復元可能な灰壺

個人的な感想文ブログ

【アークナイツOP、金装のヴェルメイユED他】2022年マイベストアニメOP&ED【17作品】

秋アニメのOP&EDも大体出揃ったので、2022年にテレビ放映されたアニメOP&EDの中で、特に個人的に気に入ってる17作品の感想。

作品タイトルの五十音順でリスト化すると以下の通りです。

・アークナイツ【黎明前奏/PRELUDE TO DAWN】OP / ReoNa『Alive

・明日ちゃんのセーラー服 OP / 蝋梅学園中等部1年3組『はじまりのセツナ

・ヴァニタスの手記(第2期)ED / モノンクル『salvation

・金装のヴェルメイユ ED / Mili『Mortal With You

・ゴールデンカムイ (第4期)OP/ ALI『NEVER SAY GOODBYE (feat. Mummy-D)

・古見さんは、コミュ症です。(第2期)ED / FantasticYouth『小喋日和

・SPY×FAMILY(第2期)OP / BUMP OP CHICKEN『SOUBENIR

・チェンソーマン ED1 / Vaundy『CHAINSAW BLOOD

・東京24区 OP  / Survive Said The Prophet『papersky

・時光代理人 -LINK CLICK- / bicaso『Dive Back In Time(feat.Gen Kakon)

・Dr.STONE 龍水 OP /BURNOUT SYNDROMES『Good Morning [New] World!

・ドールズフロントライン / yukaDD(;´∀`)『BAD CANDY

・トライブナイン / MIYAVI『Strike It Out

・BIRDIE WING ‐Golf Girls' Story‐ ED / 月詠み『ヨダカ

本当は今季アニメ全12話が放映終了する時まで待ちたいところなんだけど、12月最終週なんて他にやることが山ほどあるのでひとまずは現時点分。あったらあったで追記します。

いや~~~、それにしても今年は、アニソンオタク的には紛れもなく神年でした!

 

個人的な転機はやっぱり2022年冬。

元々アニソンオタクでありながらここ数年は毎クールのOP&EDチェックを怠っていたんだけど、2022年最初の冬クールが私の情熱を再び滾らせてくれて、そのこと自体がすごく嬉しい。

冬アニソンで感想記事まで書いたからこそ、この1年間ずっとテレビ放映分ほぼ全てのアニメOP&EDを追ってこれたよ。


もちろん年間を通して素晴らしい年だったんだけど!でもやっぱり冬が良かった。

 

3ヶ月に1回、新しいOP&EDを追う楽しみを思い出させてくれてありがとう。

2022年冬放映のアニメ(明日ちゃんのセーラー服、ヴァニタスの手記、東京24区、時光代理人、ドールズフロントライン、トライブナイン)には感謝してもしきれません。

ずっと大好きだよ。

 

 


以下は個別感想。これまで書いてきた文章のコピペ&加筆修正版でもあります。

 

アークナイツ【黎明前奏/PRELUDE TO DAWN】



Alive

Alive

  • ReoNa
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

何を守って 傷つけて 
今まで生きてきたんだろう

鬱エモバトルの極みみたいな映像が見れて大満足!

売れてるソシャゲのアニメOPは映像からリッチさが溢れ出していていいね。

Bメロまでは多くのキャラを引きで映して、サビからは一気に各キャラの表情をアップで抜いていく緩急の付け方が上手い。

特に苦悶の表情と瞳の動かし方が上手いんよね。

個人的には1分3秒で狙撃手:ファウストの瞳がぎょろっと動いてからの2秒間がマジで好き。

直後にテキサスのサーベルさばきを下からのアオリで映して、市内戦で重盾衛士のリスカムが敵からの銃弾を真正面から受け止めるところも好きです。
これがたった3秒の間に展開されるんだからたまらない。


でも一番好きなのは最後に見せたアーミヤちゃんの笑顔!

寂しそうに、切なそうに、全て仕方ないことだと諦めるように、心配しないでと自分以外の誰かを労るように笑うシーンが大好き。

 

曲については、もちろん歌詞とメロディーも素晴らしいけど、特に編曲:堀江晶太の仕事が際立ってるなと思います。

イントロの冒頭一秒から胸を鷲掴みにされたよ。

夜明けと共に動き出す世界。
命を削る風に髪を揺らされながら、陽光の下でも尚続く戦争。
それでも瞼を閉じることなく痛みを見つめ続ける少女の眼差しが、あまりに切ない。

間奏の「誰かに届くように あなたに届くように」と「何度嘆いても 蓋しても それでも消えなかったんだろう」の切実な声にこちらまで泣きそうになってしまう。

美少女戦闘ソシャゲアニメの理想的なOPだと思います。

 

 

 

明日ちゃんのセーラー服


はじまりのセツナ

はじまりのセツナ

  • 蝋梅学園中等部1年3組
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

大きく手を降る 君がとても綺麗で 
振り返すことも忘れそうだよ

監督&OP絵コンテ+演出:黒木美幸!

