君に近づけない 幾度口付けても / Rita「堕天の戀」【感想】

18禁乙女ゲー『女王蜂の王房 輝夜』を、上原一之龍による主題歌目当てにプレイした。

女王蜂の王房 輝夜編

女王蜂の王房 輝夜編

 

体験版は真面目にやり、本編はほぼオールスキップで駆け抜けたものの、すごいゲームだというのは十分に伝わってきた。
暴力という蜜に塗れた物語で、改めて、現世の刑法の存在に感謝したくなる。
主題歌のフルはBGMと共にCD化されておらず、聴きたいならゲームをプレイしてね♡
でもExtraにMusic プレーヤー機能はないよ♡という割りとお粗末な仕様。
BGMも上原一之龍が担当しているだけあって良曲が多かったのに、名前すら分からず仕舞いだ。
それでも何故か嫌いになれない。嫌いになれないんだよ、女王蜂の王房…!!
ムービー制作は、株式会社イクリエ。

Rita「堕天の戀」 作詞:mau、鬼むぅ 作曲・編曲:上原一之龍 

とにかく雰囲気とメロディーが、最高に格好いい。
さすが上原一之龍と言いたくなるぐらい、作品のカラーを濃く煮詰めて凝縮した曲だ。
ストリングスとエレキが妖しくも悲劇的に、力強く伴奏を奏でる。
この勇ましさが、『女王蜂の王房』らしい。
幾ら気丈に、気高く振る舞おうとも、それでもなお世界を動かせはしない、悲しい力強さがある。
美しくとも、無力な慟哭。
ラストサビ「君に近づけない 幾度口付けても」のフレーズからもそんな匂いが漂う。
輝夜編をプレイしていて感じた憤り、この曲はそんな咽びの嘆きに満ちていると思う。
つまり、すごく好み。
アウトロや間奏のバイオリンソロとか脳が痺れるほど壮麗だし、本当にCD化して欲しい。

それに、主人公の輝夜目線と思われる歌詞が、2番からどんどん格好良くなっていくのも好き。
ズルいなあ。格好いいなあ。
忘れぬ無垢な未来 蝋で築いた翅 太陽に灼かれても 立ち止まりはしない」ってところは、穢されまくっても、高貴であろうとした輝夜のプライドに心震える。
ムービーで『どうして こんなにも 私の心は どす黒いのだろう』と自責しているけど、しょうがないって。あんな強姦されまくりの状況下に置かれて壊れない方がおかしい。

輝夜はよくやったと、心の奥底から尊敬する主人公だったりする。
早くめのう(もう一人の女主人公)と幸せになって欲しい。
女王蜂×女王蜂が一番麗しいに決まってる。
ここのメーカー、百合ゲーを作ったらニッチ方面でヒットするんじゃ……と思うよ。