アニメ「Dance with Devils」の7幕から12幕、つまり最終話まで見た。
前半の感想を書いたのが2月なので、放送済みの作品を一つ完走するのに2ヶ月かかるとか自分でも呆れる。
彼らのキャラソンはめちゃくちゃ聞いてたのにね。
まあでも、やっぱり面白かったです!!ダンデビ!!
特に「Crazy about you」が流れる11話は「最高だ、幕末Rock並に好きかもしれん」と思った。
(「幕末Rock並に好き」は、個人的に最高級の褒め言葉)
こういう突然歌い出す系アニメに私が求めているのは、熱さなんだよね。
笑えるんだけど、格好いい。意味不明だけど、熱い。
それでいいじゃん。女性向け作品サイコーーー!!と改めて思わせてくれたダンデビには感謝しかない。
・7話 幻想と純真のパ・ド・ドゥ
(お手手繋ぐよ!!)
ポメラニアンことローエン&ウリエ・メィジ・シキが三馬鹿に成り下がった&レム様とばっちり回
レムがアーロンド家の当主である父にガチ説教されている時の、三馬鹿のやりとりが好き。
何だかんだ言って、3人は3人なりにレムのことを気にかけているんだなあと微笑ましい。
ただメィジ&シキになじられても、悦ぶシキに引いた。ドン引き。
お前、男になじられても嬉しいんか……本当に単なる変態では……。
次の場面で「それほど、茨の鞭で可愛がって欲しいとはね」とウリエに言われ、一瞬発情した顔するしね。
そんな嬉しそうな顔しないで!!
「ウリエ×リツカ前提の、ウリエ×シキってありじゃない?」とか思っちゃうでしょ!!
(ポメラニアン達も歌うよ〜〜〜〜〜 …って、めっちゃ人声)
・8話 仮初のワルツ
文化祭回。
カオス
ただただカオス
三馬鹿のやり取りに、レム&リツカのダンスシーン、そしてヴァンパイアとの戦闘。
ひとつひとつの場面を見れば理解できるのに、通して見ると脳内が「???」となる。
え、これ25分の中で起きた出来事なの……?本当に…?という気分だ。
こういう突っ込みどころ満載だけど、勢いで乗り切る話、私は大好きです。
えーと、まずは三馬鹿の一番好きなやり取り。
(‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン
でさぁ……何でそこで「あはぁっん♡」って喘ぐの、シキは……
私がウリエ×シキに堕ちるからやめてほしい。
で、次は文化祭の催しであるダンスパーティーで披露された、レム様の衣装。
その肩パッド何💢💢💢
後半のダンデビで一番ビビったし笑ったシーン。
すげぇよ、その服でダンスパーティーに出てくる神経が。
ダンデビがミュージカルアニメを謳う以上、ダンスシーンではもちろんデュエット。
…すごい本格的なデュエットやってきた……。
映像もすごい柔らかめの色彩だし、レム様の服センスもかなりマシになっているし、さっきまでの落差に戸惑う。
(曲はディズニー+映像はサンリオ=超ファンシー)
ダンスパーティーを終え、穏やかにアズナ&リンドと帰路につくリツカ。
そこにバンパイアの襲撃が。
兄さんの「去るべし」攻撃に笑っていたら、
アズナ、死亡。
私「…………はい?」
いやいやいやいやいやいや。さっきまで(15分前)一緒に文化祭楽しんでたじゃん。
こんなギャグ回で死んでいいの!?
ダンデビがギャグ回じゃない時なんてあったか、ちょっと思い出せないけど!!