彼女がかつて絵コンテと演出を担当してくれたED映像に『Occultic;Nine』という2016年放映のアニメがあるんだけど、それが私の中では今でもバイブル。

ああああ~~~~好き!!!

ちょっと今でも好き過ぎる。
この青と黄色、逆光と影の対比がやばいんですよ、亜咲花が歌う『Open your eyes』も神曲過ぎだし!

Open your eyes

Open your eyes

  • 亜咲花
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

この人の演出は光と影に対する繊細さが物凄くて感動する。

特にサビで明日ちゃんが走るところの絶妙な光加減が素晴らしい。

木漏れ日の影から抜ける寸前に、一瞬画面を真っ白くしてから空を描写するフレアの表現が、明日ちゃんの清廉さと合ってる。

その後のカットでは全体的に薄っすらとピンク色をかけて、柔らかな春の夕暮れを描き出しているところも美しい。


夜を撮るのが上手い人は、昼を撮るのも上手いんだなあと関心しちゃうね。


作詞・作編曲:杉山勝彦による主題歌もめちゃめちゃ良かった!

ストレートなメロディーとボーカルがド直球に青春していて、そのプリズムの粒があまりにきらめいているから泣いてしまう。


時間が止まれば 良いのになって 思うよ
 まだ何も知らない同士なのに  どうしてなの? 君のことがもう好き

クラスメートじゃなく 友達になりたい 君に思っていたの 密かにずっと

大人になりたい 背伸びする度 揺れる 今がほら 素敵すぎるからだよ

という歌詞も、入学直後の中学1年生らしい瑞々しさを切り取っている。


実際の中学生女子なんてもっと嫉妬でドロドロだと思います。
誰かが誰かの特別にいつもなりたがってる。

でも明日ちゃんは駆けていけるんだな。
真っ白な光のド真ん中を。
ブレザーを来たクラスメートの誰かの、引いては全員の手を引いて。

 

 

ヴァニタスの手記




salvation

salvation

  • モノンクル
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

終わることない退屈なループ
君の姿だけをただ探してた

ヴァニタスの手記アニメは本編劇伴:梶浦由記といい、前期EDのLMYK『0(zero)』といい、とにかく音楽に恵まれていて羨ましい限り。

0 (zero)

0 (zero)

  • LMYK
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes


深海の底で砂時計の中に閉ざされていた2人が海面を目指し、浜に打ち上げられて歩き出す姿はそのまま「汚れた空気を震わして 呼吸を始めた僕ら」なんだろうなと思います。再誕の意。

リズムの取り方やボーカルの声にも、どことなく現実離れしたファンタジー感があっていい。

二つの花火が重なって はじけた僕らを繋ぐ糸は 一体どこにあるの? ねぇ」の部分とか、繋ぎ止めるものがない不安さが声の浮遊感とマッチしていていつまでも聞ける。

 

 

 

金装のヴェルメイユ




Mortal With You

Mortal With You

  • Mili
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

My everything is yours, yours to claim
(全てを君に 君に捧げるよ)

聞く度に泣いてしまうよ、本当に……。

アニメOP&EDのみならず、2022年に聞いた楽曲の中でもトップ3に入るぐらいに聞き、そして聞く度に泣いている楽曲です。

特にフルのラストサビ、

A regular girl in a regular world
 
(普通の女のことして 普通の世界に住み) 

 Regular thoughts, regular love 
 (普通の想いを抱え 普通の恋に落ちるなんて)」

からが泣けて泣けて仕方ない。

 

「人生は配られたカードの中で勝負するしかない」なんて名言があるけど、命に配られるカードの中には、必ず死という終わりの切り札があります。

ただその札そのものが配られなかった彼女は、同じ卓に座った自分以外の全員が手持ちのカードを使い切って席を立つのをただずっと見ているしかないんですよね。

また別の誰かが入ってきて、新しくカードは配られるけど、どれだけ探してもその中に自分の”終わり”は無くって。


そんな場面が永遠に繰り返されるのは、すごく辛くて寂しいことだと思うから。
手を引いて駆け出してくれる誰かが現れたのなら、2人のその手がどうか離されることがないよう祈るよ。

 

