アニメ「刀剣乱舞 -花丸-」ED2である、「心魂の在処」を聞いた。
口から紡がれる言の葉達が 語る真意はその陰へと
密やかに積もりゆく (静寂が響く場所で)
R・O・Nが担当した作編曲目当てだったが、それ以上に作詞:eNuの歌詞がすごく良かった。
かつて人の手に握られ、人を斬り続けた道具が、人の形を取り言葉を喋るようになる。
与えられた自我は芽生えど、花が綻ぶにはまだ遠く。
通り過ぎてしまえば、二度と同じような感慨は訪れないであろう、ごくごく限られた時期にのみ揺れた刀剣男士の心。
そんなものを、見事に切り取った言葉達だと思う。
私が今曲で気に入っているのは、焔の色が焼き付いた過去も、いつかは来る未来も、決して今ではないところ。
「さぁこれから 見送ろうか 留め置いた 孤独に啼く過去」と彼らが立っている場所のみが、今。
見送ることと留め置くことの狭間で、「密やかに積もりゆく 想いに触れよう 心に届けよ」と歌えるのだから、たぶん彼らは心魂の在処を見つけられたのだろう。
1番と2番で過去の象徴として使われた単語が、そのまま未来へと繋がっていくも良い。
単に響きだけで言えば「幾重にも枝分かれし運命を 再び辿る事の重さ」が好きだ。
自分の手で運命を選び取れなかった無力さにグッとくるし、メタ的視点で言えば、ゲームMAPのことを指しているようにも取れるような。
(ここから全然刀剣乱舞関係ない話)
どっかで似たようなサビのメロディーライン聞いたことあるなーと思ったら、EXILE「ふたつの唇」だ。
抱きしめる強さで想いをはかれたら きっとふたりは恋人以上なのに
作編曲を担当した、Jin Nakamura はアニメ「亜人」ED等アニソンの作編曲も数多く手がけているそうで。
今回彼の作品について調べていたら、石川智晶の名が出てきたことに一番びっくりした。
- アーティスト: 引田香織,石川智晶,前田たかひろ,森英治,UTTORI-SHOKAI
- 出版社/メーカー: フロンティアワークス
- 発売日: 2008/03/05
- メディア: CD
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隣の部屋から笑い声がする うっすら目覚める朝がこんなに愛しい
どこかで夢見た一枚の絵には もうあなたの椅子を書き足したばかりだよ
石川智晶の提供曲については、作詞のみの楽曲までカバーしていなかったので嬉しいサプライズ。
R・O・Nを追うと決めたのは、STEREO DIVE FOUNDATION「Renegade」からだった
2014年春アニメか〜懐かしい。何でも繋がってくるもんだな。