・9話 秘め事と裏腹のウォークライ
エクソシスト協会敵対&リンド告白&リンドvsレム戦闘回。
前回、ヴァンパイアとの戦闘で命を落としたアズナの心境をリンドは語る。
「これからは堂々とお前を守れるって……あいつ本当に嬉しそうだった」
には、かなりグッときた。
そんなアズナちゃんに対して、死体蹴りのような真似したシキが、マジモンのクズに見えるけども。
まあ、シキはクズだし変態だと分かっていたからいいが。
何だかんだ言って、対エクソシスト協会の時に、三馬鹿が加勢してくれたのは燃えたしね。
エクソシスト教会から脱走したリツカとリンドは、二人きりどこかの境内へ逃げこむ。
ショタ時代の回想を挟んだ後、リンドは「好きだ」と告白。
うわーー告白か……個人的には、結構キツイ。
家族だと思っていた兄から、異性として見ていたと言われるなんて、キツイ以外の何だと言うんだ。
リジェットのお兄ちゃんは、告白しないからこそ萌えるんだよなあ。
正面切って言ってしまうと、普通に引く。
この敵に追われている状況でキスを迫るところも、普通にドン引く。
でもこの扉を間にした構図から見て「絶対来るでしょ」とは思っていた。
↓
ほらきたーーーー!!修羅場だぞーーーーーー!!
さっすがレム様、登場するシーンだけは期待を裏切らないね!!
かなり気まずそうな表情してんのも笑えるよ、レム様!!
ここからは当然のように決闘へ。タイトルもまさしく「KETTO 〜譲れない、せめぎ愛〜」
狐面を被った白無垢姿のリツカを取り合う2人、という「KETTOのどこに和風要素あった!?」と言いたくなるPVだ。
こういう対決に使われるPVって引き分けで終わるイメージがあるが、さすがダンデビは違う。
結構押していたリンド兄さんが、いつの間にか膝をつく。
リンド「リツカのためなら俺は死ねる!」
レム「では望み通りにしてやろう」と止めを刺そう…とするが、この台詞の悪役度高いな。
そんなこと言っちゃうからリツカに「冷酷非道の悪魔よ!!」と罵られるんだよ。
しかしまあ、好きな女の子に嫌いと言われ狼狽えるレム様に、追撃するリンドが卑怯すぎて笑う。
傷心中の男心を分かってやれよ、同じ男だろ!!同じ種族ではないけど!!
ラストで、リツカがアズナの形見である十字架を首からかけるシーンは良かったです。
……そういやアズナの遺体はどうなったんや。放置か?
・10話 欲望と偽りのタランテラ
三馬鹿によるレム様発破かけ&ヴァンパイアについて行っちゃうよ回
前回リツカに「嫌い!!」と言われ、空を眺めるレム様が何だかいじらしい。
レム様って登場シーンだけは格好良く決めるのに、物事を格好良く解決出来たためしはないからなあ。
そんなレムに対し、好き勝手に「あの娘は俺のものだ」と言い放つ3馬鹿。
屋上シーンのBGMが第三図書館のストリングスアレンジという点でちょっと泣いたね。
私、どんだけ第三図書館の曲好きなんだろ……。
メィジが「あいつは俺様のもんだ!」発言に、レム様が露骨に焦った顔するの、本当にチョロい。
泣けてくるレベルで好意ダダ漏れで、もうレム様がアホの子にしか見えなくなってくる。
持ち歌は三馬鹿がレムに、リツカへの好意を認めろとせまる「EMOLIAR」
「どうなんだ どうなんだ どうなんだ いったいどうなんだ?」に笑ったが、それ以上に感動した自分に驚く。
三馬鹿がちゃんとレムの後押しをしようとしてくれているところに!!感動しました!!
一方、リンドの食料を探っている間に会ったヴァンパイアに、まーたのこのこ着いて行ってしまうリツカ。
最終話3話前に、やっと顔が判明したジェキだが、やけに濃いビジュアル。
(お?少女革命ウテナか?)
んでまた色々判明。
リツカの父親は、ローエン仕える魔王マキシスだと。
ううむ、急展開。ってかリツカのお母さん姉妹ヤバいな。
姉は魔王の子を産み、妹はヴァンパイアに孕ませられた挙句自殺。
同じリジェット製作の「DIABOLIC LOVERS」でも思ったが、親同士のゴタゴタで乙女は萌えるのか?