タイトル『Moral With You』の意味は「君と死す運命」

But I'm happy we could die together(共に死んで居られるだけで幸せよ)」と泣いて笑った彼女のほんのあと少しの生が、黄金の光に満ちたものでありますように。

 

ED映像のスタッフクレジットに梅津朋美という一人の名しかクレジットされていないということは、彼女一人で絵コンテ・作画・撮影全てをしてくれたんだと思う。

アニメや原作コミカライズを読めば分かるんだけど、本編は全然こんな雰囲気じゃないんですよね。

ジャンルとしてはお色気系なろうだから、EDの荘厳な雰囲気は場違いと言ってもいいほどで、もはやシリアス系二次創作に足を突っ込みかけてる状態。

 

でもこの梅津朋美という方は、Miliが原作から解釈した不死の悪魔:ヴェルメイの姿を、違うことなく視聴者に届けようとしてくれたんだなと分かる映像なんですよね。

『Mortal With You』の力を信じて、この曲に相応しい映像を作ろうとしてくれた事が出だしの1音から即分かる。

成人した姿のヴェルメイが一旦崩れ落ち、少女の姿になっても尚駆け出すカットとか本当にいつでも泣けるし、何というか、すごく信頼に足る映像作家の人だなと思います。

 

 

 

ゴールデンカムイ




NEVER SAY GOODBYE (feat. Mummy-D)

NEVER SAY GOODBYE (feat. Mummy-D)

  • ALI
  • オルタナティブ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

歩け道なき道を 猛き愚か者たちよ

野太い掛け声とリズムの中に急に神聖めいた光が差す瞬間があって、そこに映るのはいつもアシリパさんなんですよね。

そういった漢と少女のコントラストがゴールデンカムイそのもので感動しました。

 

 

 

古見さんは、コミュ症です。




小喋日和

小喋日和

  • FantasticYouth
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

道しるべなんかなくても
一歩ずつ進んでる“自分”のことが 好きになれる
そんな時が来るから

タイトル『小喋日和』という造語を音に落とし込めば、こういう軽やかなピアノになるんだろうなと思えるイントロ。

高校生活を送る中で誰しもが感じた事のあるコンプレックスとか、それを押し殺してやり過ごそうとしたプライドとか、でもやっぱり一人は寂しくて、些細な感情を交わし合える誰かが欲しかったとか。

過ぎ去ってしまえばおぼろげになる学生時代の「毎日」が、驚くほど解像度の高い言葉で紡がれていてびっくりする。

見えないパラメーターが 気になって仕方がないまま 
 いつだって客席から誰かを見てる」とか

導きを待ってるだけで たったひとりで 
 突っ立ってた廊下 
見透かされちゃうような気がしてる」とか、言語化能力が高すぎ。

寂しがりの歌を耳に詰めこんで くすぐったい考え事をして」なんて、私の事そのものを言い当てられてるようだった。

 

それに加えて、ED映像がすっっごくいい

潤沢な予算と、作品への愛と、曲への理解に満ち満ちていて感動する。

息苦しかったような、愛おしかったような、人間関係。
やっと抜け出せたような、でももう少し居たかったような、そういう教室。

1年間の学校生活そのものが1分半の映像の中に詰まっていて、作者とファンはたまらなく嬉しいだろうなと思うほどの出来です。

 

 

 

SPY×FAMILY




SOUVENIR

SOUVENIR

  • BUMP OF CHICKEN
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

どこから話そう あなたに貰った この帰り道

絵コンテ・演出は『進撃の巨人』『甲鉄城のカバネリ』でお馴染み荒木哲郎監督。

本当にこの人の作る映像は一つ一つの光にこだわりまくってて、画面が華やか。


個人的にはヨルアーニャが枯れ葉を大事にしているシーンが好きです。


サビのカットについても、現実問題空からコスモスが降ってくる事なんてないから、実際のあれは枯れ葉なんだと思います。

でもあの3人にとっては花に見える。

主観次第で輝きだす日々の眩しさが、そのままあの家族の間に流れる温かみに繋がっていて良いですね。

 

曲も最高!いつだってBUMP OF CHICKENは神!

