個人的お気に入り度 4 / 5
アニメ「学戦都市アスタリスク」2期のEDである、千菅春香「愛の詩 -words of love-」を聞いた。
OPはガキガキの電子ロック、EDはヒーリング風電子ポップと、類似性を持たせながらも差別化しているのが好印象。
ただ個人的にはEDである表題曲よりも、CP曲であるシルヴィアのキャラソン「Lonely Feather」の方にグッときた。
表題曲だけだったら、たぶんお気に入り度は3.5くらいだった気がする。
収録された全曲の作曲&アレンジを担当しているのは、スウェーデン出身のRasmus Faber。
自分のぼんやりとした関連付けが、時々こうして当たると嬉しい。
ジャケットのセンスも好きだな。
硝子ザイクのようなピンクフラミンゴに、スプリンググリーンのドレスが映えていて、繊細。
楽曲もこのジャケットに違わず、デリケートで美しい曲達ばかりだった。
1.愛の詩 - words of love-
それは とても 眩しく 鮮やかで 魔法みたいなパノラマ
電子的なドラムに、高音のアコースティックギターとピアノと弦楽器のストリングス。
そこに透明感のある歌声が絡まり、涼し気かつクールな空気でまとめあげている一曲だ。
ヒーリング風味の電子ポップ、みたいな。
ボーカル兼声優である千菅春香の声質が、特徴的で好きだな。
既知の歌手で言えば、佐々木恵梨に似ていると思った。プラスティック・ボイスとでも言えばいいのか。
歌詞にはあまりピンとこなかったが……ちょっと抽象的過ぎる。
ただ「いつしかはぐれた青い鳥」や「生まれたての朝は めくるめくオーケストラ」など、少女小説っぽいフレーズは好きだ。
2.Lonely Feather
Dancing like a lonely feather In the windy weather
(まるで孤独な羽根のように踊るの 強い風の中で)
※和訳については超適当なので、違うと思った方は突っ込んでください
ピアノをメインとした、物静かなモノローグめいた曲。
私、大好きだわこういう曲。
シルヴィア・リューネハイムというキャラ名義で歌っているので、主題曲より萌え声色が強いのだが、そこがいい。
キャラ声で囁くように歌われるからこそ、切なげな心情がより深く伝わってくる。
サビまでの歌詞で強調されているのは孤独だ。あなたを探している、私の孤独。
「one by one in lonely lullaby (孤独な子守唄の 一つ一つを)」
ただその孤独に耐えてまで、私はあなたを探して、あなたのために歌う。
「Anywhere and anytime I sing my song for you」とあるように。
純粋に、美しいと思った。
千菅春香の声もそうだが、そう歌い続けられるシルヴィアの健気さに胸を打たれる。
ラストのフレーズもいい。最高。
「My tomorrow my today It is time for you to find your way」
(私の明日と 私の今日 それはあなたが自分の道を見つける時間)
明日と今日を捧げ続けるなんて、永遠を捧げ続けるのと同意義だろう。
聖母か?このシルヴィアさんは。
単なる響きで言えば「Looking for a beacon and some clarity (透明がかった指針を探している)」が好きだ。
ビーコン、という音がいい。ビーコン、ブーコン、ベーコン。
3.愛の太陽
恋するために生まれたの? 誰もが誰かに出会えるの?
前曲同様、シルヴィア・リューネハイム名義のキャラソンだが、こっちは微妙。
メロディーラインが妙に無理しているように感じてしまって。
電子ストリングスが目立つアレンジは好きなんだけども。
4.Lonely Feather - a capella Version-
2曲目のアカペラバージョン。
アカペラと言っても、サビからピアノの伴奏とコーラスが加わってくるので一見の価値はあり。
語源通り、簡素的な宗教音楽アレンジで聴き応えがある。
テンポは原曲と変わっていないものの、サビでの流れはこちらの方が体感的に速く感じた。
急に水が流れ出して行くようなアレンジが絶妙。
以上。
発売日が2016年4月27日、今日は7月8日。
2ヶ月近く、感想書くのを先延ばしにしていたら表題曲収録のアルバムがもう出ていた。
クロスフェードを観た現時点では……うーん、アルバムまでは手を出さないな。
「Lonely Feathers」みたいな物静かな曲はなさそうだしね。
全然関係ないが、2:00から流れるMVの背景って、ゲスの極み乙女「私以外私じゃないの」MVと一緒だ。
気になって調べてみたら、東京の阿佐ヶ谷神明宮というところらしい。
ロケ地としては、結構有名だそうで。