復元可能な灰壺

個人的な感想文ブログ

18禁BLゲー/ spray「罪ナル螺旋ノ檻」【感想】

 
「新品本/cool-b(クールビー)」の画像検索結果
 
「sprayより発売された18禁BLゲー罪ナル螺旋ノ檻』7時間ぐらいでフルコンしたよ」
「おー、どうだった?」
うーん……まあ、良かった…の、では…?
「疑問形で返されましても。プレイしたきっかけは?」
島みやえい子が手がけた主題歌『blood』の歌詞解釈をしたかったから。
 このゲームのサントラは発売当時に買ってるんだよね。
 同会社の『鬼畜眼鏡』と同じ、神月社(Mju:z)が手がけるデモムービーも最高だったし。

 
 で、ようやく今回プレイに至ったんだけど、パッケージ詐欺が過ぎへん!?ってのが第一印象。
 こんなお耽美お屋敷3Pセックスはしてないぞ!」
「じゃあ何してたの」
殺し合い
 
※以下、ネタバレ感想
 

 

 
まずは、一番の目的だった主題歌の歌詞解釈から。

ニコ視点でも読めるし、グレン視点でも読める箇所が多いから、メインはグレン編なんだろうね。

 
このからだに流れる血潮 :ニコが継いでいる王家の血 / グレンに流れる家臣の血
下流へ向かう川:クラウスが落ちた川?
何かを終わらせるためだけに引き継いだ命:3人の息子としての生
 
浮かび上がれ 目の前で:グレン編のラストで海に落ちたニコ
As in the morining dew (朝露のように):朝露は儚い命の意
 
くさびを打ち込まれて身動きできない二人の重なる手:クラウス編のvsグレン
離れないと決めたあの日の僕らが引き寄せた現実:クラウス編での困窮
読み取れない未読の物語:どちらのルートのラストでも、クラウスとグレンがお互い交わることはない。
もしかしたら回想画面のデザインのことかも。
 

遠い記憶の片隅
:10年前のプレストン家襲撃事件
うずくまって泣く僕:生き残ってしまったグレンと、逃げ切れなかったニコ
 
ケージの中で歌い未来を嗤う:檻が関わるバッドED『飼育』&『囚われの狂気』
生きとし生ける今 味わうように滴る :グッドED『西の大陸』『浄化の代償』
 
これぐらいかな。
ラストサビ「罪を止めて甘噛めば」からのハッピーエンド感は好きなんだけど
いかんせん、私は主人公:ニコがかなり嫌いだから、どうにもテンションが上がらない。
館に温かく迎え入れてくれたピーターやハンナ、先輩たちに全く恩義とか感じていない不義理っぷりに腹立つ
 
仕事もたくさん教えてくれて、時には褒めてもくれる。
 オレ、ここに来て初めて、仕事で褒めてもらったんですよ」って言ってたじゃん!
 
なのに当時の仕事人は全員解雇って……
私はアシュトンアビー邸の職場環境の良さが、ちょっともうリアルに羨ましくて
それをぶっ壊せるほどその過去大切?と、序盤から彼の行動に納得がいかなかった。
 
メイン3人の中で、一番好きなセリフが多かったのはグレン。

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あなたが俺の光だからです
 ……あなたが生きていてくれただけで……俺は十分に幸せでした
 あなたの心を得られなくてもいいんです。
 ……ただ、俺があなたを愛しているだけで、……愛させてくれただけで、充分なんです」

主人を自分の妄執(ヤフ王国の再建)に引きずり込んでおきながら、
いざ死の間際になるといい事言って死んでいくっていう。
そういうカッコつけ、私は結構好きだぞ。
 
一番好きなシチュも、クラウス編バッドの『飼育』。犬のような強制排泄プレイが性癖にツボ。

 
タイトルの『罪ナル螺旋ノ檻』に関しては、
クラウス編バッド『流血の行方』での独白文が個人的な解釈に一番近い。
 
すべての罪はオレにある。
 二人に会ってしまったオレ。
 二人のどちらかを選ぶこともできなかったオレ。
 何がよくて何が悪くて、何が正しいかもわからず、ただ流されてしまったオレだ。
 すべて間違っていたと思っていた。
 でも間違っていたとしても、オレは二人に会えたことを喜んでいる。
 
以上!島みやえい子ファンとしては、やっぱりプレイできて良かったかな。
アイキャッチ時のサウンドやBGMに『blood』がアレンジして使われている、
なんかもうそれだけで嬉しい。
ストーリー50点、キャラ30点、主題歌10000点みたいなゲームでした。
 
 

 ↓島みやえい子目当てゲームその1