井上陽水とさだまさし(+谷山浩子)と中島みゆきの好きな曲について数曲紹介

先日、カーラジオから井上陽水心もよう」のカバー曲が流れてきた。
心もよう

心もよう

さみしさだけを 手紙にこめて ふるさとにすむ あなたへおくる

歌っていたのは女性ボーカリストだったが、詳細は分からないので視聴音源は原曲。
初めて聞いたときも、そしてふと耳にした時にも改めて思ったが
あなたにとって 見飽きた文字が 季節のなかでうもれてしまう」の一文は凄い。
ゾッとするよな、恋人に興味をなくされてゆく辛さがここまで鮮烈に描かれていて。
ラストサビは「あざやか色の 春はかげろう まぶしい夏の光は強く 秋風の後 雪が追いかけ
と情景が浮かぶ文学的な表現の羅列。
だからこそ、一番最後「季節はめぐり あなたを変える」がより印象深くなる。
自分の手で四季を止められなんか出来やしない以上、あなたを私の手で留めることも同じく出来ない。
あなたは変わっていってしまう、私の手の届かない場所で。
この曲の何が辛いかって、あなたにとって彼女の文字は見飽きるほどに、ずっと一緒に居たってことだ。
離れ離れになれば、それまで重ねてきた月日も愛情も薄れていくのか。そのあっけなさが私にはキツイ。
 
井上陽水について、ベストアルバムを抑えた程度のにわかとも言えないレベルのファンだが、彼の曲は好きだなあと思う。
夢の中へ ― ベストアルバム

夢の中へ ― ベストアルバム

 

いや、今でもCMに起用される「夢の中へ」と「少年時代」の他、「東へ西へ」「氷の世界」「人生が二度あれば」ぐらいしか触れてないのだけど。

東へ西へ

東へ西へ

満開 花は満開 君はうれしさあまって気がふれる

氷の世界

氷の世界

人を傷つけたいな 誰か傷つけたいな それが出来ない理由は やっぱりただ自分が怖いだけなんだな
その優しさを密かに 胸にいだいてる人は いつかノーベル賞でも もらうつもりでガンバってるんじゃないのか

人生が二度あれば

人生が二度あれば

母は今年九月で六十四 子供だけの為に年とった 母の細い手 漬け物石を持ち上げている
そんな母を見ていると 人生が誰の為にあるのか分からない

……「人生が二度あれば」だけカラーが違い過ぎだな。
巷に流れている鬱ソングなんかとは、比較にならないレベルで落ち込ませてくれる一曲だと思うのだが、どうだろう。
終盤で幾度となく繰り返される「人生が二度あれば」
父と母に、自分なりの人生を生きてほしかった、子供の願い。
でももし、父と母に二度目の人生があったところで、たぶん彼らはまた同じように子を育てて年をとるんだろう。
その不変さは確固たるもので、息苦しく辛い気持ちになる。
 
話変わって。
井上陽水、と聞くと同時にさだまさしを連想する。なんとなくね。
さだまさしについては、これまたベストアルバムの1枚目を聞いただけのにわかファン。
天晴~オールタイム・ベスト~(初回限定盤)(DVD付)

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ド定番の「関白宣言」目当てで聞いたが、「パンプキン・パイとシナモン・ティー」や「胡桃の日」と言った短篇小説っぽい曲も好き。 

関白宣言

関白宣言

おまえのお陰で いい人生だったと 俺が言うから 必ず言うから

上記の箇所は、もはや思い出すだけで否応なく涙が出てくる。ヤバくない?本当にヤバくない?
1人の男が1人の女を愛する。それだけのことに、どうしようもなく泣ける。
「パンプキン・パイとシナモン・ティー」と「胡桃の日」は歌詞が好きだ。

パンプキン・パイとシナモン・ティーに バラの形の角砂糖ふたつ 
シナモンの枝でガラスに3度 恋しい人の名を書けば恋が叶う

胡桃の日

胡桃の日

窓の外には雨とから松 枝にはるりかけす 
君の前には僕の前には 胡桃の実がひとつ

※ライブ版だとどうか分からないが、上記ベストアルバム内の今曲3分48秒はガチでビビるので注意。
アウトロをぶった切って、硝子の砕ける音が鳴り響くからな。
何の前知識もなく、初めて聞いた時はびっくり仰天だった。そこら辺のホラー並。
谷山浩子「Rolling down」に似たような仕掛け…と言って通じる方はどれぐらいいるのか。
Rolling Down

Rolling Down

 おまえのROLLING DOWN かなしいROLLING DOWN

 ファンの方が作ったPVも公開されているが、これはガチで閲覧注意

 
で、1ヶ月ほど前に観たテレビで、さだまさしが嫉妬したアーティストとして中島みゆきの名を挙げていた。
軽くググったところ、この「土曜プレミアム・一流が嫉妬したスゴい人」だな。

さだまさしだったら中島みゆきレベルの人かな、誰だろ」と思って見ていたら、案の定中島みゆきだった。
そりゃあ、中島みゆきレベルの人って言ったら中島みゆきだわな。
中島みゆきの好きな曲なんて、挙げだしたらキリがないのだけど、短編幻想小説っぽいという理由で好きなのは「ミラージュ・ホテル
ミラージュ・ホテル

ミラージュ・ホテル

古い手すり ステンドグラス もしくは障子に映る影の世界
ミラージュ・ホテル その鍵はありえない部屋の番号