超個人的「世にも奇妙な物語」ベスト5発表~~!!

 

世にも奇妙な物語 DVDの特別編1

 

今邑彩よもつひらさか」という短編小説を読んでいたのだが、その中の一遍「家に着くまで」に既視感があった。
私は小説を読むときは脳内に映像を浮かべながら読むタイプであり、その映像に見覚えがあったのだ。
タクシーの運転手がぺらぺらと意味深に謎解きを始める光景や
乗客である主人公がそれに乗っかって、一つの事件を推理をし始める光景。
そして主人公が白いロープを握りしめるラストカット…。
考えたらすぐに思い出したのだが、「世にも奇妙な物語」で見たことがある。
調べてみたらその通り、2008年春の特別編でこの小説を原作としたドラマ「推理タクシー」が放映されていた。
全く偶然に手に取った小説が、7年前に見た「世にも奇妙な物語」へと繋がったのだ。

という訳で、超個人的「世にも奇妙な物語」ベスト5でも発表しようと思う。
あらすじに関しては「世にも奇妙な物語データベース YONIKIMO.COM」というサイトがあるので是非参考にどうぞ。

 

 


5位 プライズ (2014年 秋の特別篇)

 

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ホラー&サスペンスもの。
プライズのためなら何でもする会社と彼氏に巻き込まれた主人公の恐怖を描いた作品。
「あー、こういうのね。面白さのためなら殺人も厭わないゼ☆的なやつね。よくあるある」と思ったのだが
ラスト50秒間で一気に好きになった。
ああいう風に畳みかけるような伏線回収と危うい世界観の押しつけをされるのがかなり好き。
特に殺された彼氏の遺影がたった1秒映り「おめでとう」と囁くシーンは本当に背筋がぞくっとした。
あまり「世にも奇妙な物語」にホラーテイストは求めていないのだが、こういったのなら全然あり。

 


4位 推理タクシー (2008年秋の特別篇)

 

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今回この記事を書くきっかけとなった話。
そこまで好きと思っていなかったのだが、するりと映像が思い出せるのだから印象には残っていたのだろう。
タクシー運転手がとある殺人事件を起こした犯人で、そのタクシーに乗り合わせてしまった主人公が探偵役となり事件解決…
なんてありきたりな話を2、3転させたところがいい。
ラストの運転手のセリフ「雨、やみましたね」がこれまたいい味を出している。
「雨…やみませんね」だったらきっとこの後運転手は主人公に殺されるのだろうと想像がつく。
だが雨はやんだ。空に鳴り響くのは、ただただ雷鳴のとどろきだけである。
このタクシーが行きつく先を全く見えなくさせた名セリフ。

 


3位 栞の恋 (世にも奇妙な物語 20周年スペシャル・秋 〜人気作家競演編〜)

 

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泣いた。自分でも引くくらいにだーだー泣いた。
優しい「奇妙な物語」だった。優しすぎて切なすぎて、涙と鼻水が止まらなかった。
こういった「時を超えた恋愛」ものというのに弱い。
文学好きな少女が、古本屋のとある本を介して栞の文通を始める。
終盤でその相手はもう20年も前に戦死した学徒だというのが分かるのだが、これがもう切なくて切なくて。
学徒は主人公の幸せを願うという文面をしたためて、戦場へと出向く。
主人公が産まれた時にはもうこの恋は叶わぬものだったのだ。
このドラマがきっかけで原作:朱川湊人「かたみ歌」を読んだが、正直ドラマ版の方が泣けたなあ。

 


2位 13番目ノ客 世にも奇妙な物語 SMAPの特別編)

 

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この妙に哲学的な感じが「世にも奇妙な物語」っぽくて好きだ。
…と言いつつ正直あんまり覚えてない。
ただ草彅剛がラストで美容室が無くなったことに慟哭するシーンが強く記憶に残っているだけだ。
戻るべき楽園はもうどこにもない絶望感。
自由に対する戸惑いと恐怖が色濃く表れた表情はさすが。
それだけで2位に位置するぐらいに好きな話。

 

1位 Be silent (2004年春の特別篇)

 

これだけyoutubeに存在していたので貼っておく。

世にも奇妙な物語」を初めて見たのがこの2004年春の特別篇だった。
「ここまで面白い物語があるんだ!?」と驚き、同時にこのオムニバスドラマのファンになったのをよく覚えている。
特に音楽が素晴らしい。
ストリングスが鳴り響く美麗な音楽から一転して日常へと入る導入シーンも
日々にあふれる耳障りな生活音も
ラスト、彼が完璧な静寂を手に入れた瞬間に流れ出す完璧な音楽も全てが素晴らしい。
カメラワークと舞台美術も抜群だ。
顔をドアップにした静止画を多用することで、一人の作曲家が精神的に病んでいく感じがよく出ている。
彼が音を立てるモノを一つずつ壊していくたびに、深まる笑顔は狂気の一言。
どこまでも静かに進行していく破滅のような、祈りのような、そんな作品。

 

「Be silent」に関してはたぶんこれからも不動の一位だろう。
世にも奇妙な物語」が生み出した最高傑作とすら思っている。
…だが2015年8月に公式が発表した視聴者ランキング30の中には入ってないのが寂しい。
11年前の作品だからしょうがないのか。
ちなみに「Be silent」の演出を担当した「土方政人」は「推理タクシー」の演出も担当している。
こういったところでも共通点が見つかるのは面白いなあと思う。

今年ももう少ししたら2015年秋の特別篇が放送されるだろう。
楽しみに待ちたい。