2022年5月マイベストミュージック〈後半〉【6曲】

2022年5月マイベストミュージック〈前半〉』からの後半戦全6曲。

各曲感想はあったりなかったりで、アーティストの五十音順にするとこんな感じ。

・花譜&MIYAVI『Beyond META
SuiseiNoboAz3020
・syudou『狼煙
・HaTa&初音ミクせめて一花の祝福を
・HIMEHINA『Mr. VIRTUALIZER
・HIMEHINA『Hello, Hologram

前半感想と比較すると、どうしても視聴リンクの羅列になっちゃうな。
いや、でもしょうがない!1ヶ月で24曲も感想なんて書けんて!

※2022/06/02 加筆:やっぱり納得いかなかったので、楽曲数を絞って書き直しました。

 

Beyond META

Beyond META

  • 花譜 & MIYAVI
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

完璧な君を 抱きしめたい

バーチャルシンガー:花譜とギタリスト:MIYAVIのコラボ曲で、花譜の語尾をしゃくりあげるような歌声が癖になる一曲。
ジャケットから受ける印象がそのまま音になっていてすごいなあと思います。
MIYAVIのエレキはネオンブルーで、花譜の声はビビッドピンクで。

Beyond META』と名付けられた次元を超えようとするラブソングをバーチャル・シンガーが歌う構図、オタクなら全員好きだよね!?

ピクセル化したその声だけが 毎日起きる理由

画面を超えて 次のステップへ

画面の向こうにいる君はいつでもどこでも、15cmの近さで見つめ合える君だから。
その距離を詰めようとするのは、至極当然の流れなのかもしれません。

2分48秒「I’m fallin’ down Down in love with you」の音もたまらないね!
遥かな高みへ飛翔する声が望むのは「fallin’ down」。
その裂かれていく体感こそが、まさに”次元を超えて会いに行く”覚悟で素晴らしき良き。
アウトロのギターソロもバチバチにキマってて格好いい!

 

3020

3020

  • provided courtesy of iTunes

3020年まで  ずっと  友達でいよう

10回聴いて10回泣いてる。
私の人生にとって、確実に一つのマスターピースとなる曲です。
この曲を聴いて泣ける感性がまだ私に合って良かったと思えるくらい。

なぜ世にいるアーティスト達はよく「道は続いている」と歌うのか不思議だったんですけど、今曲を聴いた今なら分かります。
本当にずっと、ずっと続くからなんですよね。
世界は私や誰かが死んだ後も変わらず続き、そしてまた出会える日までずっと続いていくんだと。

シロツメクサが青い海へ続いている
 夢を見るように道は続いている

とこの曲が歌うように。夢を見るように、本当に、ずっと。

誰だって日々の暮らしの中で、人生を続けていく中で、自分の手で掴んだ真実というものがあるはずで。
で、そういう真実の表現ってやっぱり触れた瞬間に分かるんですよね。
この答えは、この人が人生をかけて得た答えなんだなってことが一瞬で分かる。

3回繰り返される「新しい音楽が始まるはずさ」という言葉が、まさにそれだと思う。
SuiseiNoboAzのことも、今曲を作詞作曲して歌っている石原正晴のことも私はまだ何も知らないけど、でもその言葉に彼の魂が宿っていることは分かる。


好きなところなんてありすぎて挙げていくとキリがないけど、それでも一つずつあげていこう。


まず3分8秒、「生きていくことは とても辛いことだ」と言い切ってくれたところ!

