復元可能な灰壺

個人的な感想文ブログ

2023年4月マイベストミュージック<前半>【8曲】

2023年4月にハマっていた16曲のうち前半分の感想で、アーティストの五十音順にするとこんな感じ。

・ALI『NEVER SAY GOODBYE (feat.Mummy-D) - With ensemble 』
・ヰ世界情緒×理芽『泡沫
・加藤ミリヤ『SAYONARAベイベー - With ensemble
・加藤ミリヤ『DEVIL KISS
・香取慎吾×SEVENTEEN『betting
・cadode『三行半
・Kvi Baba『TOMBI
・須田景凪『メロウ

後半8曲分と合わせても良かったんだけど、流石に一回に16曲は多い感じがしたので分けました。

『With ensemble』の記事でコメントした曲もコピペしてに入れるかどうか迷ったけど、まあ神曲のYoutube動画なんて何回貼ってもいいものですからね。

 

 

NEVER SAY GOODBYE - With ensemble (feat. Mummy-D)

NEVER SAY GOODBYE - With ensemble (feat. Mummy-D)

  • ALI
  • オルタナティブ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

その答えを探しに地の果てを 
駆けろ 駆けろ 駆けろ 駆けろ

何回聞いても格好いいよ、やっぱり!

アニメ『ゴールデンカムイ』4期OPのアレンジver.で、私はやっぱりこういう真正面から熱い漢の生き様に弱いんですよ。

原曲の時点でめちゃくちゃ格好良かったのに、まだその先へ行くんだ!?と思ったし、ずっと音楽が好きで、音楽に向き合い続けてきた深みや凄みが出てる。

そんなのアーティストなら全員そうなんだろうけど、その姿勢自体を彫り出したような曲になってるなって思います。

Mummy-Dの「Let's go」や「C'mon」等、原曲には入っていない一言一言の掛け声がライブであるセッションという感じで興奮する。

2番Aメロ「太古から繋がるこの太鼓が永遠を信じる君への回答さ」でタップダンス(だよね?たぶん)の音がするところなんて、何回聞いてもあの音だけで涙が出るよ。

固い靴の先が木の床を叩く、人が地を踏みしめる音が「永遠を信じる君への回答」なんだと思うと、もう、もうさあ……。

ALIのボーカルが右腕を掲げるパフォーマンスもめちゃくちゃ格好いいし、弦とピアノが主体としたアレンジは原曲を更に研いだような鋭さを見せてて素晴らしいです。

 

 

 

泡沫

泡沫

  • ヰ世界情緒×理芽
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

消えないで まだ消えないで

作詞・作編曲が『パンドラコール』『ローゼンハイヴ』も手掛けたという人なのだけど、最初のオルゴールの一音から「あ、たぶんあの人だな」と見当が付く音作りはすごいよね。

今曲は『アーテリーギア-機動戦姫-』という美少女戦闘ものソシャゲアプリの挿入歌なんだけど、そのストーリーは「未知の生命体によって荒廃した地球を舞台に、少女の形をした人型機動兵器を指揮して戦う」というものらしく。

義体精巧に 錆び喰らうようだ」や「災厄の日々が奪うのなら 死灰 戦場に 朽ち果てる灯火」あたりのフレーズはたぶんそこからきてるかな?

穿つ戦姫」というゲームタイトルの単語そのものが入ってきるから見るに、歌詞も相当本編のストーリーを意識してるはず。


まあ私は一切そのゲームに触ってないので全て憶測なんだけど!

でも2人の少女が声を重ねて歌う「消えないで まだ消えないで」「醒めないで まだ醒めないで」と願う祈り、その美しい痛ましさにはゲーム未プレイでも心揺れるものがありました。

ラストの「魔女は祈る 視界 栄光に 君の詩を」というフレーズも純粋に好き。

 

 

 

SAYONARAベイベー - With ensemble

SAYONARAベイベー - With ensemble

  • 加藤 ミリヤ
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

「愛してると言って」
『愛してるよ こんなにも』

今曲については「原曲から15年経ってまだ尚、新しい『SAYONARAベイベー』を出してくるの!?」という驚きと嬉しさがまず第一にきます。

2008年のリリース時から聞いていた曲が、2019年に『SAYONARAベイベー feat. SKY-HI』としてニューアレンジしてくれただけでめちゃくちゃ嬉しかったのに、2023年にまさかまたその嬉しさを味わえるとは思ってもみなくて。


原曲では加藤ミリヤがたった一人で行っていた男女の掛け合いが、feat.SKY-HIでは実際の男相手になって、そして今曲では楽器が奏でる音そのものになっている。

今曲のサビでは歌われていない「サヨナラ」「愛してる?」「寂しい」が原曲のファンには確かに聞こえるんですよ。

それってただずっと聞いている側だった私達とあの掛け合いを、セッションをしようって誘ってくれてるって事でしょ?

