復元可能な灰壺

個人的な感想文ブログ

アニメ「亜人」OP flumpool「夜は眠れるかい?」が良かったついでに他アーティストの“眠りたい”ミュージック紹介〜〜!!

2016年01月29に放映のMステにてflumpool夜は眠れるかい?」が披露されていた。
見えない明日は来なくていい 今はただ眠りたい
シングルは2月10日発売。

夜は眠れるかい? 【通常盤】

人気アニメの主題歌、とのことで検索してみたらアニメ「亜人」OPらしい。
製作は、全編フル3DCGが売りの:ポリゴン・ピクチュアズだ。
angelaが関連楽曲を担当しまくった「シドニアの騎士」もここだった覚えがある。というか一度見たらこの作風は忘れないだろう。
 
ちなみにflumpoolについて、名前は知っていたものの楽曲をきちんと聞いたのは今回のMステが初めてだ。
MVとMステを比較してみると、個人的にはMステの地声っぽい歌い方のほうが好み。
でもMV=CD音源の方も所々のギミックが遊んでいて面白いなあと思う。
どちらもエフェクトがかったボーカルと、ベースのリズムが超クールなことに変わりはないんだし。
何より歌詞に一番惹かれた。
深く眠れるかい? 傷は癒せたかい? 夜が寂しいからって無理して誰かを愛さないで
が個人的ツボにクリティカルヒット
こういう不眠症めいた歌詞って理由もなく、ものすっごく好きなのだ。
 
 
という訳で個人的好きなアーティストの”眠りたいor眠れない”ソング紹介〜〜〜!!
 
インソムニア

インソムニア

夜に見放されていく万年不眠症

タイトルからし不眠症インソムニアという楽曲なのだが、雰囲気としてはかなり明るい。
どう聞いても夜のような短調ではなく、真昼の長調
1番と2番間の間奏は確かに闇の中の光をイメージさせる美しさではあるが。
ただサウンドのテイストとは反面、歌詞は辛辣で自己否定気味だ。
意味もなく擦り減らしたソールも苦笑いしてるようだ
まるで闘う意志がない犬みたいと言われ 繋がれて空腹を満たすことだけだ」など。
鬱屈した感情を抱く高校生男子。そんな等身大の人物を思い浮かべさせるフレーズが上手い。本当に上手い。
 
 
鬼束ちひろ 「月光
月光

月光

理由をもっと喋り続けて 私が眠れるまで 効かない薬ばかり転がってるけど

ミリオンセラーを記録したアルバム「インソムニア」より「月光」
上記のフレーズ後に「ここに声もないのに 一体何を信じれば?」と続ける所が鬼束ちひろらしくて好きだ。
ここに声はないんだから、理由をもっと喋り続けてくれる人物だっていないのだろう。
だから彼女は自力で眠るか、ずっと眠れないままでいるしかない。
穏やかだけど残酷で心細くなるようなフレーズだと思った。
…眠ることすら他人の力を頼らなければならない「私」が悪いと思わなくもないが。
 
 
宇多田ヒカル 「Beautiful World」/「Movin' on without you
Beautiful World

Beautiful World

もしも願い一つだけ叶うなら 君のそばで眠らせて どんな場所でもいいよ

真っ先に「眠らせて」という単語で思いついた曲だが、不眠ソングではなくれっきとしたラブソングなので少し毛色が違うか。
別に一人で眠れないわけではないしな。
眠れない感じは「Movin' on without you」の方が出ている気がする。 
Movin'on without you

Movin'on without you

静か過ぎる夜は 考えが暴れだすの 分かってるのに結局寝不足

上記箇所の他にも「夜中の3時am 枕元のPHS 鳴るの待ってる バカみたいじゃない」とか不眠ポイント高い。
それ以前に失恋ソングとしての格が高いというのもある。
とまどいながらでもいいから愛してほしい そんなこと言わなくてもわかってほしいのに
いいオンナ演じるのは まだ早すぎるかな
というフレーズを宇多田ヒカルは15歳の時に書いたらしい。
15歳という点に目をつむっても、メロディーのキャッチーさから間違いなく天才だと感じさせる一曲。
 
 
千夜一夜

千夜一夜

温もりにもなれなかった 寝物語は何処へ消えて

ピアノをメインとした、物語色が強い一曲。
タイトルの通りアラビアンナイトを題材としている曲だが、この曲が迎える先はバッドエンドである。
誰の心も動かせない ただの無口なシェラザード 幾つの夜を重ねても 一つの恋さえ語れない
と、シェラザードが何も語らないのなら、アラビアンナイトが始まるはずもない。
メロディーアレンジ共に、アウトロで最高潮に盛り上がろところが私は好きだ。
夜が終わり、夜明けを迎える寸前のような瞬間で終わるところがまさにこの「千夜一夜」に相応しいと思う。
 
 
中島みゆき 「ララバイsinger
ララバイSINGER

ララバイSINGER

ララバイ ララバイ 眠れ心 ララバイ ララバイ すぐ明日になる

言っていることは「眠れ」という子守唄なので、趣旨とはまた少しズレた感があるが、名曲なので紹介。
眠りによる救いを、ここまで優しく神々しく歌い上げられるのは中島みゆきぐらいしかいないのでは。
逃げなさい心よ 憂いの国から 時も届かない夢へ逃げなさい
からもう涙腺に来る。
「ううっ…現実辛い…」と思った時に、今でも頭に浮かぶ名フレーズ。
というか全体的にグッとくる名言を連発し過ぎである。特に2番の
思い出は翼に変われるだろうか 辛さ悲しさも翼に変わるだろうか
 思い出がなければ 笑えるだろうか 怖れや憂いを笑えるだろうか」 
がもう…本当…。
 
 
…女性アーティストばかりという結果になった。
まあ、B'zやポルノグラフィティ等ロックバンドが眠れないor眠りたい言ってても格好付かないしな。
サカナクション『バッハの旋律を夜に聴いたせいです』」を入れようか迷ったが、睡眠とは関係なさそうなので除外。

 

だからこそ超格好良く「今はただ眠りたい」と歌い上げてくれたflumpool夜は眠れるかい?」が好きになったのだ。
2月10日の発売を楽しみに待ちたい。