復元可能な灰壺

個人的な感想文ブログ

アニソン好きなら今すぐ『With ensemble』をチャンネル登録すべし!

最近『With ensemble』というYoutubeチャンネルを知って、その楽曲ラインナップとクオリティの高さに驚愕しまくまってます。

『With ensemble』とは、「THE FIRST TAKE」と同じ運営会社がやってるプロジェクトで、コンセプトは『オーケストラとゲストによる“その日限りのライブ・アンサンブル”を切り取ること』

要するに色々な曲のアンサンブル・アレンジをアーティスト本人のライブ映像で公開してるチャンネルなんだけど、そのラインナップがマジでアニソン方向に充実してる

「これアニソン好きのためにあるプロジェクトなの!?」って叫びたくなるぐらい選曲がいいので、その中でも特に私のお気に入りを原曲と共にご紹介。

 

ゴールデンカムイ 4期 OP


格好良すぎて涙出てくるよ、本当……。

こういう真正面から熱い漢の生き様に弱いんですよね。

原曲の時点でめちゃくちゃ格好良かったのに、まだその先へ行くんだ!?と思ったし、ずっと音楽が好きで、音楽に向き合い続けてきた深みや凄みが出てる。

そんなのアーティストなら全員そうなんだろうけど、その姿勢自体を彫り出したような曲になってるなって思います。

Mummy-Dの「Let's go」や「C'mon」等、原曲には入っていない一言一言の掛け声がライブであるセッションという感じで興奮する。

2番Aメロ「太古から繋がるこの太鼓が永遠を信じる君への回答さ」でタップダンス(だよね?たぶん)の音がするところなんて、何回聞いてもあの音だけで涙が出るよ。

固い靴の先が木の床を叩く、人が地を踏みしめる音が「永遠を信じる君への回答」なんだと思うと、もう、もうさあ……。

ALIのボーカルが右腕を掲げるパフォーマンスもめちゃくちゃ格好いいし、弦とピアノが主体としたアレンジは原曲を更に研いだような鋭さを見せてて素晴らしいです。


『With ensemble』動画の何がいいかって、この動画に使われている楽器と、関わった全ての人間を概要欄に記載してくれてるところ。

演奏者はもちろん照明スタッフやヘアメイクさんの名前まで載ってて、仕事仲間への敬意と愛を感じるというか。

ここに名前が残っていることで次の仕事に繋がる人も出てくるだろうし、この長い長い概要欄は優しさだよね。

スタッフクレジットによって今曲で鳴っている音がバイオリン、チェロ、コントラバス、ピアノ、ギター、コーラスの6種類と確定することも感想を書いている身としてはありがたい限り。

 

 

 

BLEACH 千年血戦篇 ED

原曲を知った時は「令和のBLEACHはEDMでお洒落に行くんか~」と思っていただけだったんだけど、今曲はイントロを聞いた瞬間に心が震えました。

結局私はこういうストリングス.verが性癖なんですよ……。


SennaRinの立ち姿もめちゃくちゃ格好いい!

2番サビ「誰も見たことのない最果てが今 僕等の間に視える」、特に「視える」での瞬間なんて刀を携えて立つ護廷十三隊の一員みたいですよ。

中~高音域でざらりと肌を撫でる歌声も斬魄刀の体現のように思える。

魂を鋼で叩っ斬る、そういう声。

 

 

 

チェンソーマン ED4

容姿と立ち振る舞いがど好み過ぎてやばい!

私の性癖に刺さる髪型だし体型だし顔だしで、もはや恋に落ちそうなレベル。

これで作詞作編曲とボーカルまでこなせるんだから、モテない訳なくない!?

裸足で歌うパフォーマンスも大ッッ好きだし、私にとって理想の男はこの動画の彼です……。


それはともかく今曲のブラスバンドアレンジ(アルトサックス2本+テナーサックス2本+バリトンサックス+ピアノ)がすごくお洒落。

サックス特有のふくよかな低音と金色のキラめきがボーカルの声に綺麗に映えていて惚れ惚れする。

ピアノもラスサビ前のグリッサンドで存在感を強く示すのもバランス良いよね。


あ~~~、でもやっぱりボーカルの仕草がたまらないです。

特に1番Aメロ「多弁 振る舞った狂気の悪魔が踊る」や2番サビ「懲りもせず愛を探している」で体が沈む瞬間が私の心にぶっ刺さるんですよ。

Cメロ「気づけば貴方の幸せを願う様になっていた」でこちらを指さして、合流しに来てくれるのもいいし、最後の最後だけ指揮者の真似事してるのも可愛い~。

暮れなずんでいく刹那の青春が  嗚呼  この瞬間に始まった気がした」というフレーズも『チェンソーマン』の第2部が始まった今だからこそグッとくるものがある。

2部で高校生になったデンジの姿を眺めてると、ああ、確かにあの1部は彼にとって青春の始まりだったんだなと思えて感慨深いです。

 

 

 

シャドーハウス ED

ないない

ないない

  • ReoNa
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

なぜかシャドーハウス1期OP&EDが公式から公開されていないので、試聴音源で原曲の雰囲気を感じてください。

2期はどちらもノンクレジットでYouTubeにアップされてるのにね。何でだろ?


