マレーシア産の2D横スクロールアクション『カンパニーマン 社畜の下剋上』というゲームをプレイしました。
クリア時間は5時間程度でエンド数は1。
キャッチコピーは「出世街道を進み、上司を倒そう!」
ステージをクリアするごとに、上階のフロア許可証が与えられて
7階建ての社屋を駆け上がっていくという流れ。
1階が顧客サービス部で、順に人事部、経理部、研究開発部、マーケティング部、営業・法務部、CEOスイートとなっていくんだけど、待遇面での差がエグい!
顧客サービス部が檻の中でクレーム処理に追われまくってるのに対し、
顧客サービス部が檻の中でクレーム処理に追われまくってるのに対し、
マーケティング部のフロアには日光が燦々と降り注ぎ、花が咲き乱れる楽園。
その部署で働く社員の待遇も月とスッポン並みに違う。
これが同じ社内で起こっている出来事なんて信じられるか!?
こういうのって大概、本人の能力・資質というよりは単に運の問題だったりするのが心苦しい。
たまたま入社時の配置ガチャが良かったり悪かったりするだけで、異様な待遇面の差がついてくる。
サラリーマン生活の世知辛さを直球に突きつけられてヘコみますね。
ちなみにインターン生は上から降ってくる使い捨ての爆弾扱い!
大企業である我が社に応募してくる学生なんて掃いて捨てるほどいるんだから、こういう駒扱いをしてもいいという考えになる。
逆らえないインターン生の足元を見すぎです。
少子化のあおりを受けて潰れろ。
皮肉でユーモラスなステージデザイン
私自身が働いている職場も、このグッドウォーター社の規模をかなり縮小した感じなんだけど、サラリーマンあるあるのネタが的確で楽しかったです。
「ソロバンで武装した時代遅れの簿記係か」とまで言われるんだけど、実際問題そう。
PCの計算ソフトで出した結果を、電卓で叩いて最終確認してたりするんですよ。
信じられないでしょ?
嫌味ったらしいメールで特殊攻撃!
メールでの特殊攻撃もあるあるかつユニークでお気に入り。
【全員に返信】正面方向の範囲内にいる同僚に打つと ひと騒ぎ起きるが 誰からも返信はこない
このリアリティよ、胃が痛くなりそう。
以下、終盤のストーリー展開に触れているので、ネタバレ注意!
ネタバレ感想
横スクロールアクションゲーながら、ストーリーも意表を突く展開があって面白かったです。
敵役のお偉いさんがまさかのパパ!
……っていうのは誇張し過ぎで、実際は主人公の父親に愛想をつかして出ていった母親の愛人相手がこのお偉いさんという訳です。
とは言え、主人公を自分の会社に入社させて、鍛え上げた功績を考えれば、ずっと無職のまま息子の仕送りを待つ実の父親よりかは父親らしいことをしてると思う。
実質パパ。
まさかの自社ビル!
「ブラック企業を倒す」ということが、まさかここまで言葉通りの意味だとはね。
最後の最後まで笑わしてくれて、良いゲームでした。