編曲:MANYOによるアレンジはもはや一種の物語 アニメ「Rewrite」ED2 多田葵「Word of Dawn」感想

Word of Dawn

 
個人的お気に入り度 5 / 5
 
アニメ「Rewrite」ED2である、多田葵Word of Dawn」を聞いた。
iTunesでの発売は現時点でなさそうだったので、インスト付きのシングルを購入。
これがま〜〜大ヒット!!
ボーカル有り無し含めて、どちらの曲もすごく、すごく良かった。
美少女ゲーEDによくあるストリングス主体の綺麗めな曲だが、こういった「よくある感じ」の個人的最高峰に滑り込んでくる一曲だった。
少なくとも、今後こういう編曲を聞いた時に、どれぐらい気に入るのかの基準にはなる。
今までは 千葉"naotyu-"直樹 「Ring of Fortune」(なんか今曲とタイトル似てる)だったが、今回でアップデート。
Ring of Fortune

Ring of Fortune

  • 佐々木恵梨
  • アニメ
  • ¥250

大ッ好きなアレンジがしてあるお気に入り曲がもう1曲増えたこと、それ自体がすごく嬉しい。
これだから毎クール、本編までとは中々いかないが、OP&EDだけでも追っていて良かった。
「この曲は超えられないだろう」というものでも、自分にとっての新曲に触れていれば、いつかまた新しい基準値を超えた作品に出会える。
そうしたサイクルを実感する度に、いくらライトと言えどオタクで良かったと思う。

 
 
Word of Dawn
多田葵の透明感ある歌声も、「あなた」を求める少女の行動も好きだが、今曲でとにかく好きなのがMANYOによるアレンジ。
霜月はるか「月の虚」や「瑠璃の鳥」で名前を知って以来、好きな編曲家の一人だったが、今曲のアレンジは最高に私好み。
瑠璃の鳥

瑠璃の鳥

彼or彼女の仕事のどこが好きかって、構成要素である音の全てに意図が感じ取れるところだ。
時折鳴る電子音は場面転換、ベースのエレキは日常で、ドラムは浮遊感、バイオリンは開放と上昇、アコギとピアノは彩り。
それぞれの音が、それぞれの場面できちっと仕事を果たしており、それでも通して聞くとちゃんと一つにまとまっている。
ここにボーカルが加わるも良し、加わらなくてもよし。
個々の要素を聞き取るためにインストだけで十数回聞いたが、全然飽きない。
聞く度に「あ〜〜〜〜、ここでこんな音鳴ってるんだ」と一々新たな発見があるので、シングル買って良かった!!
特に圧巻なのが、サビのファーストとセカンドに別れたバイオリン。
トリルも取り入れた派手なファーストと、ファーストを支え深みを出したセカンドが、ラストのワンフレーズで重なり合う瞬間。
あそこだけで、少し泣いたわ。
ボーカル有りの通常曲も、エフェクトがかったコーラスがバックに鳴るおかげで、また違ったものとして聞こえる。
例えるなら、薄く透けるようなベール。
楽器隊とボーカルを分けて、宇宙めいた世界観を写すスクリーンのような役割を果たしているように聞こえた。
だからコーラスメインの間奏は、そういう背景を色濃く感じさせる。
MANYOによるアレンジは一つの舞台装置みたいで、だからこそ各要素について聴き込んで考えるのが楽しい。
ここまでいくと、もはや一種の物語のようにすら思える。

メロディーも文句なしの王道!!
間奏からラストサビまで、同じメロディーで進行するところとか超定番なんだけど、超テンションあがる。
フレーズで言えば「懐かしさも消えた夢」「言葉を知らないままならば この瞳を閉じることも簡単だったのに」「生命のゆりかごから あなたを見つける」あたりがお気に入り。
特に2番めのフレーズは、タイトル:Word of Dawn(夜明けの言葉)に通ずるような意味合いが感じられて好きだ。
 
 
以上。
カップリング曲である「おきらく☆きゅうさい」については特なし。
やっぱり表題曲と比べてしまうとね。