あんなエンドロールを誰が予想できた 「猫侍  南の島へ行く 」感想

 


猫侍」とは2013年に放映された時代劇風猫萌えテレビドラマだ。
2014年には第一弾映画化、2015年には続編であるドラマSeason2が制作され、満を持してのスクリーン2作目となった今作。

私はドラマseson2から見始めたのだが、一話を見た瞬間からすっかりファンになってしまった。
硬派でありつつツッコミはきちんとする斑目久太郎(北村一輝)と
まん丸おめめの美人白猫である玉之丞。
この浪人と猫というコンビに胸キュンしないわけがない。
班目が玉之丞を抱きかかえながら歩いている絵面だけで私は萌える。

 

ただ8月に劇場でチラシを手に取った第一印象は「大丈夫か、これ」だった。
コントみたいな原住民族の衣服やら、やけに派手な色彩のポスターとか。
「スタッフが悪ノリしすぎた出来になってたらどうしよう」といらない心配までした。

が、そんな心配は杞憂だった。
ドラマ版のノリを崩さず、つっこみどころは満載だがさして物語の破綻もせず
ちょっといいメッセージも混ぜ、最後は笑いで締める。

ファンの期待を裏切らない、いい映画だったと思う。
これでこのコンビは見納め…のはずなのだが、いつかまたひょっこり戻ってくるような気がしてならない。
そんな安心感もまた猫侍の魅力の一つなのだろう。

 

追記からは少なくはあるがネタバレである。
これから観に行こう!!と思ってる方は読まないことを推奨する。

一緒にエンドロールの衝撃を経験しようぜ!!

 

 


この映画、最終的には登場人物全員がハッピーになったところがすごく好きだ。

班目は家に帰れたし、原住民たちは闘争の危機から脱したし、海賊は自分達でバナナ売りの商売を始めた。
なんやかんやで丸く収めるところがとても猫侍らしいと思う。


原住民達のエピソードも重いものであったとはいえ、その後の「許す」というエピソードには必要最低限の描写だ。
ただ島の墓地に女海賊( LiLICo )とよく似た骨格がむき出しで放置されていた点は気になる。
女海賊もこの島内の争いで誰かしら親族を亡くしたのだろうか…というのは考えすぎだな。

 

にわかドラマファンとして嬉しかったのは猫侍のテーマが2種類にアレンジされて使われていたこと。
班目が牢屋内で閉じ込められていた際の、南国風アレンジと
夜更けに歌い踊り笑っていた時に流れた、オーケストラアレンジ。
最後はドラマ版と同じく班目の一句でしめるし…本当にファンの事を考えてくれていたことがよく伝わってくる。
チラシ観た時の自分を蹴っ飛ばしてやりたいぐらいである。マジで。

 

文句なしに格好いい北村一輝と、文句なしに可愛いあなごとさくらも変わらず堪能出来た。

玉之丞を抱きかかえながら剣を抜く北村一輝!!
まん丸な瞳で敵を魅了するあなご!!大画面で見ると、にやにや出来ること出来ること!!

 確かな満足感の中エンドロールを迎えたのだが、そこからが個人的本番だった。

 

 

 


松崎しげるが「愛のメモリー」をにゃあにゃあ言いながら歌いだしたのだ。


…誰が予想できたんだよ!!あんなの!!

原住民の格好をしてバナナを握り持ち前の名曲をにゃあにゃあ歌う松崎しげるをだぞ!!


それを抜群のカメラワークで取る撮影班!!エンドロールの隣で流れ続けるミュージックビデオ!!

確かに本作のテーマの一つは「白と黒」の対比だった。肌のこととか毛並みのこととか。
だから松崎しげるに出演オファーをしたのだろう…いやいやいやいや。
ただ言えるのは、松崎しげるは黒かった。原住民メイクを施していた他の役者の誰よりも黒かった。以上。