復元可能な灰壺

個人的な感想文ブログ

ただで消え去る罪など無い!! アニメ「ブブキ・ブランキ」ED MYTH&ROID「ANGER/NGER」感想

TVアニメ「 ブブキ・ブランキ 」 エンディングテーマ「 ANGER/ANGER 」

 
個人的お気に入り度 5 / 5

アニメ「ブブキ・ブランキ」EDである MYTH&ROID(ミスアンドロイド)「ANGER/ANGER」を聞いた。


【MV】MYTH&ROID「ANGER/ANGER」Music Clip ショートVer.


いやー…もうめちゃくちゃ格好いいよ、この曲!!
謳い文句である「洗練されたデジタルロックと次世代のインダストリアルロックの要素を含んだサウンドに、
未だかつて無い縦横無尽に展開するボーカルが冴え渡る本格的なデジタルハードロックナンバー」がまさにその通り。

MYTH&ROIDというアーティストの楽曲を聞くのはこれが初めてなのだが、ボーカル:Mayuとプロデューサー:Tom-H@ckからなるユニットのことらしいそうで。
Tom-H@ckという人物は「OxT」という別ユニットで、今期アニメ「プリンス・オブ・ストライド オルタナティブ」OPの方も担当している。
STRIDER'S HIGH

STRIDER'S HIGH

  • OxT
  • アニメ
  • ¥250

どっちも超クールで格好いい楽曲だが、作り出す空気は全く真逆。
ANGER/ANGER」の暗く、冷たく、激しく盛りだした怒りの焰の、何たる美しいことよ。
ジャケット及び歌詞カードの背景が海だというところもポイント高い。
いつか爆発し、島となりうるかもしれない海底火山…そんなものをイメージさせるような深く濃い青が印象的なジャケットデザインだった。

 


1.ANGER/ANGER
ANGER/ANGER

ANGER/ANGER

  • MYTH & ROID
  • アニメ
  • ¥250

Be ready. Burn up! Liars! In this cold night
(覚悟しろ。燃え上がれ 嘘つきよ。この冷然たる夜に)

上記の宣伝文句にあった通り、本格的なデジタルハードロックナンバー。
公式サイトの方に、和訳が載った画像があるのが嬉しい。
和訳なしの歌詞カードを見ただけだと、私はサビのフレーズを「準備完了。燃えるわ、嘘が!!」みたいなヒステリックお嬢様の口調で訳していた。
アニメ本編未視聴なのもあり、どういった人物像を想像すればいいか分からなかったのだ。
だから好きな風にイメージした…って個人の性癖がモロにバレるな、危ない、危ない。
個々が想定する語尾や一人称の違いは、そのまま解釈の違いにも繋がってしまうので、公式がこうしてきちっと和訳を出してくれるのはありがたい。

アーティストの公式Twitterによると「ANGER/ANGERは燃えろ!!っていう曲」「怒りが激しいほどに哀しみは深く」らへんがテーマだと言うことで。
サウンドからも歌唱からも、その想いがビシバシと伝わってくる仕上がりだった。
このアーティスティックに怒鳴られている感覚がたまらなく気持ち良いもの。
Bメロのウィスパーボイスや、間奏がピアノオンリーになるところで、しっかり「哀しみ」が伝わってくるのもいい。
裏切られて、捨てられて、だからこそ全てを燃やす復讐を。
そんな怨みつらみがデジタルチックに積み重ねられてからの、サビのBurn!!がね!!!最高なんだ!!!

カタルシスというよりも「いけーーー!!やったれーーー!!!雪辱を果たせーーー!!」と(おそらく敵サイドの心情を歌ったEDだろうに)応援したくなってしまう。
フレーズで言えば上記した「ただで消え去る罪などない」と
Oh,please. Dry Up. Tears. They are still alive (乾いて、涙よ。奴らはまだ生きているんだ)」と
My sight is red. Can't stop this red (眼前に広がる赤は止まらない)」がお気に入り。
Shut it up」や「Be ready」と命令形を印象づける単語の中に、仄かに人間味を感じさせるフレーズを混ぜ込んでくるのはズルい。グッとにクるに決まってる。
 

2.ICECREAM QUEEN
ICECREAM QUEEN

ICECREAM QUEEN

  • MYTH & ROID
  • アニメ
  • ¥250

And,I'm a lonely queen, I melt all with this burning pain in my heart
(私は孤独な王女、私はこの胸の内の灼熱痛で全て溶けていく)

アヴリル・ラヴィーンを彷彿とさせる超王道ガールズロックなナンバー。
あまり洋楽ロックは聞かないものだから、このイケイケな帰国子女感は新鮮味があって楽しく聞けた。
Bメロの早口な部分が、THE☆洋楽っぽい陽気さで好きだ。
歌っていることも「私は一人でもいい!!」というハングリー精神多めな女子って感じで微笑ましい。
I know I must live in this real wrong world」のフレーズは「あぁ〜〜〜鬼束ちひろで聞いた」と思ったけども、いいんだ。皆この腐敗した世界で生きていこうな。
ここまで安定して聞けるのも、日本人離れしたボーカルの歌唱力、ひいては発音の良さのおかげだろう。
in my heart」の歌い方に、形容しがたい本場っぽさを感じる。
この歌声で本人は純日本人らしいし、凄いものだ。


という訳で、以上 MYTH&ROID「ANGER/ANGER」の感想だった。
何度聴き返しても格好いい!!の一言に尽きるね、本当。
もしかしたら今期アニメEDの中では、一番私のツボにクリティカルヒットの曲だったかもしれない。

今期のアニメは、今もう9話ぐらいか?
あと少しでまた新しいアニソンがリリースされまくると思うと、いつもわくわくするのがちょうどこの頃だ。
が、その前に今期アニソンの良曲を、私が知ることが出来て良かった。

MYTH&ROIDは今作が2ndシングルだそうだが、この実力なら今後もアニメタイアップを問わず、バンバン新曲をリリースしてくれそうだと思う。
3rdシングルだけと言わず、1stアルバムの発売も心して待ちたい。