復元可能な灰壺

個人的な感想文ブログ

アニメ『惡の華』のトラウマEDこと『花 -a last flower-』がサブスク解禁された件

2013年に放映されたアニメ『惡の華』ED、『花 -a last flower-』が先月にサブスク解禁されたそうで。

花 -a last flower-

花 -a last flower-

  • ASA-CHANG&巡礼
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

元々DL販売すらされておらず、この曲のフルを聞くにはコンセプトCDを買うしかない状況が続いていたので、今回のサブスク解禁は素直に嬉しい。

 

アニメでのshort.verだけ見ると妙に怖いトラウマED曲という印象が強いんだけど

フルでは割とポップな花応援ソングになるんです!いや本当に!

 

もちろん私はCDを持ってるんだけど、そこの歌詞カードで見るとアニメ版は前半3行のところまでしか入ってないんですよね。

今曲が楽しくなってくるのは、5行目からだから……!

 

現に原作者:押見修造は今曲を聞いて「希望が詰まっている」ってコメントしてるぐらいだし。

「花 -a last flower-/ ASA-CHANG&巡礼」


この曲には、沢山の絶望と諦めと否定と、その先の希望とが詰まっていると思います。

それは、僕が「惡の華」を描くにあたって目指しているものとぴったり重なって、なのでこの曲をエンディングに、とお願いしました。

そして出来上がった、現在の新しい「花」は、より深い絶望をたたえていて、けれどもまたその分希望の色も濃くなって、かつ突き抜けてポップに響くのが素晴らしいと思いました。

アニメのエンディングには入っていない後半の、早鐘をつくような鼓動と、「否!」の叫びを是非聴いて欲しいと思います。

ここで歌われる「水」とは何なのか、それを求めて「惡の華」を描いています。

 

引用:「惡の花譜」 原作者押見修造が、怒涛の全曲試聴&各曲コメント

原作者の完璧解釈言葉を借りるのもどうなんだって思うけど、私が今曲に抱いている印象もまさにそんな感じ。

鉛筆の黒鉛を塗り重ねたら、その表面は光を仄白く反射するように、そういう一種の爽やかさみたいなものが感じられて感動しました。

 

個人的に面白いなと思ったのは、伴奏する楽器の変化。

前半は壊れた玩具のようなピアニカがメインなんだけど、後半ではバイオリンの弦がメインになってて、その音がひどく常識的で大人びているのにびっくりする。

そこの空気感の変化が、真っ当な「成長」を感じさせて安心するのかも。

 

原曲の方はずっと「ぷわぁーーー」と浮遊しつつ停滞した空気が居座るから怖いんですよね。

私は原曲版の方が数十倍怖いよ。

花

  • ASA-CHANG&巡礼
  • オルタナティブ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

ただカルト的人気を誇るのはこちらの方だっていうことも分かる。

原曲に比べれば『花 -a last flower-』は分かりやすくて聞きやすくて、全然怖くない曲だと思います。

 

このASA-CHANG&巡礼というアーティストの方、私はてっきりどサブカル・カルトアーティストかと思っていたら、元スカイパラダイスオーケストラの方だそうで。

VTuberの月ノ美兎に楽曲提供していたり、星野源とコラボしている曲もあったりと、かなり失礼な思い違いをしていて申し訳なかったです。

 

 

アニメ『惡の華』OPについても少しだけ。

春日高音ver.を歌っているの子(神聖かまってちゃんのボーカリスト)ってこんなに男前で格好いい声をしていたんだなあと、個人的には結構意外でした。

惡の華 -春日高男-

惡の華 -春日高男-

  • 宇宙人【ゲストボーカル:の子】
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

昭和歌謡風味の曲と相まって、いい感じに漢らしい。


私はアニメ『電波女と青春男』OP『Os-宇宙人』でのコーラスだったり

Os-宇宙人

Os-宇宙人

  • エリオをかまってちゃん
  • アニメ
  • ¥255
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最近だとアニメ『進撃の巨人』OP『僕の戦争』の後半部分だったりと、

僕の戦争

僕の戦争

  • 神聖かまってちゃん
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

ピッチを高くして加工しまくった彼の歌声しか知らなかったので、嬉しい驚きでした。