すーーーごい嬉しかった。
生きていくことって、やっぱりとても辛いことだよ。
毎日毎日毎日同じように寝て、同じように食事をして、同じように学校なり職場に行って。繰り返され続ける日々の中で摩耗していく精神、損なわれていく肉体。
誰だってそうでしょう、誰だってこんな毎日、嫌でしょう。

だからこそ「だが湿っぽい話は無しにしようぜ」にダダ泣きしてしまう。

そうだね、本当にそうだ。


時間は繰り返してるって説もあるしな」っていうSFめいた信条も好きだ。

俺は千年後の未来について考えてる
 今生きてる奴は間違いなくみんな死んでる
 不思議な言葉で歌を歌いながら
 流線型の都市が遠くまで連なっている

 そこには未来の俺やお前もいて
 変わらず運命に毒づきながら
 愛する人に捧げるために
 毎日汗をかいて働いている」ってとこ。

例えば1000年前の1020年、平安時代の人達だって同じことを思ったと思うよ。
上位1%以下の平安貴族ならともかく、99%大多数の庶民はね。
1000年後の未来では誰もこんなに辛い目に合わず、愛する人と一緒に楽に暮らしていけるのかもしれないって。
私も今、全く同じことを思ってるから、3020年の私も、全く同じことを思っているはずだよ。


5分3秒からの流れは100回聴いても100回泣ける。

時間は繰り返してるって説もあるしな
 もしも始まりと終わりが繋がってるんだとしたら
 旅路の果て 千年後

 ドブ臭い川べりでビールを飲もう

もうここ、泣けて泣けて仕方ないです。
最初聴いた時は泣きながら、ちらっと「アルコール賛美?私はそういうのちょっとな……」とか思ったんですけど、別にこれは何だっていいんですよね。
終電間際のスタバで新作のフラペチーノを飲もうでも同じこと。
再会の約束に交わす杯なら、何だって。


3020年まで ずっと 友達でいよう」のフレーズなんて言わずもがな。大号泣。

この友達というのは、私とあなたのことであり、私達のことであり、私と音楽のことでもある。
まさか自分じゃない方から「ずっと友達でいよう」って約束してくれるなんて信じられなくて、信じられないほど嬉しくて、涙が止まりませんでした。
だって私に言ってくれたんです。ずっと友達でいようって、私に……。

 

MVも大好き!
電車の車輪とカセットテープの再生状態を重ね合わせた発想が素晴らしすぎるね

高速で回転する車輪を見ている
 半分は眠りながら次の街に向かっている

 浮かび上がる残像が逆回転を始める
 もう大人だからそれが錯覚だと知っている」なんですよね、本当。


スタジオ内のセットも液晶の車窓を並べることで、この空間自体が一つの車両内のように見せているのがいいね。

上の写真の時なんか本当に最高で、あえて右手側の壁と前の壁の角に立つことで、ここは車両の中でも一番先、先頭車両であることを示してくれてる。

東京2020オリンピックの横断幕と「本日は終了しました」の立て看板が同時に写ってるカットも好きだなあ。

こんなにも「TOKYO2020」は「終了しました」と言い切ってくれる場所なんてそうそうないよ。
MV撮影隊もこの場所を見つけた時はきっと小躍りしたはず。

 

合間に挟まるギターソロも、まさにオルタナティブ・ロックを体現していて物凄いなと思います。

アンプの増幅、エフェクターの歪み。
単なる電気信号による空気の震えが、銀波のように鈍く反射する。

6分36秒から入ってくるエレキもいい!すっごくいい!
光の粒が繰り返し点滅してるのが見える。
それが2本のエレキで応答しあうように奏でられるのがたまらない。

瞬きをしながら見つめる星明かりの光が、一つではなくて2つある。
あなたと私、だから2つ。
最後の最後までずっと隣にいてくれるこのラスト、今曲に相応しい完璧さだ。


一曲7分26秒。
計算しやすいように7分30秒と仮定するけど、10回聞けば1時間15分。
現時点で30回は聴いてると思うから、そうすると3時間45分、この曲と一緒にいる訳で。
映画2本見るぐらいの時間をずっと一緒にいたんだと思うとびっくりするね。
そんなに時間経った?

