ANiUTaの「男性キャラクターが歌う”哀歌” - 6月の日替わりプレイリスト(6/12)」の選曲、素晴らしく良くなかったですか!?
ANiUTa運営の選曲センス、私の好みと一致しすぎていて怖いわ。
そして紹介された全曲が月600円程度で聞き放題って何だ……慈善事業?
という訳で全20曲の感想。
めちゃくちゃ好きは赤字、結構好きは青字、普通に好きは黒字で。
1. MEZZO"「雨」
【作詞】Shogo 【作曲】早川博隆 / Shogo 【編曲】早川博隆
この土砂降りの雨に 傘なんて 余計に恋に溺れてくから
作詞&作曲陣は、株式会社 音楽制作事務所「Rebrast」の2人で、J-POP界でもアニソン回でも制作実績が凄い人たち。
フィリス、リディー&スルーのアトリエのサントラとボーカルアルバムに協力もしてるので、実力はそりゃ折り紙つきでしょ!(ガスト音楽信者脳)
J-POPらしいデジタルなバラードなんだけど、間奏とアウトロのピアノが繊細で好き。
早川博隆が感動したと公式サイトに載ってる、松任谷由実「春よ来い」の雰囲気を感じる。
歌声について言えば、やっぱりKENNの声はズルいと思う。萌えない訳がない!!
2. Knights「Silent Oath」
【作詞】松井洋平 【作曲】山木隆一郎 【編曲】山木隆一郎
貴女への忠誠の器から 嗚呼…零れていくね
編曲とメロディーは好きなんだけど、もう少しボーカルに熱量が欲しい。
4人もいて、なんでサビの歌唱にズッコケ感があるんだろ。
編曲はピアノで清廉さを出そうと頑張ってる雰囲気があるだけに、勿体無い。
3. 月森 蓮 (CV.谷山紀章)「TEAR」
大丈夫だと 抱き寄せながら 囁けばいい だけどできない
増田武史だと、夢色キャスト「桜よ薫れ愛薫れ」や スタミュ「天下の花」の和風ソングしか知らなかったので、こういうストリングス主体のバラードも知れて嬉しい。
いや、ジャケット画像から言わせてもらえば、ラブバラードか。
コルダっていうか、ルビーパーティーらしいワードセンスだよね、ラブバラード。
谷山紀章の声も、ラブバラードらしいねっとりさで、素晴らしいです。
4. MEZZO"「月明かりイルミネイト」
【作詞】真崎エリカ 【作曲】KAY 【編曲】KAY
すぐにはもう会えない 分かってるよ でもまだ好きだよ
サビ「追いかければ 風吹いて寒いよ」のメロディーが、いきなり秦基博「ひまわりの約束」を連想させて、どうしても笑う。
他はそこまで似てないんだけど、だからこそその一点だけでするっと気が逸らされてしまい、聴いていて気持ちよくない。
ラストサビ「記憶にスライドしないで」って、こっちが言いたいわ!
5. NEBULAS「星だけが知る」
【作詞】Daisuke Iwasaki 【作曲】MIKOTO 【編曲】久下真音
独りで生きる様に、そのカラダは出来ていない
無理〜〜〜〜〜〜!!
好きすぎて無理〜〜〜〜〜〜〜!!
シングルで買って、アルバムで買って、いまだなおまだAniUtaで聴いてるという、個人的殿堂入り曲。
いやー、好き。えっと、全部好きです。
高橋直純の高さと、豊永利行の男らしさ、沢城千春の雄みが合わさったボーカルは最高だし、久下真音の、切ない煌めきを幻想させる編曲も最高。
いつもは下ネタだろ……とドン引きしかねない岩崎大介の歌詞も今回は抑え気味で、何よりストーリー性と浪漫が感じられるのがいい。
「「不確定」を誓うことで 生きてこれたんだ、違うのかい?」
「独りで生きる様に、そのカラダは出来ていない」
「誓い合い、愛し抜く事、「可能性」に祈ることで 進めるはずだから、今を満たし」
なんて普通に名言。
この言い回しで、伝えたいであろうことがちゃんと伝わってくるところが、岩崎大介作詞の凄いところだよ。THE・フィーリング。
MIKOTOの作曲も、するっと聞けて頭に残る、このライトなメロディアスさが本当好き。
Rejet 好きになったのも、全てはこのNEBULASに出会ってしまったからです。
NEBULAS名義の他の4曲も負けず劣らずの素晴らしさだから、是非聴いてほしい。
全部ANiUTaで聞けるよ!