私は一切萌えんぞ。
それはさておき、10話で一番衝撃的だったのは魔王の娘、グリモワールの宗教画。
↓
成長って凄い
11話 漆黒と紅蓮のサンバ
レム様の覚悟決め&vsヴァンパイアの城に乗り込み回。一言で言えば
神回。
全てを終わらせるために、ヴァンパイアの王であるネシスの元にいるリツカ。
グリモワールの力が発揮される、満月の時間までOPで散々見た青いドレスへとお着替え。
……あの衣装って、敵に着せられたもんだったんだと思うと少し複雑。
まあそれでも、回想シーンで出てきたアズナちゃんが天使だったんで帳消しです。
メイン攻略者張れるよ、アズナちゃん。
レム様も、8話のダンスパーティーに思い出深いリングをローエンに指され、覚悟を決める。
「あぁ、完璧な詰みだ!!」
か、かっけええええええええええーーーーーー!!!!
格好いい!!格好いいよ!!
1話で散々馬鹿にしたクリスタル将棋が、ここまで「あって良かったクリスタル将棋」と思わせてくれるなんて…。
本当、ここのレム様マジで格好良かった!!
CV.斉藤壮馬は最高だな!!
ここからはヴァンパイアの根城へ飛び込み、怒濤の展開。
まさか皆がわざわざ新衣装着てくるとは、たぶん視聴者の誰も思わなかったよね。
半端ないよね、いつ着替えたんだろう。
(お兄ちゃんはもうちょっと厨二病のセンス抑えて!!)
で、そこから流れるのが6人揃った「Crazy about you」なんだよ!!!
「「「「「「あーいしてるーー♬」」」」」」」
ダンデビを好きでいて良かった。
このカットを格好いいと、心底思ってる自分にもビビるけど!!でもやっぱり格好いいよ!!
今までの10話分の積み重ねがあって、この6人が格好いいと思えるんだよ。
みんな格好いい、好き……!!大好き!!
そりゃこんな顔にもなるよ、リツカちゃんと同じ表情してるよ、私も!!!
12話 終わりと始まりのオーパンバル
最終話。
vsヴァンパイアとの決着&未来を選ぶ回
(結局、これリンドとリツカちゃんが、それぞれ一人で決着つけたよな)
魔王マキシスの娘であるリツカに、湖の畔でレムは言う。
「一緒に生きていこう。悪魔の血をひく君となら叶わぬ夢ではない」
ここで流れだすはそう!!
「Dance with Destinies」でしょ!!
すごい綺麗だ、メロディーもアレンジも、2人の声も。
Aメロでリンドが入ってきたのは、「気まずくない、お兄ちゃん!?」と余計な心配しちゃったけど。
「ヒトか、アクマか」の問いに、リツカは答える。
「私は選ぶ……人として生きると」
(ノ∀`)レムサマ、フラレチマッタヨー
いや、まあリツカちゃんの選択は、個人的には理解できるので良かった。
人間の世界で、人として生きたい。
グリモワールの力を失った今、ようやく彼女は普通の人間になれたのだから。
リツカの選択を肯定できて、なおかつここまで後味が良いのは、やっぱり楽曲が合っていたから。
音楽の力って凄いね、本当
すげぇ2期作る予定ですって感じの終わり方だったが、終わってしまった私のダンデビ。
見終わって感じたのは「は〜〜〜……好きだなあ」って、ただそれだけだった。
上品で気品高そうに見せかけて、でもなんかポンコツっぽいレム様に
軽薄で女に甘いながらも、誰よりもレムの後押しをしてくれたウリエ、
俺様風を吹かしながら、お前を俺のものにするといつも言い切ってくれていた純情ジャイアン、メィジに
ただただ変態だったシキ。
彼ら4人のアクマと、ダンスのようにめくるめく日常を送れた事。
辛いことも合って…ってかほぼ辛いことだらけの非日常で、彼女は恋をして。
その恋は実らずとも、決して無駄なものではなかったと思わせてくれるエンディングが私は好きだ。
私がダンデビを好きでいた時間も、きっと無駄じゃない。
今は、心の底からそう思っている。
そしてダンデビが、そう思わせてくれる作品だったことが、嬉しくてたまらないです。