とにかく2番が泣けて泣けて仕方ない。
全然泣くような曲じゃないのに、聴くたびにほぼ100%の確率で泣いてるからやばい。

特に2番サビ「土砂降り 一体何回 くぐって 笑ってくれたの」がもうたまらなくて。

笑ってくれたの」って、本当に、本当にそうで、外でどんな辛いことがあっても、家族の前では笑ってくれる「あなた」の優しさが、どうしようもないから泣いてしまう。

大事にしたい大切な人の前では、やっぱり人って笑ってあげたいんだよね。


その直前の「どこからどんな旅をして 見つけ合う事が出来たの」「あなたの昨日も明日も知らないまま 帰り道」もスパイファミリーらしくて良いし、「歩いて歩いて いつの間にか急いで あなたに向かう道を」なんてもう……もうね……。

こんなにも得難い愛を藤原基央の声で歌われると、そりゃ泣けるのも当たり前だよ。

曲内でもクラップ音やコーラスが多用されていて、人肌の温もりを感じるところがいいです。

 

 

 

チェンソーマン



CHAINSAW BLOOD

CHAINSAW BLOOD

  • Vaundy
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

血がたぎって もう煮立ってもう 止まれない

私が原作漫画に抱いているイメージがそのまま音で描かれていて痺れました。

刃に垂れる血がそのまま自身の熱で焼け焦げていく興奮。
血を焦がす熱、爆音、暴発、全てがたまらなく格好良かった!


チェンソーのエンジン音から始まるイントロにはファンサービスの精神が感じられるし、歌詞も「忘れたいから早くchain回して」とか「全てをかき消してengine音」が主人公であるデンジらしくて好きです。

何も考えずに流されるまま生きて、力をぶん回していく彼の空っぽさが感じられるというか。ただただ全てを忘れていたいだけなんですよね、デンジという少年は。

マキマさんに対するであろう「Tell me why cry…? Tell me why… you grinning?」の皮肉げなフレーズもお気に入り。

 

テレビ放映時では黒背景に白文字のスタッフクレジットが流れるだけのEDだったんだけど、Youtube上ではちゃんと1話の映像を素材にして詰め込みまくったスペシャルエンディング映像を公開してくれて大満足。

あの1話の素材だけを使って、ここまで格好良く仕上げてきたところが本当にすごい。

48秒からの足元3秒間なんてずっとループさせていたいぐらい好き。

残念ながらスタッフクレジットがないせいで名前が分からないんだけど、これを編集した人の名前もどこかに載せておいて欲しいよ。

 

 

 

東京24区




Papersky

Papersky

  • Survive Said The Prophet
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

Wake me up 現実まで君を描いていく
Take me out  夢の中で君が歪んでいく

前述した黒木美幸同様、アニメ『Occultic;Nine』のOP映像を担当してくれた恩人。

画面デザインに制作陣の名前が組み込んであったり、一つの動作を複数の人物でリレーしていくコンテ割が出てくると「あっ、石浜監督じゃん!」と一発で分かるね。


特に1:14からの1秒間は鳥肌もの。

銀髪ロングお母さん(翠堂香苗)の時にだけ、一瞬だけ引いて全身を写し、すぐに首元のアップに寄ることで、揺らいだペンダントが光の軌道を残す。

そこの緩急のつけ方が上手すぎて、初めて観た時は「上手え~~~!」と本気で叫びました。

曲調も晴れ晴れとした、清々しい曲で良き。

ボーカルの声質そのものが風っぽくていいなあ。雲を吹き押していく晴嵐のような。

 

 

 

時光代理人



Dive Back In Time (feat. Gen Kakon)

Dive Back In Time (feat. Gen Kakon)

  • bicaso
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

Come back from the dive back in time

とにかく主題歌がめちゃめちゃ良いんですよね。
チューニングの合わないラジオ、湿気った声、曇る息、窓につく水滴。
そういう灰青の午後が、はっきりと見える。

そしてこの曲は絶対にフルを聞いてほしい。

なぜならアニメ版ではBメロが削られているから……!

時間の都合上仕方ないのかもしれないけど、Bメロがあるのとないのとでは印象がだいぶ違うんですよね。

 「Chase you to the end of the world
    (世界の果てまであなたを追いかける)
     Just to say your name once more
    (もう一度あなたの名前を言うために)
     If I had only got it right before
    (もし、かつての私がきちんと理解していれば)

というフレーズは物語上結構重要だろうし、緩衝材的なメロディーでもあるんですよ。
このBメロがないと、唐突な真顔×3人ダンスリレーは笑っちゃうって!


アニメのストーリーが写真を媒体として過去の時間にダイブするSFものなので、歌詞にもタイムループや写真に関係あるフレーズが散りばめられているところにもグッとくる。

Every minute that I dialed back in time 
(1分ごとに時間を戻していく) 
 Every single existence rewinds」や
(すべての存在が巻き戻される)

When the flash froze everything before
(カメラのフラッシュがすべてを凍らせたとき)
 Without you  I don't know if I could take this road
(あなたなしで この道を歩んでいけるだろうか)」とか。

時間を弄れる系のアニメは大体オープニングの歌詞で最初から重要な秘密を明かしているところが王道だよね。


ラストで二手に分かれるコーラスも、OP映像のラストカットそのものにかかっているんだろうな。

2人で1人、半身を分け合う男達。

そういうエモい解釈を音で、ラストサビで叩きつけられるの、最高に最高で心が震える。

 

 

 

Dr.STONE 龍水




Good Morning [New] World!

