「sprayより発売された18禁BLゲー『罪ナル螺旋ノ檻』7時間ぐらいでフルコンしたよ」
「おー、どうだった?」
「うーん……まあ、良かった…の、では…?」
「疑問形で返されましても。プレイしたきっかけは?」
「島みやえい子が手がけた主題歌『blood』の歌詞解釈をしたかったから。
このゲームのサントラは発売当時に買ってるんだよね。
同会社の『鬼畜眼鏡』と同じ、神月社(Mju:z)が手がけるデモムービーも最高だったし。
で、ようやく今回プレイに至ったんだけど、パッケージ詐欺が過ぎへん!?ってのが第一印象。
こんなお耽美お屋敷3Pセックスはしてないぞ!」
「じゃあ何してたの」
「殺し合い」
「殺し合い」
※以下、ネタバレ感想
まずは、一番の目的だった主題歌の歌詞解釈から。
罪ナル螺旋ノ檻 Original Soundtrack 【初回購入特典:ふゆの仁子書き下ろしSS小冊子(グレン編&クラウス編アフターストーリー)付き】
- 出版社/メーカー: SPRAY
- 発売日: 2016/05/27
- メディア: CD
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ニコ視点でも読めるし、グレン視点でも読める箇所が多いから、メインはグレン編なんだろうね。
このからだに流れる血潮 :ニコが継いでいる王家の血 / グレンに流れる家臣の血
下流へ向かう川:クラウスが落ちた川?
何かを終わらせるためだけに引き継いだ命:3人の息子としての生
As in the morining dew (朝露のように):朝露は儚い命の意
離れないと決めたあの日の僕らが引き寄せた現実:クラウス編での困窮
読み取れない未読の物語:どちらのルートのラストでも、クラウスとグレンがお互い交わることはない。
もしかしたら回想画面のデザインのことかも。
遠い記憶の片隅:10年前のプレストン家襲撃事件
うずくまって泣く僕:生き残ってしまったグレンと、逃げ切れなかったニコ
ケージの中で歌い未来を嗤う:檻が関わるバッドED『飼育』&『囚われの狂気』
生きとし生ける今 味わうように滴る :グッドED『西の大陸』『浄化の代償』
これぐらいかな。
ラストサビ「罪を止めて甘噛めば」からのハッピーエンド感は好きなんだけど
いかんせん、私は主人公:ニコがかなり嫌いだから、どうにもテンションが上がらない。
館に温かく迎え入れてくれたピーターやハンナ、先輩たちに全く恩義とか感じていない不義理っぷりに腹立つ。
「仕事もたくさん教えてくれて、時には褒めてもくれる。
オレ、ここに来て初めて、仕事で褒めてもらったんですよ」って言ってたじゃん!
なのに当時の仕事人は全員解雇って……
私はアシュトンアビー邸の職場環境の良さが、ちょっともうリアルに羨ましくて。
私はアシュトンアビー邸の職場環境の良さが、ちょっともうリアルに羨ましくて。
それをぶっ壊せるほどその過去大切?と、序盤から彼の行動に納得がいかなかった。
メイン3人の中で、一番好きなセリフが多かったのはグレン。
「あなたが俺の光だからです
……あなたが生きていてくれただけで……俺は十分に幸せでした
あなたの心を得られなくてもいいんです。
……ただ、俺があなたを愛しているだけで、……愛させてくれただけで、充分なんです」
主人を自分の妄執(ヤフ王国の再建)に引きずり込んでおきながら、
いざ死の間際になるといい事言って死んでいくっていう。
そういうカッコつけ、私は結構好きだぞ。
一番好きなシチュも、クラウス編バッドの『飼育』。犬のような強制排泄プレイが性癖にツボ。
タイトルの『罪ナル螺旋ノ檻』に関しては、
クラウス編バッド『流血の行方』での独白文が個人的な解釈に一番近い。
「すべての罪はオレにある。
二人に会ってしまったオレ。
二人のどちらかを選ぶこともできなかったオレ。
何がよくて何が悪くて、何が正しいかもわからず、ただ流されてしまったオレだ。
すべて間違っていたと思っていた。
でも間違っていたとしても、オレは二人に会えたことを喜んでいる。」
以上!島みやえい子ファンとしては、やっぱりプレイできて良かったかな。
アイキャッチ時のサウンドやBGMに『blood』がアレンジして使われている、
なんかもうそれだけで嬉しい。
ストーリー50点、キャラ30点、主題歌10000点みたいなゲームでした。
↓島みやえい子目当てゲームその1