個人的お気に入り度 4 / 5
初耳時はMステであり、「この曲好きだ!!」と感じた瞬間に「人気アニメの主題歌」とのテロップが目に入ってきた時は複雑だった。
たまにはアニソン以外の曲にもビビっときて欲しいものである。
たまにはアニソン以外の曲にもビビっときて欲しいものである。
タイアップ先アニメ「亜人」の方は「主人公が異形になっちゃって不死身になっちゃった」程度にしか知らない。
現在7巻まで刊行されている原作漫画も、放映中のアニメも、去年の5月に公開された劇場版第1部も面白いとは聞くので手に取って見たいところだ。
劇場版の主題歌兼アニメOPである今曲から察するに、きっとダーク系の物語なんだろう。
ちなみに「夜は眠れるかい?」自体はフルMVが公式から上げられている。
…黒フード&指ぬきグローブ三次元男子って萌えるよな。
1.夜は眠れるかい?
今宵RUN AWAY RUN A WAY 嘘みたいだ 誰かこの手掴んでくれよ
イントロからしてソリッドでクールな雰囲気満点でたまらない。
サイレンの効果音をバックに同じフレーズを繰り返すギターが、ABメロでは一転ドラムと共にリズムを強く刻みつけるところが超格好いい。
Aメロではエフェクトが強くかけられているボーカルも、心地よい違和感と浮遊感を生み出していて好きだ。
陰のあるイケメン感がすごい。
ABメロまではボーカルと楽器がそれぞれ独立しているように感じるからこそ、サビでの一体感にグッときたり。
イントロからアウトロまで、一貫して(アニソン的な)格好良さを追求している一曲。
好きにならないはずがなかった。
歌詞については以前、少し書いた記事があるのでそちらで。
他には「今が苦しからって無理して自分を変えないで」と「悔し泣いて 口遊んだ歌は 誰の歌だろう?」というフレーズが好み。
2.君が笑えば 〜Just like happiness〜
真綿のような指よ 震えている 心で 夢をどう描くの?
パブリック・イメージ通りのflumpoolらしい、希望にあふれた一曲。
3.MOMENT
約束の日にたどり着くのはどこだろう?
この曲に関しては、編曲が何より素晴らしかった!!
ピアノとストリングスの重厚さが、卒業ソングを上品に仕立てあげているというか。
惚れ惚れするぐらい美しい音だった。
編曲を担当しているのは、杉本雄治という人物。
調べてみたら、weaverというスリーピース・ピアノロックバンドの方らしい。
アニメ「山田くんと7人の魔女」OPを担当しているバンド、ということで。
こちらの曲もピアノの旋律が魅力的だ。
fulmpoolというバンドは、名こそ知っていたがこれまで一切興味を持ってこなかった。
が今回、表題曲に関してのインタビューを読んでみるに、かなりしっかり自分達の音楽に向き合っているいいバンドだなあと感じた。
特に3ページ目で語られた
今回は「捨てなきゃいけない友情ってあるんじゃないの?」っていう部分に目を向けた。
100人が助けを求めていて、じゃあ誰の手を取るの?と言う時、自分の手は2つしかないし、
助けられるのは二人かも知れないけど、1つずつの手ではそんなに思い切り引っ張れないじゃないですか?
じゃあ一人に対して2つの手で捕まえて行く、あとは見捨てる
という部分がとても好きだ。取捨選択のハードさを、思いおこさせるような文章が上手い。
今曲だけと言わず、ぜひ今後もラウド系、ハード系で攻めてみてほしいと無責任なアニソンオタは思うのであった。