そんなの泣けて当たり前じゃん……。

 

 

 

DEVIL KISS

DEVIL KISS

  • 加藤 ミリヤ
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

あんたの濁る感情は
I pray for神だって知らない

メジャーの音楽シーンでDV彼氏からの暴力を真っ向から歌うの、私が知る限りでは加藤ミリヤぐらいのものですよ……。

かと言ってボカロ界隈とかマイナーシーンで見かける類の曲とも思えないし、いやはや表に出してくれた事自体が有り難い曲だと思います。


外野からして見れば「単なるDVじゃん!別れたら!?」と常識を押し付けられそう関係でも、2人の合意の上で成り立っている世界だというのが「互いが信者」の一言に表れてる。

女本人も今がまともじゃない事が分かってるから「来世であたしを見つけないで」と言っているんだけど、その後に「だから今世はとことん I SWEAR」と続けるところが恋する女の狂った強さで良いです。

自分で自分を「さあさあ 女神の御成」って言い切れるぐらいの女じゃないと、こんなの続けられないよね。


MVも最後、彼氏の車に戻るシーンでちょっと泣きそうになりました。

夜が明けた後も、彼との密室に自分から戻るんだよねえ……。

あと、彼氏が本当に女殴ってそうな容姿で登場してくるのにも少し笑いました。

 

 

 

三行半

三行半

  • cadode
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

あなたに咲いた 紫陽花が  まだ揺れている

MVがキショくて(もちろん褒め言葉)最高!

曲だけ聞けばそのメロディーも声も全てが透明で綺麗なのに、MVの内容がやばくてクセになります。

いや、画面の雰囲気自体は端正で美しいんだけど、切り落とされた人の手首で一人遊びしてる男なんて流石に格好良くはないだろ!?

1番Aメロで何本もの大振りの刃物が映るところを見るに、たぶん殺して切り落としのもこの男だろうし……。


勝手に人の薬指に指輪をはめてプロポーズする場面で流れてる言葉が「あなたが今 幸せなら それでいいから」なの、頭がバグりそうになる。

絶対そんな訳ないよね!?って感じなのに、ここのcadodeの歌声がまたひときわ綺麗なんですよ。

ラスト、Cメロで手首に首を締められるシーンの「濡れる葉音を覚えていたい」も一緒。

そんな悠長な事を口ずさんでいる場合ではないのに、彼の声があまりに、あまりに透き通っていて美しいものだから……。

 

 

 

BETTING

BETTING

  • 香取慎吾 & SEVENTEEN
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

I’m All In Betしないなら退いて

草彅剛主演『罠の戦争』というドラマの主題歌。

ドラマ好きの職場の先輩が「この主題歌イイよ~!」と教えてくれたのがきっかけで知った曲なんだけど、元SMAP・現"新しい地図"の香取慎吾がまだまだめちゃくちゃ格好良くてビビリました。

昔からの顔の良さに、年齢を重ねた事による渋みが合わさってすごいダンディ。

これがエンターテイメントで生きていく決意をした男の顔なんだなあ……と思うと、涙腺にくるものがあります。


個人的にはサビ「I bet on my life The winner will be me」の「winner」でしゃくり上げるように一瞬だけ声が跳ね上がるとこが好き。

全体を通してムーディーな曲調の中で、良いフックになってると思う。


あとコラボ相手が韓国の男性アイドルグループ、SEVENTEENだというのも新鮮で驚きました。

Youtubeでは香取慎吾のソロパフォーマンスしか上げられていなかったけど、いつかセブチの13人+彼のライブ映像が見れたらいいな。

 

 

 

TOMBI

TOMBI

  • Kvi Baba
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

今日と明日の境なら未だ無く
眠れずに見る悪夢は終わらない

アニメ『TRIGUN STAMPEDE』OP。

原作である「トライガン」の事は全く分からないけど、こちらのスタンピードはアニメをぼちぼち観てます。

制作会社:orangeによるハイクオリティなCGがめちゃめちゃすごいんですよ。

ランク付けするならSSS級ぐらいには技術が高いし、毎話劇場版?と言いたくなるぐらい力が入ってる。

ただま~~~雰囲気が暗いね!

主人公であるヴァッシュはほとんど苦笑いしかしないし、皆が快活に笑うシーンなんてマジで記憶に無い。

でも私はその乾いた諦めの中で動いていく主人公が好きだし、OPもスタンピード編のヴァッシュの心境をそのまま音にしたような音楽で感動してるよ。


今曲はとにかく音の響きがリッチで、出だしのアコギから一瞬で引き込まれました。

作品の舞台である砂漠の惑星、そこに吹く砂混じりの風。

イントロの一音でぐっと作品の世界を展開する瞬間に出会うと、アニソンが好きで追いかけてきて良かったなと思います。

 

 

 

メロウ

メロウ

  • 須田景凪
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

青い温度の正体が 恋だとしたら

アニメ『スキップとローファー』OP。

もうこのOPはとにかく主人公:みつみちゃんと志摩君のダンスが可愛くて可愛くて仕方ない。

可愛い、本当に可愛い、もう可愛いしか言う事ないな……。


2人が踊っているのは「スキップとローファー」というタイトルに加えて、原作漫画の表紙がいつも踊るようにポーズキメてる2人だからだよね?

こういう原作漫画の表紙の色使いとか構図をOPにそのまま持ち込んでくれるの、アニメ制作陣からの愛があってにやにやします。

曲も甘酸っぱい青春を存分に謳歌するような華やかな青でたまらない。

軽やかに  跳ねる背に見惚れていた」とか「風を纏う 君にただ見惚れていた」とかもうどう考えても恋じゃん!

いつまで共にいれるだろうか 何処まで遠く行けるだろうか」という言葉も、3年間という期間限定の高校生活、その終わりを1年生の春でさえ考えてしまう男の子の寂しがり屋な感じがよく出ている。


いやでもさ!「ひとりは寂しくないだろうか ふたりは重荷となるだろうか」「初めての出会いだった」って言うぐらいに人生変えられた人なんだから、結婚の約束ぐらいしてください………。