今曲のReoNaの歌声を聞いてると、心の奥底にある寂しさの琴線が震える感覚があります。

声質的にはそこまで泣けるって感じではないのに、彼女の息継ぎとか高音にある切実さが私をたまらない気持ちにさせる。

『シャドーハウス』のW主人公の一人、ケイトの心境を言い表したような歌詞が乗っかると更にね。


真っ黒で顔の無い影のお嬢様が「嬉しくない 悲しくもない 透明な気分」とか「ここにいない いない いないのは 自分」と思ってるんだなあと思うと、切なさで胸が張り裂けそう。

帰らない 行く先もない 迷子の気分」もいい!

物語はずっと彼女が暮らしている館の中で展開されるのに、そこは心底安心出来る場所じゃないんだよね。

そこがタイトルでもある「シャドーハウス」の不穏さを匂わせてる。

だからこそ彼女が最後に「ない ないままで ここにいたい」と本音を言い切るところが無性に泣ける。

「ここ」っていうのは物語のもう一人の主人公、エミリコの隣であり、他のどこでもない。

笑えないじゃない?」というシニカルな諦めが「笑いたいじゃない?」と悪戯っぽく笑う少女の願いに変わっていくところが本当に大好き。

エミリコの隣に立つためなら、2人でいるためなら強くなれるよ、ねえ……。

 

 

 

呪術廻戦 2期 OP

チェロ四重奏アレンジですよ!?かっけえ~~~~!

チェロ4台のみで再編曲されたアニソンとか見たことないし、脳裏に浮かびもしなかった選択肢なので衝撃を受けてます。

ここまで思い切ったアレンジが出来るのも『With ensemble』という企画があったからだよね?

普通「よし、今度のアレンジはチェロ四重奏で行こう!」って思い付くことも、それを実現までこぎつけることも難しいと思うんだよなあ。

 

震える弦から滲み出る黒が、このMVの映像と『呪術廻戦』という作品そのものに合ってて息を呑むほど素晴らしい。

『呪術廻戦』ってこんなチェロと相性良かったんだ!?ってびっくりするぐらい雰囲気が100点満点。


またWho-ya Extendが顔出ししていたことと、本当にあの難しいメロディーを生で歌いこなしていることも当たり前だけど驚嘆。

「VIVID VICE」に限らずだけど、Who-ya Extendの曲って歌うのめちゃくちゃムズくない!?

サビの後半「染まっていく Disaster」あたりなんて私のリズム感では口ずさむことすら出来ないんだけど……。

 

最近の本誌(死滅回游篇)の展開を踏まえて見る「宿命を従えて」というワードも作品の本質そのもののようでグッとくる。

早く宿命を従えてください、虎杖悠仁も、伏黒恵も……。

 

 

 

ヴァニタスの手記 第2クール ED

今曲は原曲に元々あったアンサンブル要素をほぼそのままグレードアップさせた雰囲気で、逆にこれはこれで安心して聞ける。

ボーカルがピアニストと背中合わせで歌い、ピアニストもそれに音で応える間奏のパフォーマンスは、音楽家同士の信頼と戯れが感じられて胸が熱くなります。

ただてっきりピアニストの方がモノンクルの一員かと思ってたら、ピアニストじゃなくてコントラバスを弾いてる方がメンバーでした。

こういう勘違いがあるから概要欄のスタッフクレジットは助かるんだよな。


 

あとね~~~アニソン以外にも良曲がまだまだあるんですよ!

加藤ミリヤ『SAYONARAベイベー -With ensemble』とか一般アーティストの曲もめちゃくちゃ良いし、『With ensemble』の曲は全部お気に入りと言い切っていいぐらい。

 

「これ絶対アニソン好きが選曲やってるでしょ!」と思ったら、プロデューサーがKing Gnuやmillennium paradeのボーカリスト:常田大希の兄である常田俊太郎という方らしく。

自身もmillennium paradeの一員だし、あの米津玄師『KICK BACK』(アニメ『チェンソーマン』OP)にもバイオリニストとして参加してる。

そりゃ~~~アニソンに理解あるし、力入れてくれるはずですわ!

 

ただこのチャンネルに関して私が心配しているのは、登録者数と再生数がクオリティに反して少なすぎるという事。

どう見たってFIRST TAKE以上に金がかかっているのに、FIRST TAKEより再生数がかなり少ない。

これで金にならないって判断されてチャンネル更新が止まったらやだよ~~~!

本当、本当にやだ。スパチャ解禁してくれれば課金するのに!


こればっかりはファン一人が喚いていてもどうにもならないので、どうかこの記事を読んでくれた方が一人でも『With ensemble』をチャンネル登録してくれますように。

私としては、一曲でも多く『With ensemble』アレンジの曲が世に出ることを願うばかりです。