トリプルA面シングルって言葉、初めて聞いたよ。タイアップ力凄いなあ……。
最初は、作詞曲:梶浦由記の「花の唄」が目当てだったんだけど
一番良かったのは、元アニメ「No.6」EDのアレンジver.「六等星の夜 Magic Blue ver.」
星屑のなかであなたに出会えた いつかの気持ちのまま 会えたらよかった
今回のアレンジを、ピアノとストリングスに絞ったおかげで、メロディーがすごく綺麗に映える。
「こんなに、こんなに美しい曲だったの……?」って思わず泣いちゃったよ。
原曲は、サビから野暮ったいドラムが入ってきて、そんなに好きじゃなかったんだよね。
このアレンジバージョンなら、ちゃんと見える。
ピアノの粒は、輝く星のきらめき。
2番サビの、右で鳴る細かく刻むストリングスは、白くたなびいて消える吐息。
左から伸びる高音の弦は、冷気のせいで、どこまでも高く見える夜空。
そんな、凍りついた白銀の星夜が見える。
歌詞のフレーズでは「いつかの気持ちのまま 会えたらよかった」「戻れない場所に捨てたものでさえ」の切なさが好き。
「No.6」っぽいかと言われれば違うんだけど。彼らが出会ったの嵐の夜だし。
「No.6」っぽいかと言われれば違うんだけど。彼らが出会ったの嵐の夜だし。
当時は、あさのあつこ著「No.6」の原作ファンでもあったし
「はぁ?紫苑とネズミそんな仲良く雪合戦する人達?」ってED映像にも歌詞にも苛ついてしまっていた。
ただ、今回のアレンジ版を聞くと、あの映像もちゃんとこの曲に合わせて作られていたと思える。
なんか、良かった。すごく良かった。
……と感動してED映像を観返してみたんですよ。
当時と全く同じように、「誰だお前ら!?」と叫びかけました。
でもあのED、最後に桜が咲くんですね。
そのピンクの色合いに、今作のジャケットに通ずるところを感じて、少し運命を感じた。
アニメ放映が2011年だから、6年前か。
6年前にリアルタイムで聴いていたあの曲が、あの時よりもっと私の心を震わせてくれている。
有難すぎる。
有難すぎる。