6. S.E.M「サ・ヨ・ナ・ラ Summer Holiday 〔Game Size〕」
【作詞】松井洋平 【作曲】伊藤賢 【編曲】伊藤賢
きっと伝えないでいたら 恋にすらなれなかったね
ポルノグラフィティが好きだった女ヲタは全員聞いて!!!!
特にak.hommaの編曲時代が好きだった人!!
このラテン風味アレンジに、謎のピロピロ音に至るまで、マジで私が恋焦がれてたポルノグラフィティの片鱗が見える。
「サウダージ」とか「サボテン」とからへんの、いつの中高生にも刺さるあのアレンジだよ。
ゲーソン界で、しかもこの平成30年に、こんな極上のジェネリック・ポルノに出会えるなんて奇跡としか思えない。
ありがとう、ありがとうございます、伊藤賢……!!
すぐさまにフルをiTunesで買ったよ。
こういう新しい曲に出会わせてくれて、購入するきっかけをくれるのが、ストリーミングサービスのいいところ。
7. 佐賀美陣&椚章臣「Sentimental Liars」
雨音に紛れて 泡沫に溺れて
つぶやいた何かが本音でも やっぱり僕らには聞こえない
こういうリバイバルチャレンジのアイドルソングは、歌声が現代風で上手くないと、本当にただの古臭い曲に感じてしまう。
作曲:藤末樹は、D-GraymanのOP「Bright down」で、こだまさおりはスタミュをはじめとした女性向けコンテンツで、どちらも好きだったので、余計に「ボーカルさえもっと良ければ……」という気持ち。
今曲の歌詞、めちゃくちゃ好きです。
歌詞だけで、物語の流れと感情、そして光景まで見える、映像作品にも匹敵する素晴らしさ。
「雨に流れるヘッドライトが 五線を踊る音符のように 歌にもなれない僕らを置いて」
「吐き出したフェイクと 裏腹のリアルで 貼りつけた仮面が濡れているね」
「ごまかしてしまえば あの頃の僕らは責めるかな 無意味な感傷と知りながら」
「雨音に紛れて 泡沫に溺れて つぶやいた何かが本音でも やっぱり僕らには聞こえない」
雨と光、嘘と本音、過去と現実。相反したものたちが交錯する夜の光景が、ちゃんと見えるよ。私には見える。
8. ユゥ「I need your love」
【作詞】Daisuke Iwasaki 【作曲】R・O・N 【編曲】R・O・N
いまさらの愛してるを 上手く言えるぐらいならね
弱いままで 涙のあと なぞり、抱きしめたい
岩崎大介と花江夏樹とR・O・N、3人とも全員大好きなんだけど、今曲における花江夏樹の、このパターンの声と、R・O・Nのこのパターンの曲調の相性が、そこまで良くない……ような……。
ここまでロックに振り切れたアレンジなら、もっと雄臭い花江夏樹声の方が合うと思うんだけど、キャラクター性との兼ね合いもあるだろうから無理か。
アレンジ単体で聞いたら、このリズム、このメリハリ、ラストサビに向けての迫力、踊るピアノとエレキ、これぞ私の好きなR・O・N節炸裂でたまらないです。
高水準でテンションを維持している音達の、その上を更に行く、意固地にも似た圧の強さ。
その熱量の、そばにいさせてって思う。
アウトロのコーラスとか、普通に感極まって泣くレベルに、心震えるんだよなあ。
「この上、まだ行くか!?」っていう展開がもうね、なんか泣ける。
歌詞も「いまさらの愛してるを 上手く言えるぐらいならね 弱いままで 涙のあと なぞり、抱きしめたい」とか、すごく真っ当に良いことを言ってる。
こりゃあ、沼だわ。
9. Growth「My Gloria」
【作詞】滝沢章 【作曲】滝沢章 【編曲】滝沢章
流れ星 願うとき 君を想えば
志方あきこやSound Horizon等、物語ベースの民族調音楽が好きな人の間でウケてる印象のツキプロ内ユニット:Growth。
私ももれなくチェックしてました。
Growthのハモリは本格的で、心地いいのが凄い。
4人の声が重なりあって、ハーモニーを奏でている。
言葉ではなく、きちんと声で、音楽へ向き合っている真摯な姿勢が好き。
ドラマパートもvol.1は聞いた。
「丸っきりBL漫画の1話やんけ!同棲!!!同棲!!!!」と突っ込みをいれつつ、なかなかに面白かったです。
10. 水無月涙「Rainy moment」
嗚呼 もうすぐ雨が上がる あの日をまた忘れてしまう
ツキプロ。繋がりでツキウタ。の6月男子キャラソン。
ゆよゆっぺはボカロP時代に名前は知っていたものの(VOCAROCK2のCDより)、個人的には、原田ひとみ「Overdrive」/ アニメ「VALKYRIE DRIVE -MERMAID-」の編曲で一躍神に躍り出た。
あの曲のイントロのエレキ、いつ聞いても鳥肌が立つぐらいに、メカニックなバイオレンスさがある。
世間的には、BABYMETALのサウンドプロデュースの方で有名なのかな?
