鬼束ちひろの影を追う 花岡なつみ「夏の罪」 感想

 

夏の罪【通常盤】(CD)

 
個人的お気に入り度 4 / 5

以前Mステで聞いた時に記事にしたのだが、フルver.を聞いた上でもう一度感想を書く。
 
やはり私は心の奥底から鬼束ちひろが大好きなんだなと思った。
彼女の作曲と作詞と歌唱が好きで好きでたまらない。
            
鬼束ちひろの楽曲で群を抜いて好きなのが「Castle・imitation」と「私とワルツを」なのだが、歌詞そのものに共感はしにくいだろう。
ただ曲単体が持つ世界観と物語に浸るだけだ。その行為がものすごく気持ちよくて、幸せだと感じる。
 
貴方が似合うと言った この抗いのドレスを」やら
きっと貴方は世界の果てへでも行くと言うのだろう 全ての温度をふり払いながら」 やら。
彼女の書く詞は魅力的すぎる。 

今作でもその才能は健在で「どんな果てよりも 貴方は遠いひと」のワンフレーズで「ああ鬼束っぽいな」と思うと同時に惹き込まれた。
 

 

1「夏の罪
夏の罪

夏の罪

 花岡「なつみ」とかけているのかけていないのか判断に悩むタイトル。

ドラマ「エイジハラスメント」のタイアップ曲でもあるが未視聴なので関連性には追究出来ない。
ただ彼女の作品柄、あまり関係ないような気がする。
かのドラマ「TRICK」タイアップの三曲だって歌詞を見ればあまりドラマの内容には即していなかったし。
 
ボーカルに関して、日本語の部分は特に似ているとは思わなかったが
Bメロの「Failed in flight」「Because I'm blind」は鬼束だった。
本当に瓜二つで驚いた。
 
最初で最期の嘘なのに 私達はすぐに見破り合う
続け物語 褪せない物語」というフレーズが彼女らしくて好きだ。
特に前者。
説明が難しいのだが、ファンなら絶対「らしい」と思う言葉選びだと思う。
 
メロディーもすっと心に馴染む心地好さだ。引っ掛かる箇所がどこにもない。
アレンジは用いられている音が多めで、大分メジャーな雰囲気に仕上がっている。程よく軽やかで、華やか。
ギタとドラムがメインだが、ピアノとバイオリンの音色も美しい。
 
 
 
2「東京cloudy
東京cloudy

東京cloudy

 

 「平均点はいつも 取れるように」というフレーズをそのまま引用してもいいぐらい、平均点ちょっと上の曲。メロディーも歌詞も歌唱も。
爽やかで、結構好きな雰囲気ではある。あるんだが…正直「なんか好き」というだけで何も響いてこなかった。  
ただボーカルは前曲よりもこちらの曲の方が柔らかく、のびやかに歌っているように思う。
 
 
花岡なつみに関して、「夏の罪」だけを視聴した時は
「鬼束路線を後追いして、それでファンがつくほどの個性ある声質ではないような…」とすごい失礼ながらも思ったが、
「東京cloudy」で「あっ、結構いい声してるわ」と認識を改めた。
 
ただ今後も鬼束が楽曲提供をするのかどうかが気になる。
中島みゆき工藤静香みたいな関係になる…とは思えないな、うん。
 
 
 
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