個人的お気に入り度 5 / 5
個人的お気に入り度は、CP曲「虚と無と知と非の境界」を含めて、最高の5。
本当にこういう雰囲気の曲達、大ッ好きなんだよ……!!
まずは四の五の言わずに、公式MVを見てくれ。
1回観た時の私「く、く、クレイジーすぎない?」
2回観た時の私「あーーー、でも宇多田ヒカルのMVもこんな感じだったわ。普通、普通」
3回観た時の私「最高」
ビッグオーダーEDとして観た時の私「めっちゃ歌詞グッとくる……素晴らしい……」
CP曲含めて聞いた時の私「最高×2」
ビッグオーダー(8)<ビッグオーダー> (角川コミックス・エース)
- 作者: えすのサカエ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2015/10/26
- メディア: Kindle版
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1.毀レ世カイ終ワレ
愛だなんて言わせない (都合良すぎ) ただの執着だよ
まずアレンジが最高すぎるよね。インストを聞くと、それが本当に良く分かる。
ストリングスとピアノで割りと綺麗に始まるイントロに、不穏さを一気に感じさせるドラムの断絶音。
所々で不気味な効果音を入れつつ、それでもサビは弦楽器をメインに優美にまとめ上げている。
鉄琴や、同じ旋律を繰り返すピアノといった玩具めいた音で、幼稚故の狂気もきっちりと表現されているし、
雑音と言っていいほど歪ませたディストーションで、世界滅亡の空気間も滲み出ている。
どうしよう、褒めどころしかない。インストだけでも、大傑作でしょこの曲。
その上に、畑亜貴の歌声と作詞が被さってくるんだから、そりゃあ、お気に入り度5にもなる。
書きおろしジャケットに描かれていたとおり、今曲の歌詞はビッグオーダーの登場人物「星宮 瀬奈」を意識して書かれたものだと思う。
主人公である兄のエイジは彼女の罪を肩代わりしていた、という事実が判明している。
そこら辺を知ってて聞く「私以上の孤独は この世にないって解った」というフレーズはたまらないものがある。
「綺麗事は楽しいんだね 自分だけが綺麗なふり楽しいんだね」にも、エイジとの関係性を考えるとグッとくるしラストの「毀レ世カイ 明日こそ」には、背筋がゾクッとくる。
たまんない、本当にたまんない。
「ビッグオーダー」をアニメで知ったにわかファンですら、じ〜んとくるフレーズのオンパレードだった。
こういうアニメを作られることによって製作された曲が、原作の展開を補強する構造になっているところがたまらなく好きだ。
メディアミックスの「正」の可能性を思い起させてくれる、最高のED曲だった。
2.虚と無と知と非の境界
なんでも知る 知ってそれが何なんだろう 一体
すごい好き。
メリーゴーランドの搭乗時に流れてくるようなメルヘンさの上に、
「なんだか減る 減っているのはなんなんだろう 一体」や「ここにいると脳が信じてる 誰もいない空間で」と、哲学要素のある言葉が乗せられているのだ。
ちょっとこじらせた幻想系好き女ヲタが気に入らないわけがなかった。
このアーティスト性には入れ込む…入れ込む要素しかない……。
表題曲をダウなー系電波ソングと言ったが、中毒っぷりはこちらの方が上だった。
サビの「何でも知る 知ってそれが何なんだろう いったい」が口ずさみやすいメロディー故に、もう永遠と脳内ループが止まらなかったもの。
でもこの曲の真価は3分45秒の「ピ」にあるよね!!!!!
あのギミックはズルい!!!
初めて聞いた時は、3分46秒からの雰囲気に「うわうわうわ、これはやばい」と心臓がドキドキしっぱなしだった。
メリーゴーランドが逆回転していくような、巻き戻っていく不気味さ。
それでいてボーカルはこれまで同様、ファンシーさを押し出してくるんだからもう痺れる。
アウトロを聞いた後でのイントロ、そしてそこからの「虚と無と知と非の線」が最高。
シングルを聴き終えた私「これはファンになりますわ……アルバムは何が出てるんだろう?」
- アーティスト: 畑亜貴
- 出版社/メーカー: Mellow Head(PLC)(M)
- 発売日: 2007/12/21
- メディア: CD
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……もうタイトルからして好きになれるオーラが漂いまくっている。
あなたの中にも眠る花があるの 起こしたいわ 誰かが摘む前に
プログレとは真反対の作風の作詞だったもんだから、彼女がここまでダークサイドのアーティストだとは知る由もなかった。
もっと早く知りたかった……!!と思わなくもないが、こうして出会えたんだからまあ、いっか。
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