おっさんソロダンスの笑撃たるや アニメ「Dimension W」OP  SDF「Genesis」感想

Genesis

 
個人的お気に入り度 3.8 / 5
 
2016年1月から放映されているアニメ「Dimension W」OP 
STEREO DIVE FOUNDATIONGenesis」(アーティスト盤)を聞いた。
タイトルに書くにはどうにも STEREO DIVE FOUNDATION は長いので省略名称SDFを用いさせてもらった。
ただ「SDF」で検索すると同人イベントの開催会社?みたいなのが一番にヒットするのは…どうなんだろう…。
まあそれはさておき。
アーティスト盤だと表題作+インスト2曲「Handling」と「PRISM FLAVOR」が収録されている。
私も歌詞カードを見るまで、この2曲がインストだと知らなかったので正直がっかりした。
が、聞いてみればあらま。どちらも味があり、聞いていてごく普通に楽しめる楽曲達だ。
R・O・Nらしい派手でテクニカルでガキガキとしたアレンジが好きならば、敬遠せずに聞いてみてほしい。
 
表題作のOP映像も、きちんと楽曲とリンクしていて格好良かった。
…いや、流石に私も開始10秒後のおっさんソロダンスには「…んふふっ」と変な声が漏れたけども。

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何だろう、この妙な破壊力。
せめてもう一人ぐらい、誰か一緒に踊ってくれる人はいなかったのだろうか。
 

 

1.Genesis
Genesis

Genesis

Just change the world  革命に似た  Calling back

アレンジ&メロディーに関しては「R・O・Nを好きなら大丈夫」としか言えない派手なEDM系統だ。
だからここでは歌詞について語りたい。
Dimension W」はさらっとしか見ていないので、かなりの憶測が入りまくったものとなるが、まぁいっか。
話が進み、ここに書いてあることがあまりにも的外れなものだったら誰かご指摘ください。
 
私が歌詞で最高にクールだと思った箇所は3つ。
まずは「Taking back:奪取」と「Calling back:回収」の違いだ。
この類義語でも対義語でもなく、似て非なるもののようでそうでない単語を使い分けるセンスに痺れた。
もちろん語感がよいから、というのが第一の理由なのだろうがとにかく私はこの2つの英単語が好き。
奪い取るものは「my way」と「錆び付いた意志」で、取り戻すという行為は「革命」に似ている。
この言い回しに、めちゃくちゃ漢のロマンを感じた。
 
次点は、1番「絶縁体のような表情で抵抗を嫌う口実を 共振拒む理由なんて単純過ぎる」と
2番「摂氏零度で鈍る記憶を書き換えられないようにと 結線された極性を固く締める」の対比。
1番の歌詞で思い浮かぶのは、普段無表情な主役おっさんで、
2番で言い表しているいるのは、アンドロイドであるヒロインのことだと思う。
そのどちらもが、他者からの干渉を拒んでいるところがいいなあと思う。
自己をしっかり持っているというか、持っていたいと望んでいるように感じる。
理系のお硬い単語で表明する、意志や感情。ここら辺が、何とも言えないSFっぽくて本当にいい。
 
最後はもうこれかしかない、「暁を待つ An old gene」!!
原作展開を知らないので断言できないが、たぶんこの作品の核を言い当てたフレーズなのではないだろうか。
少なくとも私にはそう思えた。
Dimension W」は、革命的発明品コイルを嫌い厭世的な生活を送る男と、アンドロイド型少女の物語だと聞いている。
「old gene」はたぶん主役であるマブチ・キョーマのことだろうが、まぁ違う人物でもいい。
その前に「An:一つ」と指したところに、何だかとてもグッと来るのだ。
一つの、古い遺伝子が待つ暁とはどんなものなのだろう。彼or彼女だけが待っていた暁とは、一体。
謳い文句である「プログレッシブSF」をまさに的確に表現している名フレーズ。
 
 
2.Handling
Handling

Handling

 

一言で言えば、お洒落な80年代後半映画のサントラにありそうな感じ。
のどかな昼下がりに、車のカーステレオから流れてくるような、そんな雰囲気のインストだ。
インストと言ってもボーカルがいないだけで、メロディー自体はきっちりラップボイスやピアノが担っている。
おかげで飽きること無く、最後まで楽しんで聞けた。
こういった音が遊んでいて、こちらまで楽しくなってくるような曲は個人的に大好きだ。
もしかしたら表題曲より聞く回数は多いかもしれない。まさにDon't think. FEEL!!
 
 
3.PRISM FLAVOR
PRISM FLAVOR

PRISM FLAVOR

 

イントロとアウトロで鳥の囀りが聞こえる、ヒーリング系的な雰囲気を出してはいるが
中盤はどうあがいても、バリバリのデジタルサウンドである。
この曲もインストと言いつつ、ちゃっかりボーカルパートがあるのでこれまた聞いていて楽しい。
前曲とはまた違った音の尖り方をしているのが流石。
 
 
以上。
アニソンシングルを選ぶ際は大体アーティスト盤を選ぶのだが、今回ばかりはアニメ盤のジャケットが格好良くて迷った。

Genesis(アニメ盤)

もちろんアーティスト盤のPC基盤風デザインもデジタルサウンドの極みっぽくて良かったけれど。

そういや、前作シングル「Renegade」も
アーティスト盤のジャケットはかなりアーティスティックだったように思う。

Renegade

「黒地に白薔薇」なんていう一歩間違えれば厨二病の極みみたいなモチーフを
よくこんなにお洒落に仕上げたなあと、いま見ても感心する出来である。