忘れるな 我が痛み 「ゼーガペイン」感想 <後半>

ゼーガペイン FILE.09 [DVD]


「忘れるな 我が痛み」とあるように、痛みに重点を置いた後半。

 

 


14話でなぜ人類がこうなったのか、の説明がある。と、同時にカミナギリョーコが復元できるかもしれないという可能性も示唆された。
量子コンピュータの発明で人類は進化を余儀なくされ…うんぬんかんぬん。
自ら望まねば情報は意味を持たない」という言葉が印象的。

 

16話で舞浜サーバーの幾度目かのリセットが行われる。年月も記憶も、すべてが4月1日の時点に復元される。
そうでもしなければ情報量は膨大に増え続けていく。


舞浜の世界は8月31日を繰り返す。舞浜に9月1日の朝は来ない。
キョウとその仲間は8月31日の24時をプールで迎える。顔を上げたとき、そこは4月1日の舞浜となっている。
ここで一人プールに佇むキョウの孤独が切ない(セレブラントはそのループから外れはしないが、記憶のリセットは免れるため)

 

そしてリョーコの復元が可能になった。
ただしそのデータはゼーガペイン内に残されたものであるため、ゼーガペイン内でしか復元できない。
クリスは彼女を「戦場でしか会えない恋人」と例えた。
この後ね彼女は舞浜サーバー内で活動出来るようになるが、感情を表現できるのは変わらずゼーガペイン内だけだ。

 

18話もこれまたEDへの入り方が印象的な重要会。
キョウはリセットされた舞浜、そして友人たちに対し虚無感を覚える。
俺たちが守りたかったのは こんな繰り返されるだけの世界なのか」と。
現実の百合畑に降りたところで、その花には触れられない。その花に触れる人を、本物って言うんだよ、とリョーコは言う。
そこへ襲来してくるガルズオルム。「お前らなんかが本物であってたまるか!!」という叫びが痛い。

 

20&21話で舞浜サーバーに対し、さらなる事実が判明。
「舞浜サーバーは月にある」「あの青い星にもはや人間はいない…」
という訳で最終決戦の地は、月へ。

 

22話から最終話。
月面にあるガルズオラムの本拠地を叩き、地球への侵攻を止める。それがセレブラムとしての最終ミッションる
ここでのラスボスとの会話がなかなか興味深い。
量子だ、我々人間は」「君たちが抗うのもこの痛みを避けるためだね
人間はデータであらわせるもの。物体も、生物も、正せば数字にしかならない。
それに対しキョウが出した答えは「俺はお前が大嫌いだ!」という至って感情的でシンプルなもの。
ただその感情さえも、データであらわせるようになっている…と思うとゾッとするものがある。

 

まあなんやかんやで敵には勝利。
人類を復活させるプログラムも入手。
最終話の時点ではまだ全員への適用化はすんでおらず、サーバーのループ期限は1年に延びただけにとどまったが、未来の見える終わりかただった。

 

基本そこまで華があるアニメではないが、地味ながら中身の詰まっている良いアニメだった。キャラクターもみんな人間味のある性格でくどくないところがいい。

このアニメの根底に流れる静かな痛みが好きだった。量子学など全くかじったことがないので設定について深く語れないのが残念。暇を見て「サルでも分かる量子学」なんて本でも探してみようと思う。

 

 

 

 

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