今曲のアレンジも、蒼井翔太の声質とすごくよく合ってると思う。
気怠いだけではなく、切ないだけでもない、メロウなロック。
歌詞だと「あの日をまた忘れてしまう 光あふれる 希望に満ちる この世界を憎んだ 降り続いた孤独の色」あたりの、遠ざかってしまう感傷にすがる切実さに惹かれた。
学生時代に、大事だと思っていたもの、心動かされたこと。
実に様々なものを、いとも簡単に手放して、それでものうのうと生きていってるのが、今の私なので。
11.シャドウナイフ「sin」.
【作詞】164 【作曲】164 【編曲】164
仰いだ此の世が神の力で 全てが今救われるのなら 代役に成ってみせようか
3連続でボカロP名義の曲が続いていたり。
164は40mPとのコラボ名:1640mP(「タイムマシン」等)の印象が強い。
そこまでボカロ界隈は深追いしなかったんだけど、コンピアルバムを追っていれば大体把握出来るものなんですね。
有名曲「天ノ弱」の作者でもあるけど、その時にはもうボカロから離れてたな。
今曲の空虚な強がりは好きだけど、それにしても”哀歌”の定義とは……?
12.モモチ「破れ櫻」
【作詞】Daisuke Iwasaki 【作曲】R・O・N 【編曲】R・O・N
櫻 咲け 二度はないから 誰もが土に還る 今を閉ざすな
CV.豊永利行〜〜〜〜♡♡♡
豊永利行の、低音をこぶしのように入れてくる歌い方がすっごく好き。
KENNもこういう歌い方するよね。雄みを感じるような。
ただ1番Aメロ「完全にひとりなら 人とゆう 文字は成り立たず」で「どうした、岩崎大介!?!?」とはなる。
そんな金八先生リスペクトのような事言う人じゃないでしょ……。
2番「夜の街 競り合う心 負け犬の遠吠えがこだましていた」あたりはもろに岩Dだと思うけど。
曲の雰囲気としては、R・O・Nがロック・バラードの桜ソング作るとこうなるんだ〜、へぇ〜、という感じ。
13. 一条寺 帝歌「キミという光」
【作詞】吉田詩織 【作曲】藤本功一 【編曲】藤本功一
果てることのない道に 地図など意味がなくて
俺はキミという光が 頼りだった
うあああ〜〜〜、なんだこの言葉達、切ない……。
よくある定番バラードにド定番のフレーズ達なんだけど、でもこういう曲こそ王道だ。
1番サビ「果てることのない道を あとどれくらい行けば 俺はキミという光に 会えるのだろう」がラストサビで「果てることのない道に 地図など意味がなくて 俺はキミという光が 頼りだった」になるところとか何?萌え殺しにかかってきてる?
無理無理、すげー攻略したい。
一条寺 帝歌 というキャラに恋をした気分。
まずはアニメ見ますね……ってえっ、シリーズ構成&脚本:金春智子?沼じゃん。
14.鷺島亨&東条志岐「esの憂鬱」
浮かぶ二つの影法師 君が罪でいいのに
すれ違い交わす温度が 行く末はきっと、退廃
しゅき〜〜〜〜〜〜♡♡♡
しゅきしゅき、だいしゅき〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♡♡♡
だいしゅきだよお〜〜〜〜〜〜〜……としか言えなくないですか!?!?!こんな!?
豊永利行の声がエロいし、編曲:中山真斗による編曲もエロい。
オーボエとピアノ、霧の底を這うようなジャズのリズムで、朧気に見え隠れする犯罪。
そんなの、そんなのずるい!!ずるすぎ!!超格好いい!
