんという方がおすすめしていたから。
Get Navi webデイリーポータルZ で文房具に関する記事を連載している方で、その文章が信頼出来る熱量なんですよね。

あとパイロットの公式HPで掲載されている開発秘話が熱い!
子供たちのための万年筆に社運を賭けて、勝ったという歓喜に読んでるだけで涙が出そうでした。

 

で、自分は絶対にインク沼にハマるという強い確信があったんですが、その前にまずノート沼にハマるとは思わなかったよ!
この沼、めっっっちゃ楽しい、マジで楽しい。

ゲルインクボールペンを使っていた時に愛用していたノートは、AIUEOという雑貨ブランドの JUICE NOTE というもの。

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ノートA5《JUICE》Rare | AIUEOオンラインショップ

淡い5mm間隔ドット罫がめっっちゃめちゃ使いやすくて、常時5冊は買いだめしているぐらい好きです。
ノートの罫線は横罫か方眼紙が主流だけど、私は横罫線がとにかく大嫌いで。
高校1年生からノートは全部、白紙派を貫いていたぐらい性に合わない。
文字の大きさと幅を制限されるのが嫌なんですよね。

でもこのノートのドット罫は文字幅を一切制限せず、かと言って白紙ほど書き手を突き放しもせず、私にとっては理想のノートでした。
A5という個人的に大好きなサイズなのも嬉しいし、ゲルインクボールペンで筆記する時は、ずっとこれを使い続けると思います。

 

ただ万年筆に向いている紙質かと言われると、そうでもないんですよね。
支障なく書ける範囲だけれど、ゲルインクボールペンでの筆記に比べると若干ひっかかりがある。
それで理想の万年筆ノートを求めて、ツバメノートやら何やら試すなかで、出会ってしまったんです。

神戸派計画  GRAPHILO A5 無地に……!!

「文字を書くって、こんなに気持ちいい行為だったの!??こんなに!??」と叫びたくなるぐらいには素晴らしい。
ぬらぬらぬらぬらインクが紙の上を滑っていって、するするするすると言葉が紙に残されていく感覚。

PCキーボード大好き人間の私でも、このノートに万年筆で書く事の方が直感的かつ肉感的で好きだと言えます。
手書きだと温かみがあるとかそういう話じゃないんです、ただただ書いている間、私自身がひたすら気持ちいい。

 

もう本当にずっと書いていられるんですよね。
何を書くかなんて重要じゃない、書くという行為そのものが快感。
すごいものに出会ってしまいました。
自分の「気持ちよく書ける」という基準点がこんな高くなっちゃっていいのか!??


お値段も1冊880円と手頃なのが嬉しい。
……手頃か?と思う人もいると思うんだけど、1冊3000円超えのノートもざらにある世界なので、それに比べれば破格と言ってもいいレベルのノートだと思います。

 

個人的には万年筆を買ったらすぐにガラスペンも欲しくなって、カラーインクも買い漁ると予想していたんですが、しばらくはまだパイロットの純正インクとこのノートで遊んでいると思います。
いや、どうだろう……YouTubeに『有隣堂しか知らない世界』という書店文房具チャンネルがあるんですが、そこで公開されている『インクの世界』シリーズの動画も見漁っているし、どうせすぐにインク沼に片足を突っ込むのでは……?