日常になるのを焦ってしまうワンダーランド / 18禁BLゲー『贄の町』【感想】

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ゾンビリカ「贄の町」フルコンしました。
DLsiteで6,264円で購入したんですけど、ほぼ全額OPのためだけに払ったようなものです。
贄の町 初回豪華版

贄の町 初回豪華版

 

何回見ても、OPは最高だな!!!!!
ただストーリーは、このOPが仄めかしているような不謹慎をポップ色で上塗りした異色作ではなく、結構常識範囲内のお話でした。
そこが期待ハズレで残念だったかな。
以下、ネタバレ感想。

 

 

この作品、家族関係のトラウマを解決することに終始してません?
 
『贄の町』は大家さん(クロ)が、双子の片割れ(シロ)のために作った異世界で、
主人公が今回、そこに入りこんだのも兄の導きがあったから。
あすくは両親に見捨てられたことに傷を抱え、
笑男は施設の兄弟を惨殺された報復をするために宿にいる。
ココなんてもろに実父から性的虐待を受けていたわけだし……
蒼と乙女のママさん、小町さんに至るまで、登場人物の大半が、家族について何かしらのしがらみがあるから、あの町にいる。
家族関係に問題がないのは成臣と燈だけで、その代償と言わんばかりに彼ら二人は生まれつきの変態で。
 
あのOPで期待したのはそういう方向性じゃないんだよなあ〜〜〜という感じ。
複雑な家庭環境を乗り越えるためには、特殊な異世界体験が必要なの?そうじゃないでしょ、って感じてしまう。
異世界、というか辺獄ものなら、もっと奇妙で捻くれて、想像の限界を数ミリずり広げてくれるような情景を期待していた。
笑男の学校探索みたいなシーンを延々と読んでいたかったです。私は。
 
個人的に、精神の支柱にしている言葉の一つが
私たちが完璧であったことはないが、私たちは常に現実だった』なんですね。
ポール・オースター「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」)
『贄の町』は現実の世界ではない。
ないのなら、そんな現実で突きつけられがちなテーマをわざわざ引っ張ってこないで欲しかった……ってのが正直な感想かな。
こんなに素敵なOPなのにね。

ただ主題歌のタイトルは「オアシス」
人々の気持ちを和らげたり,いやしたりしてくれる場所。いこいの場。
だから、ある意味、現実の諸問題にここで折り合いをつけていくストーリーは正しかったのかも?

色々言ってるけど、好きなところももちろんあります。
声の演技は、笑男(CV.刺草ネトルが)一番好みだし上手かった。
キャラ的に可愛かったのは、あすく。
OPのキャラ紹介で「狂気」って単語が出るけど、彼のどこに狂気があったんだ?
 
「狂気」なのはお前じゃ、朽葉成臣〜〜〜!!

いやー、やばかったですね。彼。
面の皮は優男風なんですけど、脊髄は精液で出来ているんじゃないでしょうか?
主人公が気絶しても犯し続ける絶倫っぷりと、その他諸々の異常さを
私だって、好きでこんな心を持って生まれてきたわけじゃないんですっ。
ゲスなのは、仕方ないじゃないですか」と開き直れるところがやばい。
好きです。
OPでもクローズアップされた腸垂れ溢しセックス、すごい萌えました。
 
 
あんなに苦しがっていた成臣が痛みを忘れ、
喜んでいることが、ただ嬉しかった。
 
成臣が笑ってくれて嬉しい。
成臣がくれる快楽が嬉しい。
 
ほんの数日前までは、まるで知らなかったけれど、
今はもう分かっている。
あの肉の棒が、どんなに気持ちいいものなのかを。 
最高!!!
ここの絆されて堕ちてく主人公、可愛いというよりは「幸せそうで何より」って思う。
ほんと、幸せそうで何より。
 
OPのFull.verが収録されたサントラが10月26日に発売予定だそうで。
それ買ってこのゲームに関しては終わりかな。
最後だけど、エンドロールとは言わずともスタッフクレジットくらいは表記してくれって言いたいです。
ED後、まじで何にもなくタイトルに戻るのは達成感がなさ過ぎる。