Good Morning [New] World!

  • BURNOUT SYNDROMES
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

おはよう世界   Good Morning World!

今作は2019年に放映されていたアニメ『Dr.STONE』の単発スペシャルで、この曲も当時のOPのリアレンジ版となっている。

私は少年ジャンプで連載していた原作漫画も好きだったし、原曲の『Good Morning World』も気に入っていたので、このオーケストラアレンジはめちゃくちゃ嬉しかった!


盛大に鳴るパーカッションと、晴れ渡るように響くストリングスが気持ち良すぎる。
原曲からのバンドサウンドだって何一つ減ってる訳じゃないからずっと音が盛大で豪華。

盛りに盛った編曲に負けない男臭いボーカルの声も健在だし、何よりあの出だしの言葉だけで『Dr.STONE』という物語の始まりだという事が分かるんだよね。

どれ程 間違っても 胸の鼓動だけは この生命を讃える」とか

一歩ずつ 石を穿つ様な  この歩みで 世界を拡げよう」のフレーズも、

原作漫画の本質を掴んでいることが一発で分かる。

こういう原作解釈に優れた曲に出会えると、アニソンを好きでいて良かったなと思います。

 

 

 

ドールズフロントライン




BAD CANDY

BAD CANDY

  • yukaDD(;´∀`)
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

Everything’s for you 
(すべてはあなたのために) 
Forever you’ll be in my heart
(いつまでも私の心の中に)

全てのカットで加点してくるというすごい映像です。

数多くのキャラクターを出しながら、誰がどこの派閥なのかは映像を追っていればちゃんと分かるし(1:07で主役4人が重なる所とかね)、わざと土埃臭くて野暮ったい塗りをした作画の上に、ライムグリーンの差し色がスタイリッシュに映えていてすごくお洒落。


ああいう厚塗りをアニメでやろうとすると普通のアニメ塗りよりよっぽど手間暇かかるはずなので、特別感もプラスされていて本当に素晴らしい。

年間を通してみても、ここまで塗りにこだわった映像は今作以外に無かったはず。


随所で入るモーショングラフィックスの使い方は、どちらかといったらアニメOPというよりゲームOP寄りのセンスを感じますね。

ラストのタイトルロゴの出し方なんてすごくゲームOPっぽいし、そしてめっっっちゃくちゃ格好いい!

 

曲もOP映像同様、スタイリッシュでありながら、声に硝煙と土埃の匂いが含まれているのが良い。

全編英語の歌詞も、和訳するとめちゃめちゃ萌える。

Just want to believe it  
 
(信じたいの)
 Whatever you say to me

 あなたが私に言うことは何でも)」とかね。


人形である自分の素体の中には何もないと分かっていて、だからせめて今、あなたの視線でこの空白を満たして欲しくて。

「私を見て」と歌いながら引き金を引く少女がたまらなく好きです。

 

 

 

トライブナイン




Strike It Out

Strike It Out

  • MIYAVI
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

掴みとって 夢をかかえて

はい、格好いい!
サビで「One two three my shout Strike it strike it out」とカウントアップするリズムが、ナイターの照明、投光器そのものの光で震えました。

エクストリームベースボールという架空の野球ゲームを題材とした作品に、音でバチッと光を合わせてきて、アニソンとして純粋にレベルが高いと思う。

月よりもずっと強い、人工の白色光。
数万ルーメンもの光が道を照らす、行けと叫ぶ。
夜空の下で、輝く光で、闘争心が煽られるこの感覚が興奮する。

 

 

 

BIRDIE WING ‐Golf Girls' Story‐




ヨダカ

ヨダカ

  • 月詠み
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

絶え間のない音を言葉を 
さあ  生きている証を刻め

月詠みの初アニメタイアップがこんなにも神曲で私は嬉しい

今曲のどこが好きかって言ったら、そりゃもう全部です。
サビで一気に空へ羽ばたく鳥も、一点に輝く光だけを追うそのシリアスさも全部、目にしているかのように見えるよ。

何よりボーカルの声、声質が良い。

3分半という時間の中で、その力強い歌声が色々なメロディーを渡り歩いていって、その全ての道程が好きだ。

それがどれだけ眩しくて泣きたくなるような奇跡なのかは、私が一番よく知ってる。