個人的お気に入り度 3.8 / 5
KinKi Kidsの20周年イヤーシングル「薔薇と太陽」を聞いた。
きっかけは先々週あたりのMステで披露されたパフォーマンスを見てから。
赤と黒を基調とし、大人びた情熱あふれる衣装とメロディー。
シングルでじっくり聞いてみても、歌声の同化具合に驚くしかない。
こんなに2人の声質って似てたっけ…と疑問に思うぐらい。
20年も一緒に歌っていると、まるで夫婦のように声が似通ってくるものなのだろうか。
何というか、声の境目、融け合い具合が絶妙にエロくて良かった。
…そりゃあ私が好きになるはずだわ。
デビュー20周年アニバーサーリーイヤーということで、そこかしこの雑誌表紙を彼らが飾っているのを見かけた。
コンビニの雑誌コーナーをちらりと見ただけでも、3冊ぐらいは彼らが写っていた気がする。
で、私が見かけた範囲内においてだから全般がどうなのか分からないが、表紙写真の距離近くないですか……?
特に「月刊テレビガイド」の表紙がヤバかった。
そういや、堂本剛は千鳥のノブと友達だとMステで語っていた。
Mステで始まり、なんかよく分からない経緯を得てまたMステトークへ繋がるとは、少し感動。
ただ2曲目「Fall Dance」と3曲目「今の僕がある理由」はピンと来なかったので、今回は表題曲の単曲感想のみを追記から。
1.薔薇と太陽
「さよなら」というためだけの朝日でも 愛され愛したなら それでいいじゃない Va・Cu・Van
Mステトークによると、作曲作詞は「大人になった硝子の少年」がテーマらしく。
確かに所々類似点が見受けられるが、そこまで彷彿とさせるかと言われると微妙だし、こちらはこちらで好きだ。
デビュー20周年ということで、過去の曲達と聴き比べてみたが、やはりキンキは「今」が一番いい。
いつだって、一番新しい彼らの歌唱が好きだ。
歌唱力はデビュー当時からあったと思うが、今曲の声は20年間歌い続けなければ出せないものだろう。
それぐらい深く艶を帯び、いい感じに年を経たWボーカルにグッときた。
何より、二人の歌声がすごい似通ってきてないか。
特に「儚く散ってしまったよ」あたりの、声を張り上げる箇所と「boys and roses and girls」のコーラス部分。
張り上げた声までもが、シンクロして聞こえて驚いた。
ここまでのレベルだと、歌唱力というより20年間、お互いの声を聴き続けていたから次第に2人の声が似通ってきた印象。
たまらんぐらい格好いいボーカルだと思う。めちゃくちゃエロい。
フレーズで言えば「「さよなら」というためだけの朝日でも」がお気に入り。
キザなロマンチックさでも、キンキが歌うとパッと映えるように思えて。
そりゃあ惹かれるはずですわ。「時代」なんて超絶名曲に加え、「やまねこ」もすごい好きだった。
傷つけるための爪だけが 抜けない棘のように光る
(爪を「抜けない棘」と表現する言語センスなんて、何をどう生きてたら身に付くのか教えてほしい)
今曲は昭和テイストの歌謡曲で、本当にそのまんまで、わざわざ今風にアレンジしている要素は欠片も見当たらない。また「度が過ぎておしゃれなのは?」との質問には、「堂本剛」と回答。「もうなんか、ハイファッションすぎますよね。彼すごく古いものが好きだったりするんですよ。聴く音楽や楽器も」と長瀬。長瀬の中では「古いものに執着ある人はおしゃれ」だそう。
ド直球に一昔前感がする音楽を、そのまま今でも発表しているキンキの音楽性は、こんなところからも来ているのかなと思ったり。
関係のない話だが「硝子の少年」を思い浮かべると途中から、寺尾 聰「ルビーの指環」が混じってきて、いつも「あれ、どっちだ」と混乱して終わる。
作詞はどちらも同じ、松本隆だから別にパクリだ何だとかいう話ではないのだけどね。
キンキの松本隆作詞曲なら、「スワンソング」も大好きだったし。
KinKi Kidsのシングルに作詞作曲提供するアーティストって、何気に豪華というか、実力・実績ある人が担当していると思う。
今回も作詞作曲を担当しているのは「THE YELLOW MONKEY」ボーカルだそうで。
イエモン世代ではまったくなかったし、彼らの曲で知っている曲は一つもないので関連性が語れないのは残念。