断言してもいいけど、私はこの曲を生涯通して聞くから、100回は余裕で超えるよ。
そしたら125時間、まるまる5日と5時間。
でもまだまだ全然足りないね。

7分26秒を重ねて、1000年生きよう。もうあと998年だし、きっとすぐだよ。

3020年まで、ずっと、友達でいよう。

 

狼煙

狼煙

  • syudou
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

さぁ 松明に火を灯せ その地の行く末  アナタの影

この”syudou”というアーティスト名は初耳だったんだけど、調べてみたらAdo『うっせえわ』の作詞作曲を手掛けた人でびっくり。
作詞作曲も出来て歌も歌えて、たまに絵も描けて動画も作れて踊りまで出来る人いるけど、ボカロPの有能っぷりは一体何なんだ。

泥の上を沈み踏み込むように上がっていく音階が好きです。
どこをどう聴いても、黒煙立ち上る開戦曲そのものので高揚する。

アコギが撒き散らす砂埃、バスドラムが地に落とす影。
オクターブ高いピアノの粒が灰火のように白く、熱く爆ぜる。
そういう行進の情景を、脳に直接画像共有したように思い描ける編曲が素晴らしすぎるね。

 

せめて一花の祝福を

せめて一花の祝福を

  • provided courtesy of iTunes

群青に染まりゆく箱庭に咲くはとりどりの
悲しみに満ち満ちた不揃いな造花で花束を

痩せぎすに瞬いた新月を食むは白鯨の
遊波が凪いだ街、その暗がりに色を塗るよ

いや~~~、いいですね!
こういう文学的な歌詞大大大好き。2番のサビとか特に。

リキュールに沈みゆくアトリエが生むは雛鳥の
 そのうち枯らした尾羽を癒やす止まり木の木漏れ日よ

この文章が何を意味するのかは正直全然分からないけど、それでも音楽として伝わってくる何かがあるんですね。
それが何なのかは上手く言葉に出来ないのがもどかしいんだけどね。


誰も見たこともない景色を誰にも見せることなく描いた
 餓える魂に一縷の笑みを一切れのパンをせめてもの祈りを

と歌う言葉は孤独なのに、その言葉を彩る音達はひどく華やかなのが余計に寂しいなと思います。

とにかく色々な音がするじゃないですか。
フルートやテルミン、エレキにドラムにパイプオルガンまで、実に豊富に。
なのに、誰もいない。

孤独を讃える狂騒、みたいなものが好きなのかもしれません。
誰もいないパレードが練り歩いていくのを見ているようで、それは確かに、私のためだけに行進しているように思えるから。

 

Mr.VIRTUALIZER

Mr.VIRTUALIZER

  • HIMEHINA
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

ねぇ Hit me the VIRTUALIZER Lidar!  Light up my Life!
生まれ変わる日の A.I.言葉

 

Hello, Hologram

Hello, Hologram

  • HIMEHINA
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

真夜の露に霞むその光は 滅ぶ子羊の民を天照らす haro

 

余談

ずっと欲しいと思っていたAirPods Pro、とうとう買っちゃいました。

ノイズキャンセリングと外部の音取り入れ機能が耳元の感応スイッチを長押しで切り替えられるのが何より素晴らしい!
一回押しは停止、2回押しで次の曲、3回押しで戻るところも楽。

結構前まではノイキャン付きのWalkmanで音楽を聴いていたので、「ああ~~~、そうだ。ノイキャンってこんなに素晴らしかったな」と改めて実感します。
電車内や地下鉄の轟音もかなり軽減してくれて、有り難い限り。


ただ音質は「うーん、これで3万?」という感じ。
低音ブーストのイコライザをかけてようやく聴けるかなというレベルなんだけど、ずっと2000円の付属イヤホンで満足していたんだから、単に慣れてないだけなのかな。
正直、音質は有線の付属イヤホンの方が低音がこもって聞こえて好みです。

まあノイズキャンセリングやワイヤレスの恩恵の方がデカいから全然後悔はしてないけど!


確かな欠点を一つ挙げるなら、めちゃくちゃスマホの方の電源が減るってこと。
5分に1%のスペースで減る。
私のスマホの方のバッテリーが劣化してるから仕方ないんだけどさあ~~~……未だにiPhone SE(第2世代)だし。
気がついたらSEの第3世代が出ていてびっくりするよ、電子機器の進歩は早いなり。