フレーズで言うと「君が罪でいいのに」と「汚れきった楽園まで あなたを追い詰めたのに気付いてしまうよ」が大好き。
タイトルにある「es」は、心理用語で言う”イド”の解釈で良いのかな?
それともゲーム本編をやれば、分かる仕様なのだろうか。
この曲のために「A3!」DLしたけど、結局春編すら終わらなかったです……、もしかしたらノベライズは読む……かも……。
15.太郎太刀&次郎太刀「刃生道」
年経ても燃ゆる命よ 火を託して繋ぐ命よ
夢幻のひと夜に刻まれて 消える定め 残る跡は 小さくとも
イントロというか全体的に、もろに、寺尾聰「ルビーの指環」じゃないですか?
それはともかく、「刃生道」とかいて「じんせいどう」と読ませるセンスが好きです。
歌詞も刀剣乱舞らしい、鋼鉄の儚さが歌われていて良かった。
いや、でも、やっぱりルビーの指環感がすごいですね。
16.THRIVE「the one & only」
【作詞】石田寛朗 【作曲】石田寛朗 【編曲】石田寛朗
ここではない何処かへ 遠くまでそう 駆け出して行け
ぴゃああああああああああ、最高〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!
ありがとう、Bプロは最高のコンテンツです。
何が良いって全部…?イントロから神々しいくらいの光があったことない?
もうすべてが好みです。豊永利行の雄みのある唸りと可愛らしい花江夏樹のボーカル。
疾走感に駆け出すギターサウンドに、その風に巻き上がるようなストリングス、きらめいていくピアノ達も。
「キミも お前も たった一人のヒロインなんだよ」と3人全員で歌ってくれる、THRIVEが大好きです。
あなたたちが夢を握りだしたまま駆け出していく先の、風と光を思うよ。
17.TRIGGER「DESTINY」
【作詞】結城アイラ 【作曲】草野将史 【編曲】草野将史
嵐のように過ぎゆく日々の中で 強くあろうと佇むけれど
心の中に棲みついてる思い出が 瞳ゆらして 尽きない感傷 呼ぶんだ
イントロからして、キーボードのきらきらめきが凄いですね。
ドラムにa-vex感というか、小室哲哉感があるような。
メロディーは好きだし、歌詞も好きなんだけど、重低音がバリバリ効いたアレンジに頭痛がする。それだけレコーディングに力を入れたってことなのかもしれないけど。
18.速水ヒロ&涼野ユウ「サマースカイ・モノローグ」
【作詞】真崎エリカ 【作曲】AstroNoteS 【編曲】AstroNoteS
変わらず頑張ってるよ 未来を見て欲しくて
でも波の音 満ちて退いて 胸刺す日々 少しだけ
キンプリは履修してないんですけど、推しキャラがこんなこと歌ってくれたら号泣するだろうなって思います。
途中までは「ほえ〜、いいバラードだなあ」って感じだったんですけど、2番の後半、間奏やばくないですか!?!?!?
夕焼けの赤光がぱーっと差し込んで、水面まで橙色に染まる美しさがまぶたに浮かぶ。
ちゃんと曲が水色からオレンジになるんですよ、 編曲の力ってすごいなあ。
19.須王環「叶うなら」
【作詞】松藤量平 【作曲】新屋 豊 【編曲】新屋 豊
出会えた瞬間も 繰り返す時間も 全てを僕は忘れないから
ストリングスの美しい、まるで卒業式にでも流れてそうな優美バラードなんですけど、環先輩、こんなキャラでしたっけ!?!?!?(原作のみ読破済)
もっとあほっぽくてバカで、時々王子様っぽいイメージがあったので、こんな王道感を出されると……えへへ、照れますね……♡
20.MEZZO”「恋のかけら」
なにもかも今は違うけれど 同じ未来を見つけたいよ
KENNの歌声、やばやばみ〜〜〜〜〜♡
麗しくきらめくアレンジが最高ですね。
間奏&アウトロエレキもブチ上がるくらい格好いいし、タンバリン等のパーカッションにも繊細さが宿ってる。
クリスタルが割れ輝くような、これこそが「恋のかけら」という音が鳴っていて最高。
20曲ものプレイリストの大トリを飾るのに相応しいけど……これ、哀歌じゃないだろ!?
きらっきらのラブソングじゃん!!!!!!
選んだ人、絶対今、アイナナにハマってるでしょ!!
ジャンル贔屓してるって、これ絶対!
でもいい!
こんな神曲ばかりのプレイリストを選曲してくださって、ありがとうございました!!