個人的お気に入り度 3.5 / 5
アルゼンチン出身の日本人アニソン歌手 Annableの8thシングル「夜の国」
Annableの楽曲は初めて聞いたのだが、wikiを見る限りアニソン業界では盛んに活動されている方らしい。
なぜか「アンエイボー」と読んでいたのだが、正式名称は「アナベル」である。
この曲は2015年夏アニメ「GANGSTA.」のEDでもあった。
ゆえに作詞作曲は同番組OPを担当していた STEREO DIVE FOUNDATION の R・O・N 氏だ。
穏やかなスローナンバーでもありつつ、どこかデジタルチックさを残す彼らしいアレンジ。
「名曲!!」とまで行かずとも、じんわりと心に沁みる良曲だった。
ちなみにCP曲である「ターミナル」はガラリと作風が変わったクラブ・ミュージックなので
そこのギャップを楽しむのも、またおすすめ。
1.夜の国
ギタリスト&キーボードディストのR・O・Nらしい曲だなと思った。
アコースティックギターをベースにしつつ、ピアノがアクセントのように鳴るイントロ。
サビで電子音とエレキギターが入ってくるのが、アナログだけではない面白さがあっていい。
歌詞はAnnable担当なのだが、タイアップ先のアニメをよく汲み取っていると思う。
「淡く過ぎる日々の中で 染みついていく狡さも解ってる」
という綺麗だけでは生きていけない日常の表し方も上手いし
「寄り添う記憶の深さ それだけで僕らここに囚われ 根を張り生きている」
のフレーズなんて、「GANGSTA.」というアニメの肝を的確に突いている一文ではないだろうか。
夜の国で生きる人々、その存在を否定せずに彼らにとっての光を歌う。
深く、陰のある優しさが伝わってくる曲だ。
2.ターミナル
こちらはデジタル全開のクラブ・ミュージック風。
歌声もかなりエフェクトをかけてあり、それにリフレインする電子的なコーラスがいい。
間奏で弦楽器のストリングスを入れてくる所など、随所に遊び心が感じられるのも好きだ。
メロディーがメインというよりは、ただただビートとリズムを感じる類の曲だ。
どこがどうとはクラブ系に疎いので言及できないが、すごい好きな雰囲気ではある。
ただ歌詞はあまりピンと来なかった。流石に主語と目的語がぼんやりしすぎ。
全2曲と少なめだが、どちらも良かったので不満点はなし。
個人的には表題曲よりもCP曲のほうがよく聞いている気がする。
最近だと2015年10月15日に発売された3DS「セブンスドラゴンⅢ code:VFD」の主題歌を担当しているAnnable。
「セブンスドラゴンIII code:VFD」主題歌『ChRφNiClESeVeN feat. Annabel』(オ ...
これからも機会があったら聞いていきたいと思っている。