PSアーカイブス「幻想水滸伝Ⅰ&Ⅱ」のうち、Ⅰをプレイ時間16時間でクリア。
きっかけは「幻想水滸伝 紡がれし百年の時」主題歌、石川智晶「The Giving Tree」に描かれている世界観を理解したかったため。
ところが紡がれし百年の時は評判が悪いようだし、まずは1851円でダウンロード出来る初代を選択。
いやー、本当に面白すぎてビビッたね!!!めちゃくちゃ面白かった!!
初代でこれだけ面白いのに、傑作と名高いⅡなんて一体どうなってしまうんだ……と心配してしまうぐらい面白かった。
「いかに無力を感じようとも、人は意味なき存在ではありません」とある通り、108人のキャラクターを仲間にする甲斐があるゲームだった。
108人のその後をちゃんと描いたEDもグッド。
主要陣は当たり前だが、僕っ娘テンガアールとひ弱なヒックス、「あなたが信じたものを わたしも信じる。信じるように がんばってみる。」と言ったシルビナ、フッチとブラック等NPCも好きなキャラばかり。
ただストーリーは「The Giving Tree」というより「それは紛れもなく〜選ばれし者のソリチュード〜」を彷彿とさせた。
膝下にまとわりつく世情 高みに登らされて その悲しい代償こそが あなたを本物にさせていくから
プレイ時間10分のワンマップ探索ゲー。
「飲み物に薬を混ぜた話しましたよね」「したなぁ」「そうして、無抵抗の人を殺した話も」「うん、ちゃんと聞いてたで」「……うん。だけどな、そんなことは、なかった」
3分程度で読める短篇×5話という構成の六感刺激型紙芝居。
この場に残るのはただ、過日に宴を楽しんだお客さま方の残滓だけ……夜明けを迎えたくないと望んだ方々が残した、永久に続く賑やかしい夢だけなのです。帰るべき場所をなくしてまで続く宴に、加わる意味が果たしてあるのかどうか。客人になったことのないわたくしには、分かりかねることでございますが……。
梔子館。夏の太陽の下でだけ姿を現す、森の奥の謎めいた館。扉が閉じた今、あの館へ辿り着く道など、きっとこの世のどこにもありはしないのだろう。
私は、自分があの家に見続けていた”祈り”が何に捧げられていたものだったのか、それに答える一つの言葉を見つけた。
それは、眠りだ。
音もなく、時さえもなく、昏々と続く深い眠り。
過去も未来も現在も、全てをその中に包み込んだ、決して何者にも乱されることのない眠り。
いずれにせよ、いつか私は再びここを訪れることになるのだろうと、それだけは妙に確信をもって思った。
いつかまた、あの白い渦に包まれた洋館の中へと入って行く。