復元可能な灰壺

個人的な感想文ブログ

中立という優しさ アニメ「ハッカドール」OP 「Touch Tap Baby」感想

 

Touch Tap Baby *CD+DVD

 
個人的お気に入り度 3 / 5
 
アニメ「ハッカドール」OP 「Touch Tap Baby」を聞いた。
歌っているのは、高木美佑/奥野香耶/山下七海の声優3人ユニット「ハッカドール
ちなみにハッカドールの由来が「捗る」だと知った時は妙に感動したものだ。
言われてみれば「あぁ!」と思うのだが、言われないと地味に気づかないネーミングセンスだと思う。
ハッカドール?メインキャラのモチーフが薄荷ってこと?テーマカラーは緑っぽいし」なんて思ってた自分の鈍さには呆れる。
 
 
 
1. Touch Tap Baby 
Touch Tap Baby

Touch Tap Baby

 

ピコピコ電子音アレンジの萌え系ソング。
キャッチーなメロディーに一度ハマってしまったらもう永遠とループし続けてしまう、妙な中毒性がある。
メイン声優3人によるボイスも超キュート&ラブリーの一言。
それでいて何気に「マイノリティ・マジョリティ どっちもね楽しいよ」というフレーズが入るところがいい。
情報収集アプリキャラクターのアニメ化ということで、どこかメディア・リテラシーを感じさせる言葉選びだ。
未来がたくさんありすぎて なにをしようかね」や「興味もってたいね ずっと」の箇所も好き。
前者はこの情報化社会がもたらした恩恵を素直に肯定してくれているように思うし
後者はポップでハッピーな雰囲気の中に混じる一抹の寂しさに「くぅ〜〜〜〜」となる。
「興味もっててよ ずっと」ではなくて「興味もってたいね ずっと」なのにグッとくるのだ。
ハッカドールというアプリはアニメ・ゲーム・漫画等のいわゆる二次元オタク向けの情報を選別するものであるらしい。
だから「ハッカドール」をアンインストールする時は、使用者がそういったコンテンツに興味を持てなくなった時だろう。
このフレーズはその瞬間を決して責めたりはしない、そんな風に思わせてくれるのだ。
可愛さの中に、中立性という絶対的な優しさがある一曲。個人的には萌え系ソングながら結構感動してしまった。
 
 
2.First Heart Beat
First Heart Beat

First Heart Beat

 

前曲と同様、電子音アレンジのポップナンバーだがドラムがキツめになっており、テクノ系統寄りになっている楽曲。
歌詞も「その指でもっと触れて 1つ1つ覚えていく夢ハッカドール曲らしい内容。
間奏フレーズのキレが聞いていて楽しいが、個人的にはそこまでツボに入らず。
表題曲が好きな人なら、まあたぶん気に入る雰囲気だろうなあ…という感じだ。
ただふっと掻き消えるようなアウトロの引きは結構好み。
 
 
私はアニメ自体未視聴なのだが、キャラデザを見る限りかなり好きになれそうな雰囲気が漂っている。
10分アニメという手軽に見える時間枠だし、年末に一気に見てみるつもりだ。
ぱっと見だと、ハッカドール1号の娘が一番のお気に入りになりそうな予感。