復元可能な灰壺

個人的な感想文ブログ

この褪せた世界よ 始まれ 僕の名のもと アニメ「ビッグオーダー」OP 妖精帝國「DISORDER」感想

TVアニメ『ビッグオーダー』 OP主題歌「DISORDER」

 
個人的お気に入り度 4.7 / 5
 
アニメ「ビッグオーダー」OPである妖精帝國DISORDER」を聞いた。
OP映像が文句無しに格好良く、妖精帝國の曲ともマッチしていてすげぇな!!とテンション爆アゲ↑↑だったのだが
それもそのはずアニメ「未来日記」とほぼ同じ製作者陣だった。
「未来日記」 Blu-ray BOX

「未来日記」 Blu-ray BOX

 

原作:えすのサカエに、制作会社はアスリード、そして主題歌を担当するアーティストは妖精帝國
未来日記」本編は見ていなかったものの、「空想メソロギヰ」で彼女らのファンになった身としては素直に嬉しい。

空想メソロギヰ

空想メソロギヰ

さぁ eins zwei drei! 死を躱して

絵コンテも同一人物かなと期待して調べてみたところ、そこまでは一緒ではなかった。
未来日記の方が細田直人で、ビッグオーダーは鎌仲 史陽。
が、どちらも監督が絵コンテを切っただけに、作品を象徴するシーンを随所に取り入れたOPだと思う。
 
未来日記だったらOP1のCメロ。
2人の由乃がお互いを殺し、最後に伸ばした手を(恐らく)雪輝が掴んでくれる所とか
本当に好きすぎて困るレベルに好き。
OPからして盛大にネタバレしてる大胆さに惚れる。

http://1.giftube.nu/complete/B/Gci1tg.gif?1461897290

今回のビッグオーダーだったら、Aメロのこのシーン。

http://1.giftube.nu/complete/B/gAx3Ht.gif?1461897529

10年前、願いの代わりに与えられた能力で世界を壊滅状態に追いやった主人公。
幼少期の彼はただ世界の平和を願っただけなのに……というあらすじが7秒で説明されている。
何より、幼少期の主人公、めっちゃ可愛くない!??
 
映像だけでも満点を上げたいくらいなのに、そこに妖精帝國の歌が絡んでくるんだからたまらん。
CP曲も1曲はアニメ関連、1曲は妖精帝國らしい少女幻想的メタルと大満足の一枚だった。
 

 

1.DISORDER
DISORDER

DISORDER

滅亡を覆せ big order 世界を繋ぎ合わせて

【disorder】無秩序
イントロからしてもう格好いいじゃん!!
ゆい様のエフェクトボイス最高!!(にわか臣民)
Bメロで「dominator この世界を」とコーラスがかかり、
成り代われ」で重なるところが今回のジャケット、
(ひびの入った三面鏡に写るボーカル)っぽいなあと、感覚的にだが思った。
昔日の罪か 現実の禊か」や「残虐な聡明 過ちの痕跡」あたりは、タイアップ先の作品らしいフレーズだ。
嘆きと孤独の街 僕がいない」と「欺きだけが風を渡る」は純粋にそのセンスが好き。
10年前世界を壊滅状態に追いやった主人公は、今度こそ世界支配し平和を実現させたいらしく。
個人的には「おいおい、大丈夫か」と思わんでもない思考だが……主人公が可愛いからいっか。
そう言えば井坂洋子「はじめの穴 終わりの口」で読んだ話だが、人は犯した罪を償うことなど出来ないという説もある。

贖えるものなどなく、取れもしない責任を前に佇む姿が、そこにあるだけなのだと。

 
2.紅き皇帝、白き世界
紅き皇帝、白き世界

紅き皇帝、白き世界

僕の意志を 僕は受け止めよう

明言こそされていないものの、歌詞を見る限りアニメ関連曲だと言ってもいいCP曲。
もしかしたら、表題曲よりも意識して書いてあるかもしれない。
前述の「僕の意志を 僕は受け止めよう」もそうだし
この褪せた世界よ 始まれ 僕の名のもと」なんて作品の核を言い表しているフレーズでは。
 
 
3.荊棘迷路
荊棘迷路

荊棘迷路

いばらの道を傷つき歩くのは 噤みの少女 言葉禁じられた

読み方は「いばらめいろ」
曲自体は妖精帝國をちょっとALIPROJECTに寄せた、少女幻想風の一曲。
キャッチーなメロディーラインではないものの、じわじわと「あぁ、好きだな」とくるスルメ曲だ。
1番だと地味に感じたアレンジも2番で派手さを増していくし、何より間奏の少女コーラスが好き。
……しかし「包丁で裂いて魅せてあげる」には笑ってしまったり。
ナイフではなく包丁という単語が、こう…庶民的ですね。

関孫六 4000ST 三徳 165mm AB-5222

    ハ_ハ  
  ('(゚∀゚∩ きれるよ!
   ヽ  〈 
                  ヽヽ_)

確かにタイトルだけ見た時も、「何だ荊棘迷路って。有刺鉄線の事?」と思ったし。  
 
妖精帝國としては、1年8月ぶりのニューシングルだったが個人的にはかなり楽しめた。
次のシングルはもうちょっとリリース間隔が短いといいなあ……なんて祈りつつ。